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【箱根旅行】  お寺のよこ 後藤

2014年11月26日 | お寺のよこ

私が初めて企画した東京駅ランチから5ヶ月。
10月29日~10月30日の1泊2日で、お寺のよこ念願の(?)箱根旅行に行ってまいりました。
1週間くらい前にEさんに書いてもらった「10月29日~30日 箱根旅行 」の宣伝を見ながら、「もうすぐ行くんだね」
「早いねえ」という会話が、旅行前、入居者さんの間で交わされていました。
前日には「足手まといになるから行くの止めようかな」「やっぱり行こうかな」と迷っていたNさんも、当日になるといつもよりもおしゃれをしてバスに乗り込みます。
誰よりもこの旅行を楽しみにしていたSさんは、バスの中でもやっぱり一番楽しそう。
いつもお散歩に行くTさんとSさんの2人組は、バスでも隣同士で仲良く寝ていました。
箱根湯本の駅に着くと、散策組みは降りて、御土産を購入したり、甘味屋さんに行ったりと、満喫したようでした。
一足先に旅館についた皆さんは、マッサージチェアに座ってみたり、昼寝してみたりと、自由な時間を過ごされていました。
箱根で忘れてはいけないのが温泉です。旅行に行こうか迷っていたNさんは、きっと誰よりも温泉を満喫していました。
ジャグジー風呂の泡で浮いてしまうNさんは、とっても気持ち良さそうな表情。「温泉で転倒しないように」を目標にして緊張していた私も、その表情を見たときは穏やかな気持ちになれました。
そして待ちに待った晩ご飯。いつもとは違い、目の前に並ぶ豪華な料理に、さっきまで
休んでいたWさんやTさんも、思わずにこにこ。美味しく頂き、お腹一杯になりました。
夕食後はカラオケ大会。お酒が飲みたいと、自販機でビールを購入した唯一の男性入居者Kさん。お酒が強そうなイメージでしたが、ビール1缶で真っ赤になっていました。ですが、いつも歌う石原裕次郎は相変わらずの美声でした。
皆さんお疲れで、夜は朝までぐっすり眠れたみたいです。
SさんとNさんは、朝にも温泉を満喫されていました。
朝食はバイキング。ついつい多く取りすぎてしまいます。朝食後、ゆっくりしてから記念撮影。その後は、昨日箱根湯本を散策していなかったEさんとNさんが、箱根湯本へ。有難いことに私も一緒に行かせていただき、お土産を選ぶのをお手伝いさせていただきました。
帰りのバスの中、富士山が見えました。「いつも良い事してるからかな」「いい天気でよかったね」と皆さん嬉しそう
です。
旅行中、一番満喫しているように見えたNさんに、「今度はどこへ行きたいですか」と聞いたところ、「もうどこへも行きたくない」と予想外の答えが返ってきて、バスの中は笑いに包まれました。皆さん寝ている中、バスはお寺のよこに到着です。7年ぶりの宿泊旅行は、色んな表情を見ることができ、とても充実したものになりました。来年はどんなところへ旅行に行くのか、気が早いですが想像しています。

14:32 | Posted by admin

【温泉旅行の旅】 お寺のよこ 田口

2014年10月23日 | お寺のよこ

記事を書いているのは現在10月ですけど“どっこいしょ”に掲載する頃には、11月12月位になっているのでしょうか。季節はあっという間に過ぎていきますね。
これからの季節は特にインフルエンザやノロウイルス、二次感染を起こす事にも注意が必要ですね。
我々職員もプライベートでもマスクをつけ狭い空間や人混等を避けたり、小まめに手洗いうがいをする工夫が必要です。
10月の後半はお寺のよこで箱根旅行温泉の旅を行います。
今回は私が企画を担当しています。色々と大変ですがとても楽しみです。
皆さんが万全の体調で参加をしていただいて楽しい思い出が築ければなあと心より願っています。

