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【女の意地】 田中

2014年09月20日 | きみさんち

「コレで最後になるかねー」との呟きから始まった今回の旅企画。
父の実家である山形県まで田中+バーちゃんの2人旅をしてきました。

足の事を考慮し、車椅子を持って行こうと話し始めたとたん、「車椅子では行かないよ」と。挙句の果てには「お前が疲れるんだったら一人で行くからいいよ」とこれまたびっくりする位のことを言い始める。
それまで近くの会館まで用があるたびに、「椅子押していってくれよ」と頼んでいた人がいざ親戚の家に行くとなると体裁や周りを気にしこのようなことを言い出すのである。

いざ当日。道のり行程としては、田中宅→中野駅→東京駅→新幹線乗り場→さくらんぼ東根駅→親戚宅。途中タクシーや電車など使用するが、普段歩く3倍以上の距離。
元々心臓の病気を患っている事もあり、こちらとしてはハラハラのしどうし。

それに、皆さんも経験したことがおありと思いますが東京駅は広く、中央線乗り場から新幹線乗り場までかなり距離があり、しかも連休初日と言う事で人もわんさかいる状態。
ゆっくり歩く高齢者にとってはもみくちゃにされるのがおち。
でも歩ききった。本当に歩ききった。往復何事もなく・・・

それから4日ほど過ぎた頃、会館に用があると一人で出かけようとしているバーちゃんに、「今日は歩いていくの?」とちょっと意地悪く聞いてみると、「暑くないからね」とシルバーカーを自分で用意し始める。そのとき丁度日勤だったもので、自転車を押しながら一緒に会館まで歩いてみた。すると、歩くスピードが旅行以前に比べ速くなっているのに気づいた私。「足大丈夫なの?」と聞くと「歩いたせいか調子が良くなった」と。

車椅子を用意しようとしていた意地の悪い孫が言うのもなんですが、「結果オーライ」95歳の女の意地をまざまざと見せ付けられた今回の旅行だったのです。

17:24 | Posted by admin