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【編集後記】  林田

2019年07月26日 | 編集後記

私たちは、現在2法人で6事業所を運営しています。
どこも、満室で。と言いたいところなのですが、現在北区の事業所だけ、一部屋空いています。なぜだかわからないのですが、見学には何人か来ていただいているにもかかわらず、ご利用には結びついていません。
入居者さんが、集まらない理由なのですが、やはり認知症対応型共同生活介護(以下グループホーム)は高額なのが一番の理由だと考えます。うちの事業所の利用料は基本的には17万円から18万円で、これは開設から変わっていないのですが、やはり、一つの家庭で負担するには大きな金額です。
なぜ、このように高額な利用料を支払わなければならないかと言うと、そのほとんどは、家賃であることがわかります。
購入して事業を始めても、賃貸を借りて仕事を始めても、決して安くない金額になりますので、そのあたりをどのようにするのか?と言う疑問を20年間持ち続けています。
認知症がお金持ちの方にしか発症しない。と言う条件が付くのなら、この利用金額で問題ないのですが、当然そのようなわけではありません。
介護保険は国の制度です。どのような形であれ、高額な利用料(ホテルコスト)を支払うことができなければ利用はできない。と言う形を早く脱したいです。そのためには、所得による公の補助金を検討してもよいのではないかと考えます。
この20年、物価は徐々に上がってきています。特にこの2,3年の物価の上がり方は、目には見えにくいですが内容量の減少などで顕著になってきています。ですが、私たちの収入はどうでしょう?思ったように上がっていないというのが正直な実感なのではないでしょうか?
消費者として賢くなり、値段が安いものを購入するということを続けてきましたが、それを続けるのも限界のような気がします。
また、これはグループホームだけではないですが、不動産の価格はそんなに安くなっていません。特に都心で運営をしている私たちの借りている物件は、いまだに高止まりしています。
そのような事業所のことも考え、国民の多くが利用できるサービスとしてグループホームに家賃の補助をしてもらいたいと思います。
ただこの国の財政は、ひっ迫しています。ですので、税金の使い道をしっかりとチェックしないといけないと思います。やはり、そこに力を入れないと、これから人口が減っていく私たちの国は、本当に破産してしまうと思うのです。
近々、消費税が10%に上げられます。この上げられる消費税が何にどのように使われていくのかも、しっかりとチェックしなければなりません。
本当に、この国は貧しいです。働き方改革もある意味正しいです。効率を上げて、収益を上げることを目指す社会が目の前まで来ています。私たちの仕事は、その社会が成立するときにバックアップする仕事です。効率より思いやり、収益性より充実感、このようなものが必要とされる仕事ですが、その大切さをこの仕事をしている一人一人が認識してこれからのこの仕事に携わってほしいと強く願います。
そして、グループホームの家賃補助を勝ち取りましょう!

17:09 | Posted by kimisanchi

【編集後記】  林田

2019年06月15日 | 編集後記

少子高齢化が進んでかなりの時間がたちます。
今から30年前、少子高齢化が進むと、現在のような社会になる。と言うことが言われていました。
今から20年前、高齢者が増えるから介護の社会化が必要だ。と言われて介護保険が始まりました。
今から10年前、介護職も保育職も人手が足りないと言われだしました。
今から5年前、外国人労働者のことが議論されだされました。
これだけの時間がありながら、国の取ってきた方策は後手後手に回ってきていると思います。
子供が少なくて国の将来が不安なら、子供を産みやすくすればいいのです。
年を取ることが不安なら、不安ではなくなるようにすればよいのです。
ですが、この国の政治は、この二つの不安を解消することなく30年と言う時間を無駄に過ごしました。
無駄に過ごしただけではなく、浪費も止められなかったと思います。
子供が必要であるならば、保育園を増やせばいいのです。老後が不安なら年金の仕組みに手を加えればよいのです。
そのためには、税金がいくらかかるか国民に明示する必要があると思います。
国の借金も1千兆円を超しました。これらのことを行うにはもう時間が無くなってしまったかもしれません。
ですが、私たちのお金でこの国は動くのです。この国の財政のすべてを知ることから始めなければと思います。
本当に、この国にはお金がないのでしょうか?
本当は、無駄に使われているお金がたくさんあると思います。今日もニュースで言っていたのですが、廃棄物の処理施設を1億8千万で作ったのに、全く使わずにその施設を廃棄処理をするそうです。その廃棄処理施設の廃棄に1億8千万かかり、誰も使わなかった施設の建築と廃棄のために3億6千万もの税金が投入されるのです。
日本中、精査すればこのような案件は山ほど出てくるでしょう。
私たち一人一人がその気持ちをしっかり持っていれば、時間はかかっても日本は落ち着いた期間を過ごして、それからまた発展していく機会を作れると思います。
私たちが、次の世代、その次の世代にできることは、その意識の変革ではないでしょうか。

