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【夏だ! 猛暑だ! かき氷だ!!】  きみさんち 田中

2023年07月31日 | きみさんち

コロナによる規制もようやく緩和されつつありますが、3年経った今でも感染者は増える一方。
季節性のものと国は定めたようですが、インフルエンザの様にいつとはハッキリせず、第9波が来ているとかいな いとか…。
そんな中きみさんちがあります東京都では38度という外気温を示し、ゆだるような暑さが利用者の皆さんを襲いま した。
熱中症にならないためにも水分摂取は必須です。
ですが、高齢になればなるほど水分を飲むことが困難になってくるようです。
理由として…
トイレに一杯行くようになっちゃうから(利用者Fさん談)
新陳代謝が落ち、のどの渇きを感じづらくなるからというのが大きな原因と考えられています。(まだまだあるとは思いますが…)
そこできみさんちでは数年前におもちゃのかき氷機を購入しおやつにかき氷を提供。
これが見事にはまりお茶を口にすることが少ない方でもかき氷にするとしっかりと召し上がることができるのです。
元を辿れば水。飲むのには無味で味気ないものも、かき氷にしてしまえば美味しいと皆さん口にして下さるのです。
この原稿を書いた日も、中々お茶を飲んでもらえず、以下のレシピでかき氷を提供。
皆さんあっという間に平らげておりました。
以下本日の氷レシピです。
1,桃缶(一口大にカット)
2,網目メロン(頂きもの?一口大にカット)
3,100%マンゴージュース(あったから使っちゃいました!)
4,氷(当たり前ですよね!!)
*好きなものを乗せて食べればよいのです。
これを削った氷の上に皆さん各々、好きなだけ乗っけてもらい食べました。
ふとFさんが、「昔は自転車の後ろに乗っけて売りに来てたのよね」とアイスキャンディー屋さんを思い出し、楽しかった思い出と共にかき氷を食べていらっしゃったのがとても印象的でした。
今年もいつまでこの暑さが続くのか… かき氷と共に厚さを乗り切って行くのも一つの手の様です。

09:42 | Posted by kimisanchi

【つなげるビワの木】  きみさんち 志寒

2023年06月30日 | きみさんち

ファイル 652-1.jpegきみさんちの庭のビワの木、ここ数年は伐採のタイミングが悪かったのか実をつけませんでしたが、今年はたわわに実を付けました。部屋の窓からビワが少しずつ色づくのを 楽しみに眺めておられたTさんも収穫に満足なご様子。そういえば、Tさんが入居されてしっかりとした実が成ったのは初めてですので、感慨もひとしおなのでしょう。隣に座った介護福祉士の専門学校実習生に、実を見せながら「かわいいんだよ~」と握ったその実を大事そうに見せておられます。そして、いくつかあった実を一緒に召し上がりました。
実習生は台湾の方でビワは台湾にもあるとのことですが、ベトナム人のランさんは見たこ とが無かったと。ビワひとつでお国柄にも話がはずみます。
このきみさんちのビワの木は、実が成ればご近所の方が「このビワはいい品種だよ」と井戸端会議のきっかけにもなりましたし、葉をシップに使うので分けて下さいとお菓子と交換しに来られた方もおられました。今年は障がいをお持ちの方の団体に、ビワの葉で染め物を作るためにとお分けしましたし、この葉でビワの葉茶を作って運営推進会議で飲んでいただいたこともありました。どうも、この木には人をつなげる力があるようです。
今でも懐かしく思い出すのはこのビワをこよなく愛していたKさん。ビワが成るとご自身で食べるのももちろん、散歩中、ご近所の子どもたちにも分けていたとのこと。しかも、「盗ったんじゃない、もらったんだよってお母さんに見せてね」と一言を添えていたそうです。“ビワのおばあちゃん”と子どもたちの話題になっていたのを知ったのはご近所情報から。どおりでいつの間にか実が無くなるはずです。Kさんに「食べちゃった?」とたずねると「頭の白いカラスが食べてんだよ」と舌を出していましたが、まさか子どもたちにあげていたとは私たち職員も知りませんでした。そのKさんもお亡くなりになりましたが、時間を超えて、ビワの木が思い出をつなげてくれています。
いま、練馬区は緑被率(植物に覆われている面積)が下がり、長年の一位の座から転落しました。この練馬区の緑被率の高さは農地が多いからだけではなく、その半数近くは一般のお宅のお庭であるとのこと。このビワの木も、みどりの練馬を守る大切な一員です。いつまでも、豊かな葉を茂らせてほしいと願います。

