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【10周年と半世紀に思う事】 お寺のよこ 橋本

2010年03月05日 | お寺のよこ

法人ミニケアホームきみさんちの10周年、そして私が福祉の仕事についてからも10周年(お寺のよこでは4年弱ですが)、おまけに私がこの世に生れ出てからもジャスト半世紀となりました。月日が経つのは本当に本当に早いものですね。
特別養護老人ホームで、始めて食事介助をしたこと(時間だけがかかり、コツが分からずに食べて頂けなくて困りました)、始めて排泄介助をしたこと(やはり臭いが辛かったけど、これは3日で慣れました)、先輩の職員に怒られたこと(かなりしょげました。怖い先輩でしたね)、いろいろと相談に乗ってもらったこと(こっちは優しい先輩でした)。
そしてお寺のよこで働き出しても、最初は戸惑う事ばかりでした。それまで働いていた特養とあまりにも違うので。
グループホームの認知症の方への自立支援ってどうするの?と。その後も色々と壁にぶち当たっていますが、利用者の笑顔に支えられて働いている次第です。
漠然と認知症の人と捉えずに、個々の方が先にあってその中の病気としての認知症と捉えるようになったのは、このお寺のよこで働き始めてからです。認知症がかなり進行した方でも、できる事があり(最初は驚きでした)、それは皆それぞれ違います。今まで生きてこられた中での大切にしてきた事や習慣が、今現在も残されているのでしょう。
10年間も認知症の方と関わって来ましたが、まだまだわからない事はたくさんあります。利用者はお寺のよこで生活する中で何を望んでいるのか、意志の疎通が難しい方は、仕草や表情から想像するしかなく、そうやって想像した事は、職員の良かれと思う勝手な思い込みかもしれません。利用者に寄り添う気持ちを大事にしていけば、今後、また少しずつ見えてくる事もあるでしょうか。その様な事に期待しつつ、まだまだこの仕事を続けていくことになりそうです。
今年は10周年と半世紀を記念して、何か一つやりとげよう、理解を深めようと思っています。具体的にはまだ何も決めてはいないのですが。1年後のこの通信でそのことを報告できますように。

10:01 | Posted by admin