08:16 | Posted by kimisanchi

【心と体】  のんびり家2階 荒野

2019年06月15日 | のんびり家::のんびり家 2F

心と体は密接に関係している。良く言われている事ですが、最近この言葉を実感する出来事がありました。
私の担当するTさんは以前はとにかく外に出たがらない方でした。口癖は「めんどくさい、腰が痛い。」或いは「やってください。お願いします。」です。そんなTさんの一日は居間でTVを眺める毎日。好物の甘い物で外出意欲を高めてもらおうと「おやつ一緒に買いに行きませんか。」などと誘ってみますが、それもその内に「めんどくさい、腰が痛い。」と外出する動機にはならなくなってきました。
そんな折、運営推進会議でご家族とお話する機会があり、以前Tさんが買い物に出掛けた時に他の入居者さんが使っていたシルバーカーを見て「私も昔はあれ使ってた。」と仰っていた事を思い出しました。そこでご家族に確認すると、今でもご自宅に使っていたシルバーカーが残っているという事なのでお持ち頂くことに。正直、「これで少しは歩行時の腰の痛みが和らいでくれればな。」程度に考えていました。
さて、ご家族からシルバーカーが届きました。早速、試運転がてら昼食を買いに一緒に外へ…。
嗚呼、素晴らしき哉シルバーカー。歩行時の姿勢、安定性、持続可能時間、全てにおいて改善が見られます。Tさんもシルバーカーの操作感は覚えていらしたようで、道の段差もハンドルを捻るように動かし前輪を浮かして難なく進みます。うーん、これは凄い。果たして、今のTさんはどこまで行けるのか。
ある日、白山下の天丼屋までお昼を食べに行くことになりました。この天丼屋、今までの日常生活圏の5倍ほど距離が離れています。途中で休憩を挟みながらと思いきや、Tさん「だいじょうぶ。」「平気。」、結局一度も休憩で座る事無く往復の道のりを踏破したのです。あの時は、私の方が「これ本当に大丈夫なんだろうか。」と不安に駆られたほどです。
シルバーカーを手に入れ無敵になったTさん。ここで話はタイトルに戻ります。
外出機会と活動量の増えたTさん、その変化が身体以外の部分にも現れだしました。
他の入居者さんの世話を焼いたり、テーブルに残っている食器を片したり、さらには片した食器を洗い出したり。元々、きれい好きな方ではありましたが、職員が何を言うわけでもなく、自発的にこういった行動をする事が多く見られるようになったのです。身体を動かすことで生活に張りとやる気が出る事に繋がっているのではないでしょうか。
シルバーカーがあればどこにだって行けるようになったTさん、これからどんな所へ行き、どんな生活を送られるのか、これからが楽しみで仕方ありません。

08:15 | Posted by kimisanchi

【Oさんのこと】  きみさんち 金井

2019年06月15日 | きみさんち

とある午後、不安に思っていることを一生懸命Oさんに聞いてもらっていたSさん。
しゃべり疲れたか、ちょっと席を離れて一服休憩。
その間にOさんも聞き疲れたかお部屋に休憩にいってしまいました。
Sさんはまた話そうと戻ってきて、先程の人がいないと私に訴えにきました。
どんなひとでしたか?と聞くと、「頼りなさそうだけど、やさしい人」と答えました。
椅子にちょこんと座った自分より年配の小さいOさんが頼りない人に見えたのかもしれません。
でも真剣に頷いてきちんと自分の話を聞いてくれたOさんは「やさしい人」だったようです。
私の友人に多い名前がゆうこ「優子」です。親は娘にやさしい人になってほしいと願いこの名前をつけるのでしょう。
でもなかなか人からやさしいと言われたことがある人は少ないのではないのでしょうか。
Oさんは私が知り合った中でもとびっきりのやさしい人で、いつもやさしさで和ませて下さいます。

