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【繰り返している】  のんびり家2F 石川

2019年10月31日 | のんびり家::のんびり家 2F

この仕事を始めて3回目の冬を迎えようとしています。
嬉しい出会いもあれば悲しいお別れもあります。
今まで圧倒的に女性に出会う事が多く男性は本当に少ないです。
今から書く事はほんの一例ですし私が感じたことでもあるので全員がそうとは言い切れませんが書かせてください。
出会った頃の女性の入居者さまは夕方になると「家に帰らなきゃ」「子供たちがお腹を空かせて待っている」と言います。
数か月後のある日の夕方に「こんな時間まで外に居たら怒られる」「ご飯作らなきゃ」「お父さんが会いに来た」と言います。この時の「お父さん」は「旦那さん」の事です。また子供の事は勿論ご自分の両親や兄弟姉妹の事も心配したりもしています。
更にその数か月後は「お父さんとお母さんに会いたい」「お父さんが会いに来た」「お姉ちゃんに会いたい」とも言います。この時の「お父さん」は「父親」の事です。
愛情いっぱいに育てられた「娘」は素敵な人と出会って「妻」となり子宝に恵まれて「母」となり毎日を奮闘してきた事と思います。
そして子供たちも独立し大好きな旦那さんも少しだけ先に旅立って行きました。
認知症はあまりいいイメージはないかもしれませんが「母」から「妻」になり そして「妻」から「娘」になって時空を超えて旦那さんに会ったり生まれ育った故郷に帰って両親や兄弟姉妹に会う事が出来るのは少し羨ましいと思ったりもします。
縁があってグループホームで過ごされています。
残りの時間もゆっくりのんびりと大好きな人に沢山会えて そしてまた「娘」として過ごして数十年後にまた私と出会って一緒に過ごす事が出来たらいいな…なんて思ったりしていま
す。
その時はもう少し私は仕事が出来るようになっているといいなぁ…。

08:46 | Posted by kimisanchi