10:34 | Posted by kimisanchi

【自分の成長のために】  きみさんち ラン

2023年05月31日 | きみさんち

やりたいことがたくさんあります。
ですけど、毎日のことに追われて中々取り掛からず。なぜこんな状況になっているのか?
自身のやりたくないことにたくさんの時間を奪われているかもしれません。時間のコントロール等の問題はとても難しいです。自分の意識も行動も磨くことができるように、毎日少しの時間にYouTubeで仏陀の言葉などのチャンネルを聞きます。時間を上手に使うことも大切です。良い結果でも悪い結果でも多くの経験を積むことで色々なことを体験したいです。
いつも人から頑張ってと言われても、自分で頑張りたくないなら前に進むことはできなくなりますね。それで目標を立てました。沢山美味しいものを食べたいこと、健康な体を維持したいこと、のんびり穏やかに 暮らしたいことです。
それで時間を無駄にしない、新しい経験値を得る、学習習慣を身に着ける。
そして、一日の終わりに自分の言動を振り返り、反省をしようと思います。

15:04 | Posted by kimisanchi

【入浴拒否の理由】  きみさんち 松林

2023年04月30日 | きみさんち

3歳になって、依然と反抗期継続中の息子は、お風呂に誘うと「お風呂入らない、やだ!」と、必ず言います。
生意気にも近頃ではその理由も付け加わります。
「今、プラレールで遊んでるんだもん」
「YouTube終わってないからヤダもん」
親にとっては大した理由ではありませんが、時には理由を尊重して、お風呂から上がったら一緒にプラ レールで遊ぶ事、YouTubeの動画を途中で一時停止しておく事を約束すると、納得した振りをして、今度は、逃げ回ります。捕まえてはシャツを脱がせ、ズボンを脱がせ、ようやくお風呂に入ります。
一度、お風呂に入ると、お風呂での楽しみを見付けて、今度は、上がるのを嫌がって、、、。
はぁぁ、お風呂って、疲れを取るところではなかったでしょうか?
そんな我が子は、そんな風に力尽くでお風呂に入れる事が出来ますが、入居者さんとなると、そういう訳には、勿論、行かず、入浴して頂くのに、苦労を強いられる時が多々あります。
ある方は、「昨日入ったから」と、毎日断られ、また、ある方は、夕方にお誘いすると、「食べてから」と仰るので、夕食後に再度お誘いすると、「もう寝る時間だから」と断られ、また、ある方は、お誘いした途端にティッシュを鼻に当てて「風邪気味だから」と、急に風邪を引いてお断りになります。
お断りの返答は、その方々の本心なのか、逃げ口上なのかの見極めは、既に可能なのですが、さてさて、どうしたものか、毎回、神経を使い、頭を悩まされます。
何とか切っ掛けを作って、入浴に至ったお風呂上りの入居者さん、大きな仕事をやり遂げた様な良い表情で「あ~、気持ち良かった~」と。
そうでしょう、気持ち良いでしょう。
だから、毎日入っても良いんですよ。寝る前にも入れますよ。風邪気味くらい大丈夫ですよ。
なのにどうして、老いも若きもお風呂を嫌うのでしょうか。
それも、面倒とは言わず、それなりの答えを用意してまで。
さて、お風呂上りの我が息子はというと、パンツ姿で冷たいお茶を飲みながら、一時停止していたYouTubeの動画とは別の動画を観ています。

