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【音を楽しむ】 光岡

2012年06月24日 | お寺のよこ

中学生の時にビートルズを毎日聞いていた頃がありました。時代はレコードからCDへの移行期。数枚はレンタルレコードで、数枚はレンタルCDでアルバムを借りてカセットテープにダビングし、昼夜問わず食事を摂るかの如く聴き倒しました。
今でこそビートルズを頻繁に聴くことはなくなりましたが、思い出したかのようにアルバムを引っ張り出して聴いてみると(大人になったのでコツコツとCDで買い揃えることが出来ました)、やはりアドレナリンが上がります。中学生の頃には気付かなかった魅力に気付いたりして嬉しくなってしまうのです(特に初期ビートルズにおけるジョン・レノンの才能にメロメロ。ポールやジョージも好きなんですけどね)。
偶然に私の妻も中学生の頃ビートルズにはまったクチで、ビートルズが流れる居酒屋に二人で行くとビートルズ談義に花が咲いて至福の時を過ごすことが出来ます。
と、ここまで書いて思ったのですが、自分が年をとり、お寺のよこの入居者さんと同じような年齢になった時に、懐かしく思う曲ってビートルズなんでしょうか?勿論音楽には鑑賞する楽しみと、歌う(演奏する)楽しみがあります。私はもっぱら鑑賞専門なのですが、カラオケに行くのも嫌いではありません。年をとった時に歌いたくなる歌や、聴きたくなる歌って何なのだろうと、ふと考えてしまいました。
お寺のよこの入居者さんも歌うのがお好きな方、音楽が流れているとリズムを取って楽しまれる方、じっと聞いておられる方等様々です。好まれる音楽も童謡や歌謡曲、洋楽等様々ですが、最大公約数的に受ける曲・・・いわゆる鉄板ソングは「憧れのハワイ航路」ですかね。たまにカラオケ大会をお寺のよこで開催すると「憧れのハワイ航路」を選曲すると、マイクを持って歌われる方、口ずさまれる方が多く見られます。音楽が持っている力を再認識すると同時に、入居者さんの身体に染み付いた音楽に触れたようで嬉しくなってしまいます。
私(もしくは私達世代)に染み付いた音楽ってあるんでしょうか。勿論、世代で一括りには出来ないですし、個別性はあるかと思いますが、傾向はあるようにも感じます。案外年をとった時に身体が反応する歌は演歌やフォークだったりして。それならそれで面白いような気もしますが。

10:09 | Posted by admin

田口

2012年05月31日 | お寺のよこ

お寺のよこでは現在深刻な職員の人手不足です。
すごく簡単ですが私田口がお寺のよこを説明します。
まず、名前が最高ですね。お寺のよこ。
立地もよくお寺に囲まれすぎてなんだか神聖な感じがしますね。
入居者、職員、近所の方々も素敵な人ばかりだし。
申し分ないです!!笑
気になるお方は見学だけでもしてみて下さいね。
きっと働きたくなってしまうと思いますよ。。ニコッ!

10:10 | Posted by admin

【繋いでいくこと】 光岡

2012年04月23日 | お寺のよこ

4月10日にお寺のよこのオープン時からご入居頂いていたNさんがお亡くなりになりました。その際にかつてお寺のよこで働いていた先輩、後輩のスタッフに訃報を伝えるべくメールでお知らせをしたところ、それぞれの方から返信を頂きました。その返信内容を一つ見てもその方の人となりを表しており、そのどれもが有難かったですね。激励の言葉を頂いたもの、簡潔にお悔やみの言葉が書かれている行間にNさんへの思いが滲み出ているもの等様々でしたが、そのどれもに共通していたのが「Nさんは最後まで頑張ったんですね」という確認の言葉でした(表現のニュアンスはそれぞれ微妙に異なりましたが)。今はお寺のよこで働かれてはいないけれど、そのような思いを抱いていた人達にNさん始め入居者の方は支えられていたという思いを新たにしました。勿論支えられていたのは入居者さんばかりではなく、私自身もそうなのだと。
私がお寺のよこに入職したのは6年半前ですからNさんはお寺のよこでは4年近く私よりも先輩となります。その4年間のNさんを私は知りません。その4年の間に多くのスタッフがNさんを支え、またNさんに支えられながら生活をしてきたのだと思います。そして私が入職してからも沢山のスタッフがNさんを支え、Nさんに支えられながら生活をしてきました。Nさんの意思を全て汲み取れた訳ではないでしょうし、不十分な点も多々あったかと思います。しかし、Nさんはお寺のよこで10年以上頑張って生活をして来られました。それはひとえにNさんの力があってこそではありますが、Nさんを支えてきたお寺のよこのスタッフの力もあったのだと思います。先述したOB、OGがともに過ごした時間、今お寺のよこに居る我々スタッフがともに過ごした時間、その集積の上にNさんの生活もあったのだと思うと、私達は入居者の方を支えるとはどういうことなのかを真剣に考えなくてはいけないですし、入居者の方とともに過ごしている時間を大切にしていかないと罰があたりますよね。出来うることならスタッフの入れ替わりがないに越したことはありませんが、お寺のよこから離れ別の道を辿ることになるスタッフには、時間の多寡に関わらず入居者さんを支え次に繋げていったことを誇りに思い、入居者さんとともに過ごした時間を少しでも思い返してもらえればと思っています。

