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【不覚にも】 松林

2013年01月08日 | きみさんち

昨年末の事。

不覚にも、ケア中に、泣けてしまった。
どうして涙が出たのかと、考えてみた。
いや、考えるまでもなく、分かって泣いていた。

ある利用者さんを可哀想だと思って泣けたのである。

この仕事、失格である。

利用者さんの生活を支えるべく、我々は仕事をしている訳で、そこに「可哀想」という感情を出してしまっては、上から目線のケアになってしまう。
「何々が出来ないから、やってあげている」的な。

そうではないんだよね、本質は。

「ケア」って言葉もあまり好きではなく、「手伝う」的な意味が伝わるのが理想的な訳で。

泣けてしまったのは、ある利用者さんが夕食を食べようと必死になっていた時。
その方は、震顫(手の震え)が強く、箸を持っても何も掴めなくなる。
そうなると、余計に緊張して、震顫が大きくなってくる。
「大丈夫だよ」って、その震えている手を握って、背中を擦って、緊張を解こうとするが、納まらず。

昼間に、食べたいと言って買ってきた豚丼。
買いに行って疲れてしまって、昼に食べられず、夕食に。

レンジで温めて欲しいとの要望があって、温めて、結果、震えが強くて食べられず。

その震える手を握り、背中を擦りながら、凄く可哀想に思って、涙が止まらなかった。

食べたい思いがあるのに、食べられない辛さって、どんなに辛いだろう。
それに、そんな姿を他の方達は、何しているの的な感じて見ている。

身体的にも、精神的にもキツイよな。

その時は、「介護職」という事忘れて、寄り添って泣いてしまった。

その方には泣いた事は伝わっていないと思うが、完全に介護職失格である。

今月、介護福祉士の受験が控えているが、恐らく、受かる事はないと思う。
ここにきて、こんなダメージを受けるとは、想像を絶する深い世界である。

出来れば続けて行きたいが、オイラのこれからの思いは流れに従おうと思う。

12:45 | Posted by admin