08:54 | Posted by kimisanchi

【春ですね】  きみさんち 田中

2023年03月31日 | きみさんち

ファイル 642-1.jpeg今年も春がやってきました。
昨年、きみさんちでは新しく2名の入居者さんをお迎えし、新たな年を6名で迎えることが出来ました。つい最近お正月の話をしていたかと思えば、もう3月。
コロナに翻弄されたここ数年、入居者さんもスタッフも早くこの現状が普通に戻ってほしいと願う日々が今も続いています。
ファイル 642-2.jpegファイル 642-3.jpegそんな中、きみさんち周辺では桜の花が咲き始め、外出も一部緩和されお散歩を楽し んでいる方もいらっしゃいます。
NAさんは外に出ることが好きなようで、声を掛ければ「行きます」と仰り、身支度を整え散歩に、お買い物にと外に出ることが多い方です。
この時は、近くの公園にでも寄って休憩中でしょうか。
コーラ片手に桜を眺めています。
花粉症もちの彼にとっては鼻水との戦いもあったはずで す。
今年の桜は皆と一緒に見に行くことが難しいですが、お一人お一人に合わせた外出を楽しんでいただきたいと思 います。
因みに、きみさんちで5~6年前に頂いた小さな桜の苗木、イチゴの苗にも小さな花が咲いていた事をこの原稿をかいているときに田中は知ったのです。
季節の流れに乗れないとは…

09:12 | Posted by kimisanchi

【とあるボードゲームから】  きみさんち 志寒

2023年02月28日 | きみさんち

皆さんは「はぁって言うゲーム」をご存知でしょうか?
若い世代を中心にすっかり市民権を得たボードゲーム。ボードゲームとは、カードやボード、駒などを使うテーブル上でプレイするゲーム全般のことです。もちろん、昔ながらのスゴロクやカルタもボードゲームに分類されます。この「はぁて言うゲーム」もそんなボードゲームのひとつです。日本語はひとつの言葉でもさまざまな意味合いを持つことが多いですが、このゲームはそうした日本語の特色を生かしたものです。たとえばゲームのタイトルにもなっている『はぁ』だと、怒りの『はぁ!?』もあれば、感心の『はぁ~』もあります。このゲームのカードには、同じ『はぁ』でも意味合いの違う8つの『はぁ』がお題として掛かれていて、演じ手となったプレイヤーは首から上の表情と声だけを使って、お題に与えられた『はぁ』を演じ、その他のプレイヤーはそれが、8つのうちのどの『はぁ』を表現しているのかを当てなければなりません。うまく伝えられたなら、当てたプレイヤーと演じたプレイヤーの双方に得点が入ります。もちろん、『はぁ』以外にもたくさんのお題があり、お題には『なんで』や『うん』などの一言もあれば、『にゃー』など鳴き声のようなものまであり、意外な人の意外な表情や、迫真の演技なども見ることが出来る楽しいゲームです。
私は憩いの場所や、つどいの場所づくりにボードゲームを利用していて、さまざまなボードゲームを集めているのですが、この「はぁと言うゲーム」もそのひとつ。先日もとある集まりでプレイをしていると、お題に『大丈夫』というものが出てきて苦笑してしまいました。このところ若年性認知症の当事者で、認知症希望大使として本人からの情報発信に活躍しておられる丹野智文さんと一緒に講師をする機会を何度か頂いているのですが、その丹野さんのお話に「大丈夫?ってイヤだよね」というエピソードがあるからなのです。丹野さんは当事者の集まりを主宰ざれているのですが、その集まりに参加した当事者が家族や支援者のもとに戻ると言われるのが「大丈夫だった?」の一言。その一言を聞いて、集まりで交流し笑顔になっていた当事者が暗くうつむいてしまうとのこと。「大丈夫って当たり前だよね、楽しく話してたんだから。大丈夫?って本当に大丈夫と信用している人には言わないよ。それって『私がいなくて大丈夫だった?』って言ってるんだよね」と。さらに続いて「介護職はよく言うよね、大丈夫?って」と言われ、内心、ドキッとしてしまいました。私はもともと、あまり「大丈夫?」を使わないのですが、つい口にしそうになる場面もたくさんあります。これまでその一言で相手の自尊心を傷つけていなかったか、改めて反省しました。
さて、ゲーム中で大丈夫の8つのお題で私が演技することになったのは「安心させるときの『大丈夫』」で、見事に他のプレイヤーに通じて胸を撫で下ろしました。なぜなら、お題の中には「そっけない『大丈夫』」や「詐欺師が言う『大丈夫』」があったからです。
「詐欺師が言う『大丈夫』」がもし、とても上手だと褒められてしまったら。きっと、大丈夫じゃない、複雑な表情になっていたことでしょう。

