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【三年が過ぎて】 松林

2013年01月23日 | きみさんち

きみさんちに来て、あっという間に三年が過ぎました。自分が一番驚いています。
初めは、当然ながら分からないことばかりで、入居者さん達に迷惑ばかり掛けていたと思います。それまで、デスクワークだったので、身体のあちこちの痛みも絶えませんでした。このまま続けられるのか、不安ばかり感じていました。
でも、三ヶ月を過ぎる頃には、身体的な痛みを克服する事が出来、伸び伸びと動くことが出来る様になりました。
しかし、そこからの一年間、この仕事の本当の難しさに悩む日々を過ごすのでした。
人に動いてもらうには。感情を豊かにしてもらうには。出来る事を伸ばしてもらうには。色々考え、悩みました。
身体的な所とは全く違う部分に痛みを感じ続けました。そして退職すら考えたこともありました。
入居者の皆さん、其々、思いは違いますから、『皆さん×どうしたら?×毎日』の計算式です。答えは無限大です。
ある日「今日はこんな感じで動こうかな」と、自分なりに計算して勤務に入った事がありましたが、見事に裏切られて、その結果の入居者さんが、活き活きとしていた事がありました。自分の計算が間違った為に起こった正解を見た様に思いました。ある程度の計算は必要だけれど、現場は生き物なのだと痛感し、また、主役は誰なのかを実感しました。
我々は、入居者さんの日常を、陰ながら支えて行くのが仕事です。だから、「こんな事をして欲しいな」とか「楽しく過ごしてもらおう」などという先だっての計算は必要無いのかも知れません。むしろ、おこがましい事なのかも知れません。
その時の利用者さんと接して、思いを感じ、それとなくその思いを解消する。そんなスタンスが今は自分なりの仕事かと思っています。
理想と現実は中々合致しませんが、三年という節目を過ぎて、少~しは成長できたのかなと、自分を振り返ってみました。初めて書いたどっこいしょを読み返すと、赤面する事この上ありません。
また、数年後、この記事を読む自分がいたら、赤面する事を願います。

00:42 | Posted by admin