ガガガガガ、ドシーン、ドシーン、ウィーーーン、ドスーン。
西武新宿線・武蔵関の駅からきみさんちに向かう商店街の所々で聞こえて来る工事の音です。更地になった工事現場に、ショベルカーやブルドーザーが土埃を舞って動いています。
少し先の現場では、足場が組まれて、マンションの建築中の様ですね。
さて、これらの工事現場、以前の建物は何があったのだろうかと、首をひねる。
しっかり覚えているのは、更にその先のマンション建築中の現場のあるところです。
そう、その現場は、入居者さんと毎日の様に買い物に出掛けた、お肉屋さんがあったところなのです。顔馴染みだったから、量り売りのお肉をおまけしてもらったり、コロッケや唐揚げを買って、お店の前のベンチに座って、入居者さん達と食べたりした、お肉屋さんだったところです。
店主高齢化のため、数年前から毎日の営業はされなくなって、それでも、クリスマスのチキンとお正月用の焼き豚の販売はされていて楽しみにしていたのですが、そんな年末のみの楽しみもいつの間にか終了されてしまって、至極残念です。
商店街での工事は、現在、3カ所で行われていますが、既に、数年前から化粧品店やお弁当屋さんがマンションに変わり、道具屋さんがオフィスに変わり、これまた高齢化が理由と思われるシャッター商店が何店舗か増えたりと、私が入職した頃の商店街の風景とは様変わりしてしまい、寂しい商店街、若しくは、賑やかな住宅街となってしまった様に思います。
そんな寂しくなった住宅街を通り抜け、坂道を上ると、きみさんちが見えて来ます。
きみさんち前の神社の木々からは、今年も賑やかなセミ達の声が聞こえて来ます。
ジィジィジー、ミーンミンミンミーーン、、、。ここは、ずっと変わりません。
入居者の皆さんもお変わりありませんようにと願いつつ、今日もきみさんちの玄関ドアを開けるのです。