09:06 | Posted by kimisanchi

【自分の健康を守りましょう】  きみさんち ラン

2023年01月31日 | きみさんち

今月末に、ベトナムに一時帰国します。ベトナムに帰るのは4年ぶりくらいなので、両親に会うことはすごく楽しです。荷物も整理できました。
今月は始めてずっと勤務だったのですが、頑張りました。介護職員初任者研修の授業も受けています。日本語は、まだまだ上手じゃないですから、他の人の2倍3倍努力しないといけません。
現在、きみさんちに入居者さんは6人いますが、一人入院しています。スタッフは一人コロナ感染しています。日本は、コロナ感染症の影響により、まだ厳しい状況にありますから、コロナにかからないように、手洗い、うがい、消毒などを積極的に行いましょう。いつもみんなの健康を祈っています。

18:04 | Posted by kimisanchi

【お歳を召した子供】  きみさんち 松林

2022年12月31日 | きみさんち

ある日の夕方のお話です。
午後3時頃から2階の居室で眠ってしまったTさん。
何時もなら、一時間もすると起きられて、トイレに行かれたり、リビングに下りて来られて、お茶を飲んだりされるのですが、その日は、朝からリビングの掃除をされたり、昼食にゴマ味噌が食べたいと仰って、スタッフとゴマ味噌を調理したりと、積極的な活動をされたせいか、ぐっすり眠っておりました。
夕方6時頃、リビングに夕食時の準備が整い始めたので、様子を伺いに行くと、横になったまま目を覚ましていました。
「Tさん、お目覚めですか。良く寝ていましたね」と声を掛けると、布団を跳ね除け、素早くベッドに座り「あ~ん、嬉しいよ、会いたかったよ~」と、両腕を大きく広げました。
その言動が、私の子供(3歳)のものとオーバーラップされて、思わず私も両手を広げて、抱っこをする形になりました。
そして、背中をポンポンしながら、「どうしたのTさん。夢でも見たの?」と言うと、「ああ~ん、違うよ、寂しかったんだよ~」「気持ち良さそうに寝ていたから、、、」「今起きたら、あんたが居たから嬉しかったんだよ~。良かったな~」
どうやら、グッドタイミングの訪室だった事がかなり嬉しかった様で(寝起きの半覚醒が大きいとは思いますが)、抱っこの状態から開放してくれません。
仕方なく、その状態のまま「そろそろ夕食が出来るみたいだよ。食べに行きますか」「うん、食べたい。連れてってよ」「え!何?子供みたいに甘えて。お幾つになったんですか?」「昭和
13年12月10日生まれです」
暫く笑って立ち上がれませんでした。
こういう瞬間って、たまらないですね。