01:58 | Posted by admin

【ゆれる】 お寺のよこ 光岡

2014年09月01日 | お寺のよこ

お寺のよこでは、今年の2月中旬から4月初頭に掛けて4名の方が新たにご入居されました。
4名の方は、それぞれ新しい環境に戸惑い、迷いながら日々過ごしておられるようにも感じます。慣れない共同生活に、自分なりの方法で折り合いをつけたり、バランスを取っておられる姿を見ると、その方の人間性や逞しさを感じるとともに、我々職員が出来ることは何なのかとても考えさせられます。以前からご入居されていた方達にとっても、見慣れない方が期間をおかずに複数ご入居されてきた訳ですから、戸惑われている方もいらっしゃるようです。
以前どっこいしょの記事に書いたことがありますが、昨年お寺のよこでは長年生活をされてきた入居者の方が相次いでご逝去されました。昨年は、6月と11月にご入居された方が2名いらっしゃいます。1年間の中で入居者の方が2/3入れ替わったこととなります。
恐らく、お寺のよこがオープンした平成13年以降、これだけの変化が起こったことはこれまで無かったかと思います。入居者の方は勿論ですが、職員も日々手探りで、ともに生活を創っているところです。
環境が新しくなるとこれまで、当然のように思われてきたこと、深く考えることもなく、行なってきたことが、「本当にそれは当たり前なのか」「もっと深く考えるべきではないのか」と突きつけられる瞬間が多く、改めて人を支えるという仕事の難しさ、難しさ故の楽しさ、おこがましさ(この表現は語弊があるかもしれませんが)を感じさせられることが多くなりました。
前回のどっこいしょの記事で田口が書いておりましたが、新たにご入居された方の誕生日の際に、入居者の方々が口々にお祝いの言葉を述べて、ごく自然にもらい泣きをされていた方が複数名いらっしゃったようです。ある職員がそのことについて「自分の人生の中で、人の為に泣くということがあったかどうか(これからもあるかどうか)。入居者さんは凄いですね」と言っていたことが印象に残っています。ご入居されて間がなかったとしても、その方の存在を他の方達が十分に認めて、ともに記念の日を心から祝う。当たり前のようでいて、実は中々出来ないことなのかもしれません。
ふと見落としてしまいそうな入居者さんの他者を思いやる力。戸惑い、迷っておられることはありながらも、日々の営みの中で、入居者の方は逞しく生活されておられます。我々職員も入居者の方と日々迷い、ゆれながら、ともに過ごしていくことが出来ればと思います。
最後に、前述した誕生日会が素敵なものになるように色々と考えてセッティングをしたスタッフ達の影なる力に、少しばかりの拍手をさせて頂ければ幸いです。

16:10 | Posted by admin

【1年目と移り変わり】 お寺のよこ 岡田

2014年08月10日 | お寺のよこ

お寺のよこに入職して8月でもう1年目・・・いや、まだ1年目と言うべきでしょうか。月日が経つのは早いと感じている時と、そうでない時がありますが、1年となるとそうでないと感じてしまいます。
でも、たとえ1年と言っても、あれからそれくらい経ったと考えてしまうと、やっぱり早いと感じてしまいますし、場合によってはもう10年経ったと感じてしまう人もいると思います。
入職した時は入居者様が9名の定員ではありませんでしたが、今年の2月に1名、3月に2名、そして4月に1名の方が入居されて、今年になってようやく活気にあふれてきたと感じました。
ただ、4月に入居されたNさんが、7月に脳梗塞で搬送され、8月いっぱいまで入院するとの事だったのですが、お寺のよこに戻るのが難しいと判断され、9月で退去するとの事なので、お寺のよこがまた少し変わっていく様子でした。
職員の方もパートですが1名入職された一方、常勤の職員1名が8月いっぱいで退職する事になったので9月から忙しくなりそうです。
2年目になりましたが、今後、お寺のよこは一体どうなることやらと思う今日この頃でした。

