皆さん、こんにちは。どっこいしょ登場5回目の、のんびり家2階飛鳥井です。
のんびり家2階で勤務を始めてから、早いもので3年目になりました。
今回は、少しプライベートを含めた内容になりますが、皆さんに是非お伝えしたいと思い、このお話を書かせて頂くことにしました。
法人の自己紹介文にも書かせて頂きましたが、私は趣味で歌を習っています。ジャンルは「ゴスペル」です。主に英語の歌詞で歌う事が多いのですが、中には日本語の歌詞や、英語を日本語に訳したものもあります。昨年の暮れに、私の地元足立区の老人保健施設で歌わせて頂く機会があり、私も休みを貰い、参加する事が出来ました。入居者の皆さんの前で歌を披露したのですが、一番前の列にとても乗りの良い方がいらして、手拍子をしたり、声を出したり、身体を揺らしてリズムを取ったりと、歌っている私たちも嬉しくなるような感じでした。その方が、「きずな」という日本語の歌を歌っている時に、顔を手で覆ったまま、じっと動かなくなりました。その方の様子や、歌の歌詞の内容から、恐らく泣いているであろう事が分かりました。この歌は「ありがとう、生まれてきたこと。ありがとう、きずなに感謝」という歌詞がとても印象的で、私も歌っていながらいつも涙が出そうになってしまうことが多いのです。この方がこの「きずな」という歌を聞かれたのは、この時が初めてではないかと思うのですが、歌詞の内容を理解して下さり、そして涙を流されたのだとすれば、とても感受性の強い、ピュアな心を持った方なのだと思いました。後日、施設長さんからお礼のメールを頂きましたが、その中で、「認知症で、日頃は椅子に長時間座っていることの難しい方が、一度も席を立つことなく観賞している姿を見て、歌の力に感動しました」というお褒めのお言葉を頂きました。私たちは素人ですし、決して上手な訳ではありませんが、歌の持つ力を改めて認識した出来事でした。歌っている私たち自身も「楽しい」という気持ちが強いですし、聞いて下さる方達の笑顔が私たちの喜びであり、励みにもなります。これからも、自分自身が楽しみながら、また、聞いて下さる方達が笑顔になれるように、歌を続けて行きたいと思っています。そして、いつか、入居者の方達の前で歌を披露することが私のささやかな夢です。