入社して約6年。きみさんちで色々な方に出会い、そしてお別れをしました。
中でも、5月にお亡くなりになられたEさんは、大変厳しい方で、何度も怒られた事を思い出します。思い出話となりますが、Eさんとの6年分のエピソードは書き出すときりが無いほどたくさんあります。
① 同姓と新人に厳しく、異性に優しいEさん
② 戦争中の話をエンドレスで話すEさん
③ 2・26事件を振り返り話してくれるEさん
④ きみさんちの顔役であるEさん
⑤ 商店街の人気者?のEさん
本当にきりがありません。
先日、他の方と行きつけの店に買い物に行ったところ、店のご主人から「Eさんこの頃見かけないけどどうしたの」と聞かれ、お亡くなりになった事を伝えると、「昔は、よく怒られたもんだったよ。」と懐かしそうに話して下さいました。
地域の方にも思いを馳せていただく事が出来るのは、Eさんが地域に根付いた人物であったからだと思います。
101歳・・・。
1世紀を生き抜いて、その中のほんの16年余りをきみさんちで過ごし、またその中のほんの一握りの6年間を一緒に過ごさせて頂き、大変嬉しい思いと共に、切なさを感じる思いで一杯です。
でも思うのです。この業界で人と死に別れると、どうしても「こうしてあげていれば良かった・・・」「こうしなきゃいけなかったんじゃないか」と後になって悔いる事が多いように思います。後悔先に立たず。ご本人はどう思っているか〔いたか〕、今となっては聞くこともかないませんが、少なからず、私は最後まで出来る支援は行ったと思い、これからも悔いる事の無い支援が出来るよう、日々精進して行きたいと思っています。
最後に、Eさんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。