08:50 | Posted by admin

【東京駅でランチブッフェ】 お寺のよこ 後藤

2014年07月10日 | お寺のよこ

社会人になってから、1日1日があっという間に過ぎていきますが、最近は特に時間の進みが早い気がします。
去年あったことを思い返すと、「あれからもう1年たったのか」としみじみ考えることがあります。お寺のよこで働き始めてから2年経たない今年5月に、外出企画で東京駅に行きました。ホテルでのランチブッフェと、皇居散策です。昨年の宿泊旅行が中止になったための企画だったので、「楽しんでもらえるようにがんばろう」と思う反面、自分が仕切る立場になることは今までの人生でほとんど無かったことなので、とても緊張しました。
当日は、思いもよらないハプニングが多々あり(「私は行かない」とおっしゃる方がいたり、逆に1時間以上早く外出している方もいたり)、移動時間も思っていた以上にかかりましたが、最終的にホテルでの昼食は、皆さんでいただくことが出来ました。
いつもと違う雰囲気の中、いつもよりたくさん召し上がるSさんや、食べたいものを食べたいだけ選んでいるみなさんの楽しそうな表情を見ていると、企画が出来てよかったと、うれしくなりました。その後時間が無く、皇居散策は出来ませんでしたが、東京駅をバックに撮った記念写真は宝物です。(残念ながら全員で撮ることは出来ませんでしたが)10月には宿泊旅行を予定していますが、どんな表情を見ることができるのでしょうか。今からわくわくしています。今年は中止になりませんように。

08:51 | Posted by admin

【雰囲気作り。】 お寺のよこ 田口

2014年06月10日 | お寺のよこ

今回は利用者Nさんのお話を少しだけ交え記事を書きたいと思います。
この記事を書く僅か数日前お寺のよこではNさんのお誕生日会を行いました。
お寿司を食べ、誕生日ケーキを食べ、ロウソクの火を息で消し、御花を皆様から受け取る。特別な内容ではありませんが、今回は会の主役Nさんだけが、単に喜んでいてくれたのでは無く、利用者の方々が個々で共感をして涙ぐんで感動をされていました。
感動は伝染するなんて言葉を聞いた事がありますが、私が見た光景はまさにそうでした。空気感や雰囲気作りをするのは我々の大切な役目の一つであると思っています。主体者は9名の利用者様である事は念頭におきながら。
ステキな雰囲気を見逃さず利用者様から拾い上げ発信していければ望ましいです。
失礼いたしました。

08:52 | Posted by admin

【春です】 お寺のよこ 谷野

2014年05月10日 | お寺のよこ

春の訪れとともに新しい入居者の方がご入居されて、お寺のよこも、にぎやかになってまいりました。
時には入居者さんどうしで何が食べたいなどと話し合い、時には調理の過程でやり方が違うなどと、もめていることもありますが、それぞれの方が、ご自分の役割をさがしているようで、今後の展開が楽しみです。
夕食を終えると、ゲームやお話をされ、10時を過ぎると、職員にまだやっていても大丈夫ですか?と気にされながらも、にぎやかに楽しまれております。お開きになると、その後は3人でお風呂に入るのが日課
になっております。
入居者様のお互いを気遣い、お互いをいたわり合い、あっという間に交友関係を築き上げる姿を見ていると、人付き合いの苦手な自分には、つくづくたくましさを感じさせられます。
始まったばかりの共同生活では、楽しみ以上に共同生活の難しさや、生活の変化などで辛く思われることがたくさんあるかと思います。私自身も入居者の方の頑張りに、少しでもお力になる事ができるように、気をひきしめていきたいと思います。
私事ですが、「今年の桜が最後かもしれないから、いっぱい桜を見ておくよ。」
と言っていた友人が、来年も桜を見られそうです。桜は偉大ですね。
私も今年の桜をいっぱい見ました。

