きみさんちで働き始めて約半年が経過しました。
ご利用者さんと接するなかで見習わなければならないなと思うことは、ピッタリくる言葉は中々見つかりませんが、根本にある優しさやピュアな部分をとても素直に表現出来ること。
わたしは中学・高校・そしていくつかの仕事を通して、斜にかまえた考えや素直に自分の感情を表せずに生きづらさを感じていました。
元々人見知りでコミュニケーションをとることが苦手でした。
そういった生き方を続けているうちに、表情が乏しくなり嬉しかったり感動したりといったプラスの感情を表に出すことがどんどんと苦手に・・・。
こんな性格で密にご利用者さんと接する仕事に就いていることに、不自然さを感じますよね。
この仕事に就きたいと思ったきっかけはいくつかありますが、その中の一つが『自分をリセットしたい』という想いでした。
テレビで介護施設の特集は最近特に頻繁にしていますが、それを観ていて<人間臭さ>を感じ、同じ環境で過ごすことで自分も変われるんじゃないかと、そんな風に考えたからです。
他の職員の方に比べてご利用者さんといる時間は短いですが、愛想笑いではなく自然と声を出して笑っている自分に正直驚いていますし、1秒・1分を大事にして向き合っていきたいなという気持ちが日々強くなっています。
まだまだ未熟ですし、ご利用者の方が平穏に過ごすことが出来る対応が出来ていないことが多いなと、自分の無力さを痛感することもしばしば・・・。
悩む時や苦しいと感じることもありますが、それでも皆さんに会うことが楽しみでありヤリガイも感じています。
小さい子が亡くなったニュースを観ていて親御さんの気持ちを考え、自分のことのように悲しむ思いやりに溢れるAさん。
親のありがたみや集団で生活するにあたっての心構えなど、忘れがちな感謝の気持ちを教えてくれるKさん。
笑顔を見ているだけでこちらまで自然と微笑んでしまう、優しさと愛らしさ兼ね備えるOさん。
そこにいるだけで誰もが気にかけてしまう、天性の可愛らしさで人を惹きつけるTさん。
シャイで繊細で、何だか可愛らしく笑顔が素敵なSさん。
そんな皆さんが大好き。
わたしの名前を憶えていなくても、過ごした時間が頭の片隅にでも残って、きみさんちという場所で安心して暮らせる介護がしたい。
以上、勝手な決意表明でした。
まったく話は変わりますが、坂本龍一の『Marry Christmas Mr.Lawrence』はいい曲ですね。
まあクリスマスはだいぶ過ぎてますが・・・。
あまりにポピュラーですが聞いたことのない方は、ぜひぜひ☆
寒さはそろそろ落ち着いてくると思いますが、気候の変化に気を付けて気持ち良く春を迎えましょう!
退職されたスタッフですが、『どっこいしょ』の文章として残していったものです。
折角ですので、こちらに掲載させて頂きました。(きみさんち松林)