10:02 | Posted by take

【ちょっと寄り道】  きみさんち 田中

2022年11月30日 | きみさんち

先日、夜勤出勤時あまりにも早く武蔵関についてしまったため、きみさんち近くにある武蔵関公園まで時間つぶしのため足を伸ばしました。
溜池の周りにはベンチがたくさんあり、その一つで缶コーヒーを飲みながら時間をつぶしていますと、通りかかったお婆さんが、良い天気ですねと声をかけてくれました。
その方はご近所に住んでいる方のようで、昔話を話してくれていましたが、娘さんであろう女性の方が来られ、「お母さんかってにいかないでって言ってるでしょ」と、言いながら、その女性を連れて帰ろうとしました。「ごめんなさいね、変な事言っていなかった?もう認知症が進んでいて、道もわからなくなるのに・・・」と、ぼやきながらお母さんの手を引き、帰って行かれました。仕事柄、そんなに言わなくても大丈夫なのになと思いつつ、ふと、きみさんちの事を考えていました。何も集団でいるからといって、他人に合わせなくても良いきみさんちでの時間の流れって、とても大切なものなんだなと。
きみさんちに新しく入られたFさんは、きみさんちに来る以前の利用施設で、時間の決められた生活を送っていたのでしょう。所々で「前のとこはこうだった」と仰ったり、何かを使おうとすると、「これ勝手にもっていって良いんですか?」と聞いてくる事があります。
生活の習慣は、すぐに変わるものではないのかもしれませんが、もっと自由に時間や物を使っていただける声かけや環境作りが必要なんだなと、改めて思いました。
公園には色々な人がいます。ランニングをしている人、ベンチで読書をしている人。
みんな違ってそれで良い。公園でのひと時で仕事を振り返ることが出来た、2022年の秋でした。

17:05 | Posted by kimisanchi

【それぞれのマイウェイ】  きみさんち 志寒

2022年10月31日 | きみさんち

きみさんちでは入居者さんはそれぞれ思い思いに家事をなさっていますが、背負ってきた人生が違う分、おのおののやり方が違います。茶碗を洗うなら、一つ一つ食器を洗ってはゆすぐか、全て洗ってから一度にゆすぐか。服も洋服たたみをするか、袖たたみにするか。たとえば、ナスの味噌炒めなら輪切りにするか、乱切りにするか、短冊に切るか。それぞれご本人としては当たり前のことなので、自分こそがスタンダードなやり方だと思ってらっしゃるわけですが、そこは亀の甲より年の功。「あら、あなた、そんなことするの?」「へぇ~、勉強になったわ」と、やんわりと違和感を主張するわけです。
傍で見ている私もそれぞれのやり方、しぐさが興味深く『この切り方だとナスが油を吸って柔らかいからお好きなのかな?』などと想像しながら楽しんでいます。たいていはこちらの想像の範囲内での違いなのですが、中には驚くものものあります。私がきみさんちに入った頃は、洗濯物は洗いあがって濡れたものを一度、全て畳んでから干していました。なんでも、しわにならないからとか。ベランダの洗濯機から濡れた重い洗濯物を居間に持って来て、真剣な形相で畳んだと思ったら、またベランダにそれを干しにいく。かなりの手間なのですが、さもみなが当然のこととしてやっていました。また、秋になると思い出すのが、男性のKさん。秋刀魚を焼くとき、目を菜箸でくり貫き、魚体全体を折り曲げて、そこに尾を通して輪っか状にするのです。見た目は正に秋刀魚のドーナツなのですが、Kさんいわく、こうして焼くと食べるとき身離れが良くなるからだとか。確か宮城県にいらしたことがあったと思いますが、秋刀魚の有名どころならではなのでしょうか?
さて、若い入居者さんのNさんが階段をモップで掃いていたのですが、右端から真ん中まで掃き、今度は左端から真ん中まで掃き。最後に真ん中に集めたゴミを下段に掃き降ろす。なかなかの拘りっぷりですが、なんだか酷くデジャブーを感じました。そしてふと気が付きました。学校の掃除の時間にこの方法を習った覚えがあります。実はNさんと私は同世代。もしかして、これは同世代ならではなのでしょうか?
人は十人十色、家事も十人十色ですね。

17:19 | Posted by kimisanchi

【なぜ介護を選びましたか?】  きみさんち ラン

2022年09月30日 | きみさんち

こんにちは。
はじめまして。私の名前はランです。きみさんちで働いてちょうど5ヶ月になりました。前職はお惣菜屋さんで働きました。実習生制度終了後、帰国して両親の営業を手伝おうと思っていましたが、一緒に日本へ来た友達のアドバイスを聞いてから、介護職に興味を持ちまして、短期間でN3の日本語能力証明書と介護特定技能外国人の証明書を受けて、介護職を応募しました。そして、きみさんちの面接を受けて、林田社長に「きみさんちで働きたい」という思いを伝えました。
しかしこの理由だけではありません。ご存知無いかもしれませんが、ベトナムの平均結婚年齢は25~26歳です。私は今年ちょうど25歳になりましたので、親から「あなた帰って、結婚しなさい」などの発言が多くてちょっと怖かったのです。
将来は誰にもわからないですが、私は日本語の能力を高めて、日本にもっと長くいて、きみさんちの皆様と一緒に頑張りたいと思います。

