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【見守り】  8月9日 お寺のよこ光岡

2016年08月09日 | お寺のよこ

去る7月に、入居者のKさんがお寺のよこでお亡くなりになりました。
お寺のよこにご入居されて3年強のお付き合いでしたが、お亡くなりになられた今、互いに笑いあったり、楽しかった場面のみならず、時に言い合いをしたことすら、とても愛おしい思い出として残っています。
お寺のよこに入職してもう直ぐ11年となります。その間に、沢山の入居者さんとの別れがあり、Kさんの時のように、愛おしい思い出が勝る方ばかりではありませんでした。
「もっとやれることがあったのではないか」「あの時ああしていれば違う結果になったのではないか」等。人の「死」に対して謙虚に向かうべきであると分かってはいながらも、自問自答することもありました。
その際に支えてくれたのが、同じ環境で仕事をしている人達からの言葉でした。
対象となる入居者さんとの交感を「見ていてくれていたのか」「憶えていてくれていたのか」という思い。
我々介護職員が、入居者さんをさり気なく見守っていた・・・と思ったら、逆に入居者さんに見守られていたということは、ままありますが、職員間でもそのようなことがもっともっとあれば、互いに感じ合うことが出来れば良いと思います。比較的狭い世界の中で、ともすれば自分に価値はあるのかと、日々問われることが多い職場で、その体験はとても心強いものとなります。勿論自戒の意味を込めた言葉であることは言うまでもありません。

11:21 | Posted by admin