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【大切になさっているように感じるのです】  のんびり家3F 新宮

2022年09月30日 | のんびり家::のんびり家 3F

今月、入居して1年を迎えられるMさんが、急な体調の変化があり、1週間ほど入院され、無事に退院されました。
ややお痩せになり、歩行も思うようにいかないご様子でしたが、周囲の方々にちょっかいをだされたり、話しかけられたり、退院のお祝いをささやかながら皆さんに囲まれ、戸惑いながらも、時折照れくさい表情で下を向かれておられました。
皆さんやスタッフのお顔や、ご自分のお部屋。入居当時からご本人なりにしっくりするのでしょう、居間のいつもの定位置は何となく馴染みがあるような印象で、かすれ声で「ありがとうございます」とお礼を言われ、この時も恥ずかしそうに笑みがこぼれていたのが印象的でした。ただ、テレビや、何らかの声掛けに対して「分からない」「何を言われているのか分からない」と首をかしげられることが多くみられるようになりました。また、ご自分の生まれ故郷の出来事だったのでしょう、そのお話を何度も何度も話してくださる度に、微妙に登場人物の数が増えたり等、楽しそうに話されていたのが、今はまだ思い出すのに時間がかかる様子です。
「なんとなくでかかってます」と。このお話下さっているエピソードは実際は分かりませんが、Mさんが、「大切」になさっていることなのではないかと思わせるほどの笑顔です。同じ内容をお話されているようで、同じではないのですよね。正確には同じような、お話ですね。また、思い出されてお話してくださる日がくるよう、祈っている今日この頃です。

11:48 | Posted by kimisanchi