大正12年生まれのYさんとKさん年齢は90歳です。
普段のYさんの性格は、のんびりとした性格。Kさんの性格は、はきはき物事を言う江戸っ子性格。のんびり家2階での何気ない日常の様子をお話ししますね。
Yさんが食事作りをして食器の置いてある場所が分からず困っていると、Kさんが「後ろにあるじゃない。」と一言。
そして、ある日のYさんが「ごふじょう、どこだっけ~」と言うとKさんが「指をさして、そこよ。あんた、しっかりしなさい」と腕組をして、笑みを浮かべて話す姿を見ました。
そのようなYさんとKさんが、のんびり家2階で支えあう姿に感動しました。
同級生で、強い口調で口論する時もありますが、入居者が支えあう瞬間は本当に本当に素晴らしいなと思います。
その後、Yさんに会話の流れで「Yさんは何している時に幸せを感じますか?高級なお料理を食べてる時ですか?高級な買い物をした時ですか?」と私の質問に対してYさん「幸せ?ふふ・・・なに言ってるのよ、あなた。そんなの普通に生活してたら幸せなことじゃない。」とサラリと答えました。
正直、私は胸中で「えっ?そんなことで?」と思ってしまいましたが、よくよく考えてみるとその何気ない言葉の深い意味がじわじわ感じずにはいれませんでした。うまく伝えられるか分かりませんが、どうしても欲しかった物を購入できた喜び、そんなちっぽけな幸せ。一瞬は手に入れた喜びで幸せを感じるけど、また消えてと繰り返してきりがない幸せよりも、普段の生活の中で幸せや喜びを感じる心。すごく素敵でとても大事なことなのではないかなと思います。ここで私は、価値観の違いを知ることができました。
のんびり家2階へ入社して2年3ヶ月が過ぎようとしています。入居者から偉大な事を教えて頂いた気がします。
こんな、ちっぽけな私ではありますが、これからも宜しくお願いします。