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【お寺のよこでの人間関係】  お寺のよこ 伊藤

2019年08月16日 | お寺のよこ

お寺のよこでは9名の方がお暮らしになっていらっしゃいます。9人いらっしゃると皆それぞれ個性が違います。皆さん、各自の個性を出しながら暮らしていらっしゃいます。個性豊かな方ばかりです。遠慮などせずに個性を発揮される、そのご様子を見られることが私たちスタッフには嬉しい限りです。
新しくご入居されたKさんは、他のご入居者の方々やスタッフに遠慮があり、まだ本当の姿を見せていらっしゃらない様な気がしています。早く馴染まれてもっと本心を伝えていただきたいですし、わがままになっていただきたいなと思っています。
皆さんの日々のご様子や会話などから、ご入居者さん各自の仕事をしていらした時、主婦として活躍されていた時、10年前、20年前、学生時代や幼少期のことを想像したりします。「ちゃきちゃきと家事をこなしていらっしゃったのかな」「きっとご家族を大切にされていたのでしょうね」「若いときから優しい穏やかな方だったのだろうな」「しっかり者でまわりの皆に頼りにされていたのだろうな」などなど。
人生の先輩であるご入居者皆さんの生活ぶりは本当に尊敬に値することばかりです。難しい事があってもなんとかして自分の力でやろうとする気持ち、誰かに迷惑をかけたくないという気持ちがいつも感じられます。
私自身が最近体調を崩し、しばらく休職させていただいて、現在は出勤日数や時間を短縮して勤務させていただいています。一緒に働く他のスタッフ皆さんのご協力がなくては働くことが出来ていません。私が短縮している分が他スタッフへ負担になっています。それでも皆さんは疲れた表情や言葉を私に見せることなく気遣ってくださっています。
そんな私の状況を知ってか知らずか入居者の皆さんもいっぱい助けてくださいます。「お姉ちゃん、持ってあげるよ」「手伝いましょうか」「なんでも言ってね」「おい、大丈夫か」等、皆さんがいつも私を見ていて気にかけてくださっています。
本当に幸せなことです。
「お寺のよこ」で暮らす私たち。入居者の皆さんとスタッフ。家族とも友達とも違うけれど、かけ
がえのない間柄です。全員で毎日を生きている、そんな気がしています。

07:38 | Posted by kimisanchi