08:15 | Posted by kimisanchi

【可能性を信じること】  お寺のよこ 倉澤

2019年06月15日 | お寺のよこ

お寺のよこで自立支援に携わり3年が経ちました。
他者や周りの環境との関係も作りながら自分のことが自分でできるって素晴らしいことだなぁと実感しております。同じ入居者さんでも日によって、時間によって、気分によって、天候によって、支援のアプローチが違い、同じ時間、同じ言葉かけをしても、声をかけた職員によって受け答えが全く違うこともあり、支援の壁にぶつかり悩むこともあります。そのような時、いつも適切なアドバイスをしてくれる光岡チーフの存在がありました。
その人の可能性を信じること、認識力を理解し、何が出来て出来ないかを知ること。
先回りは必要ない。忍耐強く見守ることで、はじめてその人らしく安心して暮らすことが出来ることを学びました。先日も、入居5年を迎えられたNさんが「幸せよ。この先1年も似たようなことやってると思うわ。」と微笑む姿にスタッフと協力しながら地道な努力を重ねてきて良かったなぁと思えた瞬間でした。これからも一人一人のわかる力を活かして混乱や失敗を防ぎ、自立して暮らすことが出来るように支援の引き出しを増やしていきたいと思います。

08:14 | Posted by kimisanchi

【親孝行】  のんびり家3階 松山

2019年06月15日 | のんびり家::のんびり家 3F

もう5月中旬というのになかなか暖かくならないですね。
にもかかわらず奄美大島は本日梅雨入りだそうでびっくりです。
さて、今日は、明るくて、人懐こいUさんについてお話しさせていただきます。
Uさんは、とてもお話し好きです。そして話題はいつも決まってお子さんのこと。
就寝前に、自室で着替えをしながら、ふとお話しを始めると、まったく止まる様子がありません。そのお話しからは、如何に息子さんや娘さんの成長を楽しみに一生懸命、子育てをされてきたのかが伝わってきます。ご自分は、幼い頃、お勉強が大好きだったそうです。でもお家に余裕がなくて進学させてもらえなかったとのこと。(現在90歳でいらっしゃいますから、あまり女性は進学されなかった時代だった気は致しますが)それで、子供達には、充分な教育をしてあげたいという強い思いがあったそうです。その甲斐があってか、まずは、ご長男さんが、日本有数の進学校に入学されました。とても嬉しく自慢に思ったことを、幸せそうな笑顔で話してくださいました。Uさんのお話しを伺っておりますと、親というのは本当に有難い存在なのだなと改めて感じます。うちの両親も、そろそろ介護が必要になってきています。生きているうちに、出来る限り親孝行しなくては!と自分に誓ってみるのでした。

08:14 | Posted by kimisanchi

【編集後記】  林田

2019年05月28日 | 編集後記

最近、あたらしいスタッフが入職してくれています。
まだまだ人が足りないのですが、新しい職員たちを見ていると、本当に楽しく思います。
 また、中堅のスタッフもしっかりと育ってきてくれています。この仕事は、表面のとっかかり易さからは、想像しにくい人の奥底を見なければならない瞬間があります。その奥底を覗いた後、初めて共有できる人の素晴らしさがあります。
 その素晴らしさをベテランスタッフたちが、身を持って教えてくれていると感じます。
 世の中で言うレベルで、大変な仕事かと言われると、そこはそうでもないです。ただ、人をしっかりと支えるという時には、やはり、それなりの「力」が必要だなと感じる仕事です。
 その素晴らしさを、みんなで共有できたらと思います。

