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【夏です。】   お寺のよこ 冨所

2012年08月05日 | お寺のよこ

子供の頃は自転車で林や用水路に出掛け、虫や水辺の生き物を追っかけていましたが、歳を重ねるにつて、この季節が苦手になってきました。日射し…湿度…そして虫…憂鬱です。
いやでもホントにあっという間に今年も残すところ3分の1となり、そろそろ年末年始の事もちらちら頭によぎるようになってきました。
入社二年目から、ぶなの実の佐久間さんのお誘いで、法人内の獅子舞同好会に参加するようになり、毎年年始にお寺のよこや法人内事業所で、獅子舞を舞っております。と言っても、皆さんがパッと思い浮かべる獅子舞とはちょっと異なりまして、佐久間さんが収集されている、装飾用の15センチ位の可愛らしい獅子頭(この可愛らしい獅子頭が実は観衆の意表を突き、良い「つかみ」になるのです。)を使った、素人っぽさは「味わい」と解釈した獅子舞なのです。佐久間さんと協力して、毎年法人内の事業所を回ってシシマっているのですが、今年は初めて、知り合いの他事業所でシシマいました。完全アウェイの環境の中、幸い事故もなく、大盛況で終える事が出来たのですが、ちょっとしたハプニングもありました。見るからに頑固そうな男性の入居者の方が、「なんだ?こうしてやろうか?」と言い、小さな獅子頭を付けた私の手を裏返し、手首にしっぺをしてきました。その方も本気で叩いてきた訳ではないので、痛くは無かったのですが、びっくりして一瞬思考が止まりました。スタッフがその入居者さんに事情を説明すると納得され、手首(お獅子的には首ですが)を放してくれましたが、さて、この少しはりつめてしまった空気をどうしようか…数秒考え、縄張り争いに負けた犬が、尻尾を巻いて逃げるような感じでシシマってみました。小さな獅子頭が首をすくめて逃げ出し、様子を伺うようにちらっと振り返る。その様子を見て、会場は再び笑い声に包まれ、獅子舞は大盛況で終了し、しっぺをしてきた入居者さんも「ありがとう」と握手をして下さいました。
この様なハプニングやトラブルは、もちろんお寺のよこでの暮らしの中でも存在し、入居者さん同士で解決したり、職員が間に入る事でうまく解決出来たり出来なかったりと様々です。そのような問題が生じた後には、最近は何はともあれ「考える」ことにしています。真剣に延々と問題について考えるのではなく、リラックスした時間のほんの数分、問題について考えてみます。その「日々ちょっとだけ考える」事を習慣にして、考えて考えて、それでも良いアイデアが出なくても更に考え続けます。それを繰り返していると、たまーに今までになかった新しい発想が生まれる事があります。そうしたら今度はそのアイデアが「実践」できるかを考え、無理なく行えるようであればなるべく速やかに実践してみます。この「考え、実践していく力」というものを、もっと高めていきたいと思う、お寺のよこの夏です。
先の獅子舞でのハプニングも、獅子舞研究会の次回研修の課題にしようと思います。また、今年は夏休みの工作よろしく、獅子頭を作ってみようかなーと思っています。福島出身のMさんが喜んで下さるように、会津名産の赤べこを模した、獅子頭ならぬ牛頭?を作ってみようと企んでいるのですが、はてさてどうなることやら…

10:30 | Posted by admin