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【入居者さんとの会話】  お寺のよこ 佐藤

2020年09月14日 | お寺のよこ

コロナが流行る前の話しですが、近所のスーパーへ大正15年生まれのNさんと出掛けると、家を解体し更地になり雑草が生えているのを見て私から「宝くじが当たったらNさん、この土地を買ってここに一緒に住みましょうか」と声がけをすると
『お姉ちゃん、宝くじ買ったの?』「いや買い忘れたんです。」『何だよー、買ってないのかよー買ってないなら駄目だよー夢も希望もないじゃん。買っておいてよー。それからだよー』と仰り二人で大爆笑しながらスーパーに向かうことがありました。
昭和2年生まれのU さんは皆さんがそれぞれの居室へ行き独り居間で夜の時間を楽しまれている時に新聞を読みながら『銀座とかに美味しい物を食べに行きたいなー銀座をブラブラして鰻とかかなー』と「今、コロナっていう流行病でなかなか出掛けられないから落ち着いたら一緒に行きましょうね」と答えると『二人じゃなくて3人でな。誰に見られるか分からないから、貴女の知り合いでも良いし3人でな。何が良いかなー銀座かー』と紳士な発言をされ穏やかの表情で銀座の街並みを思い浮かべるような、ご様子がありました。
お二人が若い頃の銀座を古い映画とかテレビでしか観ることが出来ませんがハイカラな時代から令和の時代をお元気に過ごされ何気ない会話を楽しまれている姿を近くで支え、支えられていると実感し、1日のほんの数分、数十秒でも会話の時間を大切にしたいと思っています。

09:37 | Posted by kimisanchi