16:52 | Posted by kimisanchi

【大晦日の夜】  きみさんち 松林

2019年05月28日 | きみさんち

昨年の大晦日。
日勤の勤務を終え、帰り支度をしていると、テレビに映っている紅白歌合戦を入居者の皆さんがご覧になっていました。しかし、そんな和やかな風景を尻目に、一人玄関で煙草をふかしている入居者さんが目に入りました。
煙草を吸い終えるとリビングに戻ってきて、手持ち無沙汰にラックから歌の本を取り出して、紅白歌合戦の皆さんが居るテーブルから少し離れた椅子に座って、歌本を広げて、一人歌い始めました。
「上野発の夜行列車降りた時から~、青森駅は雪の中~」
胸が締め付けられて、泣きそうになりました。
数日前に、その方の息子さんと電話で話したのですが、「今年はお正月に顔を出す事が出来ないので、宜しくお願いします。蟹を送りますので、皆さんで食べて下さい。お母さんをお願いします」と。
ご本人は、本日が大晦日だという事も、息子さんが送ってくれた蟹を食べた事も、息子さんがお正月に来ない事も分かってはおりませんが、それらの事実を理解して寂しさ紛れに歌を歌っているのだとしたらと想像してしまい、急に侘しさが込み上げてしまったのです。
歌っている歌詞も寂しさを増長させるに充分でした。
「凍えそうな鴎みつめ泣いていました、ああ~、津軽海峡冬景色~」
私がスタッフルームで目頭を熱くしていると、今度はさっきとはま逆の歌が聞こえてきました。
「ぼくらはみんな生きている~、生きているから歌うんだ~」
そして、どんどんと声量が上がって行きます。
「手のひらを太陽に~すかしてみれば~」
そして、今度は、紅白歌合戦を観ていたある方が、その歌声に乗り始めました。
すると、もう一人、もう一人と、最後には、全員で「みんなみんな~生きているんだ友達なんだ~」と、大合唱になっていました。
私の目頭には、さっきのものとは違う種類の涙が溢れていました。
人間というものの本当の逞しさを垣間見た様な気がしたのです。
戦争などを体験されたり、子育てが大変だったり、仕事がキツかったり、病気に罹ったり、人との別れを悲しんだり、、、想像を遥かに超える苦労をされてこられたと思いますが、大きな声を出して明るく歌っている皆さんの表情は、これからはもっと楽しんで生きていくぞとでも言っている様な、とても輝かしいものでした。
2018年の大晦日という日に、そんな瞬間に立ち会う事が出来て、一年間の疲れが吹き飛ぶのを感じました。
そんな瞬間に出会えた時、この仕事を選んで良かったと思えるのです。
そして、その後、きみさんちの紅白歌合戦は夜更けまで続いたそうです。

16:51 | Posted by kimisanchi

【いち にの さん よいしょ】  のんびり家2F 石川

2019年05月28日 | のんびり家::のんびり家 2F

2月でのんびり家に異動してきて1年が過ぎましたが未だに戸惑うことばかりです。
この1年でも入居者様も入れ替わりがありました。
出会いがあれば別れもあるのは分かっていますがどんな状況でも別れは寂しいです。

今回はAさん(女性)の事を書かせてください。
異動したての頃入居者様の事が把握出来ていない状況での介助がとても不安でした。
でも介助はしなくては入居者様が生活出来ません。
支えれば一緒に歩けるAさんを立ってお手洗いまで行っていただくにはどうしたらいいか?
思いついた事は立ち上がりのときに「Aさん 立ちますよ いち にの さん  よいしょ」と掛け声をする事でした。
ポイントは「さん」と「よいしょ」の間に一呼吸入れる事です。
最初は戸惑っていたAさんも私がしつこく言っていたからか「Aさん 立ちますよ いち にの さん よいしょ」に合わせてくださるようになりました。
立ち上がる前のAさんの掴まっている手の位置がちょうど私のおしりの位置になると私の
おしりで「ポンポン」と一緒にカウントしたりズボンの後ろポケットに入れているメモ帳やボールペンを握ったりしながら立ち上がっていただき歩いて席に戻ったりしていました。
南瓜の煮物が好きなようで食事介助の時に「美味しいですか?」と伺うと「美味しいねぇ!」と嬉しそうに答えてくれました。
今年の始めにテレビのニュースでだるま市の事を伝えていたので何となく「だるま市に行ったことありますか?」と聞くと「ないね」とはっきりと即答!(都内からは少し遠いからですかね?)
そのAさんとは私がシフトの関係で休んでいる間に体調を悪くして入院。
そのままのんびり家へ帰ってくる事はありませんでした。

Aさんは元教師だったそうですがスタッフの問いかけに時々ジョーク混じりの返答をしたりととても楽しい方でした。
街中でだるまを見つけるとAさんを思い出します。
新しい世界でもかわいい子供たちに囲まれて教師をしているといいなぁ…
そして 「いち にの さん よいしょ」 でまたお会いしましょう!