11:48 | Posted by kimisanchi

【誕生日】  きみさんち 松林

2022年08月31日 | きみさんち

8月は、私の誕生日の月であります。
周りは、おめでとうと言ってくれますが、50歳も後半に差し掛かると、おめでとうの言葉が、もうそんな年なんだね、もうすぐ還暦なんだねと言っている様に聞こえて、落ち込んでしまいます。
と言うのはオーバーですが、ここまで生きてこられた事には、諸手を挙げての感謝の気持ちが止みません。
そして、8月は、入居者Kさんの誕生日もあり、毎年、色々な所に出掛けました。
誕生日に食べたい物を伺うと、天麩羅が食べたいと仰るので、池袋東武デパート上階にある天麩羅屋さんに出掛けたり、とんかつが食べたいと仰り、新宿のとんかつ屋さんに出掛けたりしました。
8月10日は、毎年晴天に恵まれ、とても暑く、浅草に出掛けた時に食べたソフトクリームは、みるみるうちに溶けてしまい、Kさんの手をべとべとにしてしまいました。Kさんは、もったないからとその手を舐め始めて、二人で大笑いしたのを思い出します。
異常な猛暑日の時があり、流石に日にちをずらした事もありましたが、やはり、誕生日の日にお出掛けをして頂きたいと思い、暑い中、お祝いのお出掛けをしました。
目当ての場所まで歩いている途中、少し休もうかと声を掛けると、「せっかくお宅が誘ってくれたんだから」と、泣ける様な事を言い、球の様な汗を額に浮かべながら歩いてくれた事もありました。目的地に到着すると、出された水を一気に飲んで、「あ~、美味しい。さて、出掛けようか」と、いつものKさんの言葉で笑わせて頂きました。
そして、帰宅後は、ケーキとプレゼントでお祝いをするのですが、毎回、「こんなに贅沢なものどうしたの?」「Kさんの誕生日だから」「あぁそうなの?」「○○歳ですね」「へ~、そんなになるの?」と、他人事の様に仰って、ケーキに舌鼓を打っていました。
そんなKさんは、5月9日に91歳で人生の幕を閉じられ、今年の誕生日をお祝いする事が叶わなくなりました。非常に残念ですが、Kさんからは、笑いと感動を沢山頂きました。
感謝の思いでいっぱいです。
ですので、これから毎年8月10日は、Kさんを偲び、誕生日を祝う日としたいと思います。
そして、自分の誕生日を忘れてしまうかもしれません。「へ~、そうだったの?」って。

11:00 | Posted by kimisanchi

【3年目のきみさんち】  きみさんち 田中

2022年07月31日 | きみさんち

コロナ感染が流行し、緊急事態宣言が発令され、3年目に入りやっと解除された物の、また、増加の一途を辿っている状態です。
マスク着用も義務づけられているわけではありませんが、取るのが怖いと言った現状が続き、遠くに外出したり、楽しみのため外に出て行く機会が減少しています。
それでも、外気に触れることは精神的にも身体的にも必要であり、また歩行能力の維持にも必要不可欠になってきています。
ファイル 618-1.pngファイル 618-2.png
幸いきみさんちでは感染する人こそ出てはいませんが、この3年と言う外出ブランクが持てる力を発揮するにはとても困難な状況になっており、以前にも増し見守りが必要となってきている現状があります。
それでも、利用者さんの笑顔と笑い声を聞くたびに、今皆さんが持っている力、そしてその笑顔を見守りつつ日々生活を皆さんと共に過ごしています。
この3年間で、3名の方がご退去され、7月現在1名新しくご入居され、また下旬にはもう1名ご入居を予定している方がいらっしゃいます。
どちらの方も、きみさんちの生活が始まり本当に良かったと思って頂ける様、コロナと言う病に負けないような環境を整えていけたらと思っています。

