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【「豊かな老い」を考える】 のんびり家3F 竹田

2013年11月10日 | のんびり家::のんびり家 3F

読書の秋という訳ではないが、日野原重明先生の各地での講演内容をまとめた著書を読んだ。「豊かな老いを生きる」とはどういう生き方なのだろう。自分の母親の入院をきっかけに病気・老後・死などを身近なこととして考えるようになった。
最初のページに「中年から始まる第二の人生」の見出しがあり、『55歳が中年、人生の午後が始まる』という。55歳、私の年齢。織田信長の時代は人生50年。いまは平均寿命が延び80年生きる。80歳まで生きるとしてもあと25年が残された人生の午後というわけだ。日中を午前・午後に分けると、早起きの方もあるだろうが、午後の時間帯の方がはるかに長い。55歳からの人生の午後は時間的には割りに合わない計算になるが、生き方においては「豊かさを実感できる」なら、「世間に存在価値を認めてもらえる人生」であったら、「死の直前まで自分の人生が良かったと誇れる」のであれば、人生の午後をまっとうして生きた証になるのではないかと思う。
私は人生の午後の節目で今の職を得て、のんびり家のご利用者のみなさん、そのご家族の方、スタッフの皆さんとこうして第二の人生を歩みはじめた。ご利用者のみなさんは、喜寿・傘寿・米寿・卒寿を迎えられる方まで、その人生の午後を生きておられる。
ご利用者のみなさんに「自分の人生が本当に良かった」と言っていただけるような生活の支え、命と尊厳を見守りながら支援できるよう、日々努力していきたいと思う。
私自身の人生の午後を豊かにしてくれるであろうご利用者のみなさんに感謝しつつ・・

08:30 | Posted by admin