08:53 | Posted by admin

【早いもので・・・】 お寺のよこ 岡田

2014年04月10日 | お寺のよこ

去年の8月にお寺のよこに入職してからもう半年が過ぎました。振り返って見ると、去年は入居者様が相次いでお亡くなりになり、中でもKさんは自分が一人夜勤の初日に亡くなられました。この仕事をして8年くらいになりますが、数々の介護を経験して看取るというのは初めてのことなので、自分でもまだちょっと信じられないくらいです。自分が入職してきた時にはKさんはすでに入院していて、退院してからその日その日の体調を見たらこれからが心配で、当日の夜勤日の記録を見てみるとかなり体調が悪い様子だったので、どうなることかと不安が頭をよぎっていたら、予感が的中したので「やっぱりか」と言う気持ちでした。
だけど悲しいことばかりではありません。楽しいこともたくさん経験しました。
秋には駒込学園の文化祭と駒本小のバザーに出掛けたり、暮れの辺りには餅つき大会をして、元日には初詣に行きました。また、去年の忘年会は幹事を任されたので、韓国料理店へ行きました。参加者全員楽しんでくれたので、自分でも良かったと感じています。
本当に色々ありましたが、いよいよ自分にも入居者様の担当の仕事をすることになってケアプランの作成等をするので大変ですが、頑張ろうと思います。

08:53 | Posted by admin

【Nさんとの関係】   お寺のよこ 後藤

2014年03月10日 | お寺のよこ

11月に入居されたNさんと仰る方がいます。Nさんの第一印象は「女性に厳しい方だなあ」です。女性職員のことを「女中さん」と思っているようで、私も他の入居者さんとおしゃべりをしていると「喋ってないで仕事見つけてやりなさいよ!」と怒られることがありました。正直、最初の2ヶ月くらいはNさんに対して緊張して、少し憂鬱の日もありました。
時はすぎて2月になり、新しい入居者さんが入られ、次はそちらの方に緊張していると、Nさんのふとした表情や発言に癒されている自分がいました。時の流れは不思議なものです。
夜勤中にNさんのお手洗いに付き添い、自室までお見送りするのですが、最後にとても優しい顔をしてくださることがあります。癒されるのと同時に、Nさんにとって、私はすこしでも安心してもらえる存在になれているのかなあと嬉しくなりました。
お寺のよこも少しずつ人数が増えてきて居ます。入居される方のほとんどが不安をかかえていると思いますが、私がNさんに癒されているように、私も入居者さんにとってそういう存在になれるよう頑張っていきたいなあと思う今日この頃です。

08:54 | Posted by admin

【お互い様】 お寺のよこ 光岡

2014年02月10日 | お寺のよこ

私がお寺のよこに入職して、1年と少し経過してからのことですから、かれこれ7年以上前の話になります。
夜勤で入居者さんの各居室を見回りしていると、女性入居者のSさんが中々寝付けないご様子のようでした。Sさんは普段から饒舌な方ではなく、自分の思いを明確な言葉として発することもお得意ではありませんでしたが、不安そうなご様子であるということは分かりました。
私はSさんと少し話がしたくなって、Sさんに声を掛けました。本来ならSさんが不安に思われていることを私が聞き出していくということが大切なのかもしれませんが、その時は自分が仕事上悩んでいることを聞いてもらうことが主となっていました。
Sさんは一頻り私の話を聞いて下さいました。Sさんが私の話を傾聴して下さったということになりますね。途中でアドバイスを頂けるということもありませんでしたが、Sさんに話を聞いて頂いただけで、私は悩んでいたことが少し抜けていく感覚が分かりましたので、退室することにしました。
その際にずっと話を聞いて頂いたSさんにお礼を言いたくて「Sさん。話を聞いてくれて有難う」とお礼を言うとSさんはとても素敵な笑顔を浮かべられ、その後朝までぐっすりとお休みになられました。
以前「日本人は、殆どの人が自分が困っている時に他者に助けを求めることに対してためらいを覚えるが、他者が困っている時はためらいなく助けたいという思いがある」という趣旨の話を聞いたことがあります。認知症状態にある方も一緒なのでしょうSさんも、私の悩みを聞いて、私からお礼を言われたことで、人の役に立ちたいというSさんの潜在的なニーズが満たされたからとても素敵な笑顔を浮かべられたのかもしれません。
昨年お寺のよこでは数名の方がお亡くなりになりました。思い返してみればその方達も濃淡の差はあれど、「人の役に立ちたい」という思いを持っておられ、それは他の入居者さんやご家族、スタッフや近隣の方、見学者や実習生の方達にも具体的な行動として示して頂いたことが多数あったかと思います。
入居者さんが持っておられる「人の役に立ちたい」「困っている人を助けたい」という思いを自分はどれだけイメージすることが出来ているのだろうか。ややもすれば、入居者さんは庇護されるべき対象であると規定して、入居者さんの前述した思いや力を奪う行為をしていないか。お亡くなりになった方のことを思い出すとそう自分に問い返しま
す。
昨年お亡くなりになったTさんが良く言われていた言葉があります。「そんなの一々礼を言う事じゃないわよ。お互い様よ」。お互い様という意味を深く考え、その対象を広げていくことが出来れば何か素敵なことが生まれそうな気がします。
尚、7年前に私の話を聞いて下さったSさんは今もお元気で、毎日素敵な笑顔と、時折不満そうな表情を変わらず浮かべておられます。