10:55 | Posted by kimisanchi

【どくだみに誘われて】  きみさんち 志寒

2022年06月30日 | きみさんち

ファイル 615-1.jpegこの二年間、コロナ禍のため、ご入居者さんに買い物を控えていただいていました。その代わりに、じっくりとスーパーのチラシを見ながらあれこれと頭を悩ませ、ご自分で買い物内容を決める『買い物会議』を丁寧に行っています。チラシの特売品からも季節を感じておられ「らっきょうが出てるよ」「枇杷がきれいだね」と、お話も盛り上がります。
その買い物会議中、Tさんが「じゃあ行かなきゃ」「バスのところに」と慌て始めました。どうやら、帰らなきゃいけないという気持ちに切り替わったようです。
おそらく『買い物=お金を使う=私はお金がない=ここにいられない』とつながってしまったのかもしれません。不安そうに立ち上がったTさん。敢えて誤解であることを説得しようとせず、様子を見ていると外に出られました。
外に出たところでどう行っていいものやら戸惑っておられましたが、神社の境内にある枇杷が見事に実をつけているのに気が付いたようです。枇杷の方に歩み寄り、鮮やかなたわわな実を眺めています。そしてなにやら境内に手を伸ばしはじめました。枇杷を拾っているのかと思いきや、手には白い花がついたどくだみが。
そして摘んだどくだみを自分の杖に飾っていきます。
しばらく後、帰らなきゃという気持ちは、『手が臭い』という気持ちにすり替わり、手の匂いを嗅いで「臭い!」と笑顔になられたTさん。少し外に居たいという気持ちになられたのか、ベンチでしばし日光浴。その気持ちが続いたまま、マスクをつけて買い物に行かれました。
外に出ることの良い影響を、改めて感じました。

10:36 | Posted by kimisanchi

【これからとこれまでの色んなこと】  きみさんち 松林

2022年05月31日 | きみさんち

息子が2歳半を過ぎて、色んな事が出来る様になり、面白い時期になっている様に思います。
泣く時に自分の欲求を訴える様になりました。
歌が歌える様になりなりましたが、何故か『赤とんぼ』の3番と4番を歌っています。
勝手にテレビを点けて、YouTubuを観ています。
こうしてどんどん成長して、学校に通う様になり、友達が出来たり、気になる女の子が出来たり、勉強に頭を悩ませたり、音楽や映画など興味のあるものが増えたりと、世界が広がって行き、自分の人生を築いて行くのでしょうね。
そんな、これからの息子の人生に於ける出来事を、これまでの私自身の人生の出来事に重ね合わせて想像すると、それは、途轍もなく長い年月なんだと思います。
私には過ぎてしまった年月ですが、息子にとってはこれからの年月。どんな未来が待っているのでしょうか?ワクワクしながら生きていって欲しいと思います。
息子への希望が多く、忘れてしまいそうになりましたが、勿論、私にもこれからの人生が待っています。
仕事はどうなっているのか、定年まで続くのか、定年後は何をやっているのか、趣味は増えているのか、友人は生きているのか、、、。
息子のこれからに比べると輝きが全くありませんが、きみさんちの入居者さん達を見て思う事は、80代や90代の皆さんにも、それぞれの輝かしいこれまでが確かにあったのだろうという事です。
今ではきみさんちで生活をされていますが、思い出話の時に見せてくれる誇らしげな笑顔や張りのある声に触れると、これまで逞しく生きて来られたんだなと感じて、私のこれからにも希望が湧いてくる気がします。
そして、入居者さん達は、まだまだ続く人生のこれからを、きみさんちで逞しく過ごしていらっしゃいます。
そんな先輩達の様な長い長いこれからになるかどうかは分かりませんが、今という時間をしっかり見据えて、私のこれからと家族のこれからを、精一杯生きていこうと思います。

10:35 | Posted by kimisanchi