16:49 | Posted by kimisanchi

【育った場所】  のんびり家3F 吉田

2019年05月28日 | のんびり家::のんびり家 3F

お久しぶりです。のんびり家3階の吉田です。
普段は所属しているのんびり家でのエピソードをご紹介しているのですが、今日はぶなの実のBユニットでの話を紹介させていただきます。
なぜにぶなの実かと言いますと、3月でBユニットが一時休止となったからです。
10年近く前、私はぶなの実のオープニングスタッフとしてこの仕事をスタートさせていただきました。
管理者以外は全員未経験者で、毎日がてんてこ舞いだったことを覚えています。
隣の建築会社に乗り込み「うちの旦那出しなさいよ」と受付の方に怒鳴りつけてみたり、着物を持って質屋に行き、買い取れないと言われて憤慨して戻ってきたりと思い出が満載のAさん。
全盲であん摩マッサージを営んでいて、肩の調子を見てもらうと毎回のように「過労で手遅れだけど、俺のところに来れば良くなるよ」と営業トークを欠かさず、或る時はプレイボーイでもあったMさん。
散歩が大好きで、軍歌を歌いながら連日近所の公園で日向ぼっこを楽しんでいたTさん。
編み物を教えてくれたり、琴を弾いたりして楽しませてくれたNさん。
歌うことが大好きで、いつもちゃんちゃんこを着てムードメーカーだったMRさん。
染井のプチセレブで、季節の行事の度に自宅やご家族の世話だったり、仕事だったりを忘れずに思い出していたSさん。
どじょうが大好きでその話となると覚醒し、「どじょう食べないなんてもったいない人生だよ」と毎回のように話され、いつも並んで座っていたFさんとのコンビが絶妙だった、薬局の看板娘のIさん。
Iさんとのやり取りが絶妙で、近所の図書館に本を借りに行って寝る前には連日読書を楽しんでいたり、一緒に完成直後のスカイツリーに行ったりしたFさん。
IさんとFさんのコンビと連日の口喧嘩、キューピーちゃんが大好きで、三分クッキングに登場するキューピーちゃんを見ていつも喜んでいた、アンティークショップの奥様SMさん。
こちらは板橋のセレブで電気屋さんのおかみさん。
おちょぼ口ですごく小食だったのに、手毬寿司がよほど美味しく見えたのか一口でほおばってのどに詰まらせ、みなが青ざめたことが忘れられないKさん。
他にも、都合により一カ月程度しかご一緒できなかったのに、お世話になりましたと丁寧にあいさつしてくださったお医者さんのMGFさん。
たくさんの入居者さんが私を育ててくれました。
5年後も10年後も、私はぶなの実の入居者さんを忘れないと思います。
入居者さんの中には、目の前で死というものを見せてくれた方もいます。
その時の映像、かけた言葉、取った行動、至らなかった能力、全て鮮明に思い出せます。
こういう入居者さんの力を借りて、今の私たちがあります。
そして今は今まで関わった方々に返せなかったものを、のんびり家の入居者さんに一生懸命関わることでお返ししているつもりです。
そうなるとのんびり家の入居者さんに借りた力はお返しできませんね。
せめて利息がつかないように、以前より多めにお返しできるよう頑張ります。
今までありがとうございました。
今後もよろしくお願いします。

16:47 | Posted by kimisanchi

【夢で見た入居者さん】  お寺のよこ 佐藤

2019年05月28日 | お寺のよこ

夜勤明けで帰宅した際にウトウトしていた時に見た夢なのですが
お寺のスタッフと入居者さんで晴れた日に遊園地とゲームセンターのようなところへ出掛けており個々に色々なところで遊び食事休憩の時間になり(ここから皆さんが20歳以上若返ります。)Uさんは髪が黒々としていてしっかりと歩行され「SさんとTさんで仲良くトイレに行くって言って行ったぞ」と。Iさんも白髪染めをおしゃれにして若々しい洋服を着ておられ「Nさんとあちこち見て回ったけど今、Nさんもトイレに行ってるわ」と笑顔で仰り、Kさんもスラックスとシャツ姿で言葉はありませんでしたが優しく皆さんを見守っている様子がありました。そこで私自身が目覚めてしまい続きを見れていませんが職員も今より少し若かったように思います。トイレに行っているSさん、Tさん、Nさんの若いお姿も見たかったですし登場なしのKさん、Nさんの若いお姿もどんなだったんだろうと想像してしまいました。
髪型やお好きな洋服の色、柄など好みや、好きな食べ物など、見たもの、乗ったものにどんなふうに感動されるのだろうとか。
ほんの数分、見た夢でしたが想像するだけで楽しくて幸せな気持ちになりました。