08:54 | Posted by admin

【あけましておめでとうございます】 お寺のよこ 田口

2014年01月10日 | お寺のよこ

今年で私が入職して四度目のお正月を迎える事になります。
12月24日はクリスマス会があり、皆さんサンタさんのコスプレを行いチキンとケーキを食べました。
12月30日はお寺のよこで恒例の餅つき大会、あいにく私は当日が夜勤明けで不参加でしたが、事故も無く写真を観る限りでも、充分たのしそうだったのが伝わる餅つき大会でしたね。
12月31日は私が人生で初の御節料理の下ごしらえを行いました。一般家庭でもここまでしないよね?と思いながら皆で試行錯誤しながら作った御節は山程作ったのに三が日も経たずなくなりました。ほんと嬉しい限りですね。
そんでもって個人的なことですが1月は介護福祉士の筆記試験になります。
久々の勉強をして感じたことは、①勉強の仕方が解らない。②知識を取り入れるのは楽しい。③医師ってほんと凄いです。
物事を理論づけるには知識は当然大切ですが経験も大切です。高齢者は魚や煮物なんかより牛肉が遥かに好きだし、一人称で「ワシ」とは絶対言わない。知識より経験で語れる大人になりたいです。
今年も入居者の皆さんと沢山の思い出や経験を重ねたいと思います。

08:55 | Posted by admin

【気づいたこと】 お寺のよこ 谷野

2013年12月05日 | お寺のよこ

先日、Sさんが入院先で体調が急変され、お亡くなりになられました。Sさんの退院を4日後に控えて、心待ちにしている最中の出来事でした。
以前は、自ら職員を誘い、お気に入りの喫茶店にコーヒーを飲みに出かけられたり、気の向くままに、ご自身で食べたいお弁当を買いに行かれていたりされていたそうですが、私が働き始めたころには、歩かれる際に支えが必要となっておられました。
Sさんはいろんなことに、いつも「いいよ。」と引き受けてくださいました。そんなSさんの「いいよ。」の返答に私自身が満足して、Sさんのその時々の気持ちを察する配慮が足りなかったように思います。Sさんと沢山話をして、もっといろんなことをお聞きしたかったです。
Sさんとの不意の別れで、ここでの生活の、その時々がいとおしい時間であることを改めて気づかされました。
夜中に、目を覚まされていると、夜勤でへばっている私を元気にするツボをわかっておられるかのような話をしてくださり、Sさんの心遣いを感じることが度々ありました。
まだ、いつものテーブル席にSさんが座っているような気分が抜けないまま、いろんなことを思い出しています。ありがとうございました。

