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【3月のある日、夜勤明けで帰る時にこんな光景を見ました】 福田

2010年06月23日 | のんびり家

4、5歳くらいの子供が自転車に乗る練習をしていました。あと1歩で乗れそうな様子でした。
私は、小学校2年の終わりまで自転車の乗る事ができませんでした。
小学校2年と言えば、ほとんどの友達は自転車の乗る事が出来ます。公園に行く時や友達の家に行く時は自転車は必需品です。そんな中、私だけ自転車に乗る事が出来なかったのですが、友達は「私、自転車押して行くから一緒にあるこう」と言って歩いてくれたり、時には二人乗り(駄目ですね…)をしたり、時には「先に行って待っているよ」と歩いてくる私を先に行って待っていてくれる事もありました。
そんな私に早く自転車デビューをさせようと、必死だったのは親と親戚です。親と親戚が教えるとなるとどうしても感情的になってしまい、泣きまくる私を「これでもか!」と言うくらい厳しい言葉を浴びせます。そうなると自転車に乗れない+怒られるでますます嫌になってきます。
ある時は数名の友達が自転車に乗れるようにと私に教えてくれました。転ぶ事が怖い私に怖くない乗り方など、あれこれ優しく教えてくれましたが応える事が出来ませんでした。
まぁ、自転車なんて乗れなくても良いか、と思っていたある日。今は亡き弟が颯爽と自転車に乗り「乗れたよ~」と私の目の前を通り過ぎました。
その時、とっても悔しい気持ちでいっぱいになり、親戚から教わった「坂道で練習すると乗れるようになる」という言葉を思い出しいざ坂道へ。あの時は転ぶ事も怖くなく、ただ3歳年下(当時5歳)の弟に先を越された悔しさだけがいっぱいでした。
坂道を下ること数十回。何回目かは忘れましたが気がつくとペダルを漕ぐことができ遅咲きの自転車デビューを果たしました。
有する能力に応じた支援を日々行っていますが、この経験こそ『有する能力に応じた支援』だったのかな、とふと思い出しました。
最近、以前より長い距離を歩けなくなってきている入居者さん、いろんな事に対し認識力が低下してきている入居者さんに対し、自分が支えてきてもらって出来た事を思い出してみようと思った出来事でした。

01:12 | Posted by admin