10:10 | Posted by admin

【雨の日だから出会えるもの】 田口

2012年03月30日 | お寺のよこ

春雨、時雨、五月雨、夕立。様々な雨の呼び名があるように私たちは昔から雨を自然の恵みとしてとらえ、昔から共に暮らしてきました。ところが天気予報で毎日の降水確率が発表され、道も舗装されて水溜りが出来なくなるにつれ、私達は雨を快適な生活への邪魔物へととらえてきているようです。
しかし雨は今も農作物への水やりはもとより私達の心に新鮮な潤いを与えてくれるもの。例えば色鮮やかになったアジサイにハッとしたり、思いがけない蛙の鳴き声に遠い日々を思い出したり、雨音しか聞こえない部屋でふと詩のフレーズが思い浮かんだり、雨上がりの木々の緑に心が洗われるように感じたり。
雨の日だからいつもと違う角度からも物が見える、音が聞こえる、思索が出来る。
そんなこれからの雨の季節もよいものかと、思います。
今はとりあえず春を満喫したいですね。(ニコッ)

10:11 | Posted by admin

【お寺の効能】 光岡

2012年02月27日 | お寺のよこ

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「お寺のよこ」の名前を口にすると、大抵の方はもう一度名前を聞き返すか、苦笑するか、「お寺の隣だなんで縁起でもない」と名前を間違えた上にやや批判めいた口調で私を責め立てるかのいずれかの反応を示します。
しかし、冗談でも何でもなく「お寺のよこ」はその名の通り四方をお寺に囲まれています。事実「お寺のよこ」がある場所は、養源寺というお寺の参道に位置しており、少し歩いただけでも連光寺、徳源院、常徳寺、西行寺、光源寺とお寺があります(因みに連光寺は「お寺のよこ」の隣に位置し、司馬遼太郎の「街道をゆく〜本郷界隈〜」という書物の中に名前が出てきていますし、光源寺は別名「大観音」と呼ばれており、とても大きな観音様を奉っていることでも有名です)。

私はお寺がとても好きですので、最高の職場環境であると思っています。少し足を伸ばせば観光名所としても有名な谷根千(谷中・根津・千駄木)があるので、休日にも関わらず、「お寺のよこ」界隈をうろつくこともしばしばです。

ここでふと「自分は何でお寺が好きなんだろう」と考えてみます。お寺が好きと言ってもお寺の建物(本堂等)をまじまじと見る訳でもありませんし、仏像に興味がある訳でもありません。宗教心が特に強い方でもないです。恐らく私はお寺の持っている、建物や境内や庭等が醸し出す空間が好きなのだと思います。それは「間(ま)」というものにも通じるものなのですかね。事実、お寺に行ってすることと言えば、その空間に包まれながら考えごとをすることでした。お寺の持っている「間」の中に包まれると、考えていることがまとまることが良くあってすっきりします。となると、「お寺が好き」というよりも「お寺に行って考えごとをするのが好き」ということになるのかもしれません。

私は、お寺が持つ「間」というものにはとても魅力を感じています。「間」があるからこそ想像力がかき立てられたり、ついつい速くなりがちな自分の呼吸が整うような感じがするのです。

「お寺のよこ」はそんな素敵な「お寺」に周囲を囲まれています。その効能を十分に活かさないと、それこそバチがあたるというものなのかもしれません。

10:12 | Posted by admin