10:58 | Posted by admin

【はじめまして】 お寺のよこ 岡田

2013年11月05日 | お寺のよこ

皆さん、こんにちは、今年の8月からお寺のよこに入職した岡田祐也です。
入職をして2ヶ月たちまして、仕事もかなり慣れてきました。ですが、まだまだ新人という身なので、これからも色々と覚えなければいけない事もあるので不安は少々ありますが、そこは仕事を通じて、お寺のよこの職員や入居者様と和気あいあいと仲良くして乗り越えられたらいいなと考えています。
短いあいさつではありましたが、お寺のよこの職員として、皆さんの期待に応えられるように頑張りたいので、是非ともよろしくお願い致します。

10:58 | Posted by admin

【Sさんとのお別れ】 お寺のよこ 後藤

2013年10月05日 | お寺のよこ

8月末に私が担当していたSさんがお亡くなりになりました。いつも元気に歌っていて、表情豊かでおしゃべりが好きな女性でした。
いつも勤務に入ると、笑顔で迎えてくれたSさん。よく職員や他の入居者さんのことを気に掛けてくださり「大丈夫?」「くたびれてない?」等声を掛けてくださる優しい方でした。
「Sさん、くたびれましたー」と言うと、ソファの隣の席を空けてくれ、よく一緒に並んでおしゃべりをしました。入居者さんを支える仕事をしていますが、私はSさんの笑顔と優しさにいつも支えられ癒されていました。
最後にお会いしたときは私が夜勤の日でした。夜勤明けの日、Sさんに「また明々後日ね」と握手をしたとき、にっこりと笑ったSさん。その二日後にお亡くなりになりました。
もう会えないんだなあと思うと、心に穴があいたような寂しい気持ちです。もう少し元気になったら、また一緒に散歩したいなあ、なんて思っていたのですが、それも出来なくなってしまいました。
この仕事をしていく以上、別れは避けられないことだと身にしみて感じています。仕事をしていく上で、「今日がこの入居者さんと最後かもしれない」と後悔しないように、入居者さんを支えていきたいと思いました。

10:58 | Posted by admin

【どんどん季節は流れて】 お寺のよこ 冨所

2013年09月05日 | お寺のよこ

この文章を書いている現在は夏真っ盛りです。以前にも書いた通り、私は夏が大の苦手。
うんざりするような暑い夏でした。以前から体調が優れず、この夏は医者通いの夏となりました。
10月で、お寺のよこの一員となって6年になります。色々な皆さんと出会い、別れ、そしてまた出会ってきた6年間でした。
新人職員に厳しくて、私にとって最初の壁になったSさん。
息を荒げながら、買い物や食事作りに一生懸命取り組んだIさん。
マイペースな日々の過ごし方に、個人的に共感を覚えたKさん。
大きな声としっかりした足取りに、こんな90代も居るのかと驚いたTさん。
故郷の方言「ばかんづら」が口癖で、小さい子どもと犬が大好きだったKさん。
歌が好きで、一緒に歌ってくれたり、合いの手を入れたりしてくれたTさん。
笑顔が素敵で、「はい、はい」と頷きながら、食材の買い出しを頑張ってくれたMさん。
うつむきがちな入居者さんの事を気遣い、気が乗らない用事を巧みに断る様子に感心させられたTさん。
散歩が好きで、真面目かと思っていたら実はひょうきんだったKさん。
素敵な声で歌い、花や鮮やかな果物を見ると、「これかわいいよ」と喜んだSさん。
犬や猫が大好きで、嬉しいと体を縦に揺らして喜びを表現したWさん。
美味しいものやお得な情報に目がなく、毎日のように出かけて行ったKさん。
何かお手伝いすることはありませんかと職員を気遣ってくれたKさん。
多くの方と出会いました。何人かの方とお別れしました。
政権が変わって、震災に遭って、また政権が変わりました。
どんどん季節は流れて、お寺のよこも、私を取り巻く環境も、私自身も少なからず変わりました。
それでもこの仕事を始めた時から抱いていた思いは、多分今も残っています。
この先迷う事があっても、その思いが私の進むべき方向を照らしてくれると信じます。

10:57 | Posted by admin