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【知ってるつもり?】 光岡

2013年02月27日 | お寺のよこ

先日2月11日に父が他界致しました。
勤務変更等で職員には迷惑を掛けましたが、幸いにも臨終の場面には立ち会うことが出来ました。
私と父の関係は特に悪いことはなく、私が上京してから13年程度経過しておりましたが、帰省の際には会話を交わすことも少なからずありました。心残りがないと言えば嘘になりますが、父のことはある程度は知っているつもりではありました。
ただ、他界した後に実家近隣の方から父の話を聞くと「えっ。そんなこと言う人だったの」
「そんなことする人だったの」と驚くようなことが何度かありました(良い意味での驚きです。近隣の方から母に話しが伝わり母から聞いた話ですが)。勿論母も驚いていました。
振り返ってみると病院のベッドで横になっている父の姿を見ていると、寝ている時に無意識に行う動作が私に似ていることがあり、私は父の血を引いているのだなあと思うことがありました。普段父が寝ている姿をまじまじと見る機会がなかったので、不思議な気がしましたが、近しい故に見えていなかったこと、知らなかったことがあるのだなと改めて感じさせられました。

この仕事の魅力の一つに、他者(この場合は入居者さんであったり、同僚の職員であったり)を通して自分を見つめ直すこと、知らなかった自分に出会えることがあると常々思っていましたが、今回の父のことを通してひょっとすると自分のことを一番知らないのは、自分なのかな?という気がしてきました。勿論知っていることも多々あるつもりではありますが。知っているつもりというのは怖いですね。自分にも他者(親族含む)にももう少し謙虚に向き合うことを父から教えられたような気がします。

10:06 | Posted by admin