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【歌から蘇るもの】 松林

2011年01月22日 | きみさんち

最近、よく曲を聴きます。それはポップスだったりブルースだったりロックだったり。その歌詞の中で多いのが恋愛の話。現在進行形のもの、片思いのもの、過去の恋愛を歌ったものなど、ジャンルと次元が様々です。そんな歌詞の中でどうしても共感してしまうのが、過去の恋愛を歌ったものだったりします。破れてしまった恋の話。。。
自分も幾つか経験があるからでしょうか、そんな歌詞を聴くとその時々を思い起こし、苦い思いや甘い思いが胸を押し上げてきます。その時はその時の感情でしかなかったものが、今思い起こすとドラマチックに感じるのは、年齢のせいでしょうか?
でも、音楽から思い起こされる感情は、恋だけに留まらないでしょう。怒りや恨み、屈辱、軽蔑、、、、、。
その人の人生の中で味わってきた思い、時代背景などが思い出される瞬間があるものです。
音楽とは、不思議な素材です。少し前、利用者さんに『ムード歌謡』なる恋の曲を聴いて頂いたときに、私よりさらなる遠い眼をして「色々あったよなぁ」と仰っていました。それはきっと、恋なんてものよりももっと過酷な出来事を体験された思い出が、恋の思い出とともに蘇った瞬間だったのかもしれません。自分の浅さを知った瞬間でもありました。
曲や映像と通じる自らの記憶。これは自分だけのものです。共感できる人はいるかもしれませんが、まったく同じものではありません。いつまでも大切にとっておけるものにしたいものだなと強く感じました。それが苦くても甘くても。

23:31 | Posted by admin