毎年年末となると、その年がどのような1年であったか振り返るようにしています。お寺のよこで仕事をし始めるようになって8回目の振り返りとなりますが、自分が成長出来たと思える年、停滞、混沌とした年等、これまで様々な1年を経験してきました。
自分のことですので、俯瞰で1年を捉えることは難しくもありますが、成長出来た年を実感出来るのは前向きに物事に対峙し主体的に動くことが出来た時であり、停滞期は受け身の姿勢で、事象に主体的に対峙することが困難であった年に感じる時であるかと思います。
ただ、停滞期というのも案外捨てたものではなく、次のステップに飛躍する為に敢えて必要な期間であるとも言えます。立ち止まってじっくりと考える期間、物事を熟成させて次に繋げる為の期間、溜まったエネルギーを発火させるのに必要な期間と捉えることも出来るでしょう。
ニートや引きこもりと呼称されている方が世の中には多数おられるようです。世間的にはネガティブなイメージで捉えられがちな方達ですが、自分自身の中の次に繋げる為にエネルギーを溜めて爆発させる準備期間を過ごしているだけなのかもしれません。
何時その「次」というのが来るのかは分かりませんが、そのように捉えることによりふっと肩の力が抜けて楽になるかなと思っています。誤解のないように書きますと、これはニートや引きこもりの方へのエールという大それたものではなく、あくまで自分を鼓舞させる為に書いているだけなのですが。
人生の大先輩にこのようなことを書くのは失礼であるかと思いますが、もしかしたら入居者の皆さんもそのように自分の中でバランスを取っておられる時もあるかもしれません。そうすると活動的で笑って楽しく過ごされている時ばかりが良いとは限らないということになりますね。
さて、来年1年はどのような年になるか、また、自分はどのような1年にしていくのか、楽しみでもあります。来年の今頃はどのような感慨を得ているのでしょうか。