のんびり家3階の吉田です。
今日は2月にのんびり家3階で流行ってしまったインフルエンザについて書きたいと思います。
今シーズンのインフルエンザは、東京でも警報レベルの流行となっていたのですが、のんびり家3階では入居者さん、職員ともに感染せずに2月を迎えることが出来ていました。
しかし2月の初旬、とうとう感染者が出てしまい職員2名、入居者さん3名が被害にあってしまい、お一人は入院する事態となってしまったのです。
幸い大事には至らず2週間ほどで退院されたのですが、ここまで広がったのはこの仕事に就いて6年で初めての経験でした。
まず感染しないのが一番ではありますが、今回足りなかったのは感染者が出たあとの対応でした。
最初に感染が疑われた方が一晩で解熱し、その後もこれと言って体調不良が見られなかったためにインフルエンザではなかったと安心してしまったのです。
その結果、翌日と翌々日には他の方も感染されたようで発症されてしまいました。
インフルエンザを代表とした感染症が疑われた場合、まずは自室で待機していただきます。待機していただくと言っても認知症による記憶障害を持った方が大半ですので、動ける方は自由に動こうとされます。
インフルエンザで他の人に感染させてしまうかも知れないと思えば部屋に留まるのですが、自分は元気だと思っていれば当たり前のことです。
もちろんその都度説明し、納得してもらったうえで待機してもらうわけですが、数分おきに説明をされて自室に戻され、留まっていたとしても自室で何をしたら良いかもわからず横になったりとで、耐え難い苦痛であっただろうと思われます。
そして食事に介助が必要な方もいらっしゃいました。
そうは言ってもグループホームでは職員の人数は少なく、他の入居者さんの支援もこなしながら全てに対応していくのは容易なことではありませんでした。
幸い、ご家族の大変なご協力もありなんとか乗り切ることが出来ました。
入院されてしまった入居者さんは、病院での治療と支援の結果、今では元気に生活されています。
このような事態になってあらためて、グループホームは地域と密着していてこそなんだと再確認することができました。
もしご家族と遠く離れた施設にいたら、協力するにも時間と距離が許さなかったでしょうし、地域に入院できる病院がなかったら直ぐに退院やその他の連絡が出来なかったかも知れません。
もちろん感染者を出さないことが一番です。
でも地域密着型だから乗り切れた部分もある。そうも感じることが出来ました。
今回関わっていただいた皆様には大変感謝するとともに、今後は同じことが起きないよう心に誓って文章を終わらせていただきます。
今回被害にあってしまった入居者さん本当に申し訳ありませんでした。
そして皆様、本当にありがとうございました。