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【お値打ちサーロイン】 松林

2012年07月23日 | きみさんち

6月の最終日の事です。
仕事から帰り、飼い猫めちゃにご飯をあげ、テーブルの上に乱雑になっていたチラシを片付けていたら、某ステーキハウスの割引券が出てきました。

『ディーナ―タイム50%OFF! 6月30日まで』

その日は食パンにハムとトマトとレタスを挟んで、朝食と同じものを夕食にと考えていたのですが。。。

ですが。

「めちゃ、さっき帰って来たばかりだけど、また、ちょっと出掛けてくるね」

片付けられる筈のチラシ達をそのままに、再度、着替えて自転車でステーキ屋を目指したのです。

初めての一人ステーキハウス。
店内は小奇麗で、店員さんは元気いっぱい。
しかし、4人席ばかりが並んでいる。
しかも、カップルや家族連ればかりで、ほぼ埋まっている状態でした。

そっか、今日は土曜日だ。

「お客様は何名様ですか」「(独り、あ、いや、)一人です」
(大きな声で)「お一人様ご案内致します」「はい、いらっしゃいませ」(全員で)

ド真ん中のテーブル席に一人で座り、注文したのは『お値打ちサーロインステーキ150g』(1080円)
厨房付近で注文が繰り返される「お値打ちサーロイン、かしこたまりました」(大きな声)

なんか、羞恥心で一杯でした。
文庫本を取り出し読んで待つ事にしましたが、一向に文字が進まず、同じ所を何度も読み返しました。

暫らくすると、ベビーカーを押した若い夫婦が席に着き。
店員が「3名様ご案内致しました」「はい、いらっしゃいませ」(全員で)
確かに3名には違い無いけど、変な違和感がありました。

なんて事を思いつつ、待つ事20分。

お値打ちなステーキがジュージュー音を立てて運ばれてきた。

ここは、早目に食べて、さっさと帰ろう。

フォークで肉を刺し、ナイフを前後に動かすも、き、切れん!
決して硬い訳ではなく、筋が多い様だ。

何とか一口大の大きさに切り裂き、口の中へ。
か、噛めん、噛み切れん。
こんなに咀嚼回数が多い食べ物はどのくらい振りだろう。
職場では、歯ぐきだけでも噛めるくらいのものばかり作り食べている。
この急なギャップは何だ!
焦るな、焦って食塊を嚥下中に窒息、なんて事になったら、目も当てられない。
しかし、早く食べ終えて、一服したい。
あ、いや、禁煙中だった。
そうだ、水だ、もう少し咀嚼したら、水で流しこむのだ。
落ち付け、ゆっくり噛んで、水で流すんだ。
「ごくり」

噛む事と飲み込む事ばかりで、味がちっとも分からず仕舞いでした。

お会計、1080円の半額とライス代の支払いに1000円札を出し、お釣りと一緒に『半額チケット』がもらえました。

その時の感想は、色々と、複雑でして。

12:52 | Posted by admin