16:46 | Posted by kimisanchi

【編集後記】  林田

2019年05月06日 | 編集後記

今年も気が付くと1/3 を過ぎました。日々、今日も1日頑張ろうという始まりの時は、身も心も重いことが多いのですが、いざ始まるとあっという間に1日が過ぎて、夕方になっている。と言う始末です。
文書でとっ散らかっている机の上を見ても同様のことを思います。
そこで、久しぶりに机の上を片づけました。そうすると、過去の重要な文書がてんこ盛り出てきました。まるで、タイムマシーンのようです。
これから先、いろいろなことをどのようにしようか。と考えると、思いは乱れてまとまらなくなることが多いのですが、過去をしっかりと捉えて未来のことを考えると、思いが乱れることは少なく未来のことを落ち着いて考えることができます。
うまくいかなかったことは沢山あるのですが、それらの失敗も、今後に生かすことができれば、何かの理由があっての失敗だったのかな。と思えます。
うちの事業所もいろいろなことがありました。中でも人手不足については、非常に納得がいかないです。
介護報酬は、この20年で加算が付いただけで、介護報酬の本体部分については、増加はなされていません。
国が借金をしているのなら、財政再建をして黒字化することが必要です。そして、介護報酬は国の財政の赤字を生み出す仕組みではないはずです。予測をして介護保険を導入したのなら、財政とリンクして介護報酬を考えるのは止めていただきたいです。
昔の資料を整理していたら、予算に占める割合が高くなっている。という資料がありました。本当にそうなのでしょうか?財務省や厚労省の昨今の文書の書き換えなどを見ていると、どこか辻褄を合わせているところがあるのではないかと思ってしまいます。
本当に、そろそろ、介護保険の選定基準を明らかにしてほしいです。

08:25 | Posted by kimisanchi

【久しぶりに】  のんびり家3F 永辻

2019年05月06日 | のんびり家::のんびり家 3F

入居者さんのKさんと久しぶりに一緒に美容院へ行って来ました。
天気も良く春の訪れを感じるような暖かさがありましたが、日陰はまだ寒く感じる道のりをゆっくりと歩いて行って来ました。美容院に着いてシャンプーを終えて、鏡の前に座ると表情が少し硬く、辺りをキョロキョロしていました。
少し心配になりましたが、カットが始まると少しづつ顔の表情も柔らかくなっていきました。最後の方は美容師さんに話し掛けたり、髪の毛をドライヤーで乾かしている時は雑誌を読んでいて、やはり女性だなと思いました。帰りにお蕎麦を食べましたが、いつもより食の進みが良かったので、美味しかったのかなと思い、外食が出来て良かったです。
寒い季節が終わり、これから暖かく、そして暑くなりますが、暑さに負けずに出掛けて、これからも一緒に思い出を作って行きましょうね。

08:23 | Posted by kimisanchi

【こんにちは】  のんびり家2F 池田

2019年05月06日 | のんびり家::のんびり家 2F

この業界に入ってからもう2年になりました。最近は自分が担当の入居者さんを持つことが出来ました。最近入ったばかりのNさんを担当しています。
担当は初めてで、まだ持ったばかりなので今なお分からないことがたくさんあり緊張していますが、頑張りたいと思います。
担当のNさんは、最近まで歩いていた方で、最近は車椅子なのですが、晴れている時は決まって外を見て散歩などをしたいと言ってくるお方なので、出掛けています。食事は和食しか食べず、食べたことのない物や洋食や中華などは食べないと仰ったりと、食事にはとてもこだわりがあります。
最近は新しい人でKさんと言う男性の方が入ってきました。このお方もとても元気なお方で食事はおかわりをしたり、外食をしたり散歩などをしたりととても元気なお方です。特に食事のおかわりはすごく、他の入居者さにも見習っていただきたいところです。
散歩も自分から行きたいと行ってくることもあります。時には自身の体調を管理して自分から病院に行きたいといってくることもあります。とても健康に気を使っているお方でもあります。
これからも頑張っていきますので、温かい目で見て頂ければ幸いです 。

08:23 | Posted by kimisanchi

【平成最期のひな祭り】  きみさんち 田中

2019年05月06日 | きみさんち

きみさんちのご入居者は5:1の割合で女性人が占めております。
雛人形を飾ると綺麗だね、素敵だねと人形を愛でるその姿に、歳を重ねてもやはり女性だなと感じるものがありました。
前日から夕飯の献立を決めたり、献立にあわせて皆で手助けをしながら、夕飯を作る姿に感心させられます。
季節行事は、やはり皆さんの今までの生活に根付いているものであり、それは忘れる事のない思い出として心に残っているものなんだなーと感じながら、皆さんの夕飯作りのお手伝いをさせて頂きました。
ある人がぼそりと「今日でひな祭りは終わりね」とつぶやく姿に切なさを感じることも。
その一方で「人形をしまい忘れるとお嫁に行きそびれるのよ」と、田中にはきつーい一言も!そんなこんなできみさんち平成最期のひな祭りが終了したのでした。
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08:23 | Posted by kimisanchi