10月17日、お寺のよこでは日帰り旅行に行ってまいりました。今年もみなさんお元気に参加されてバスに乗り込み出発です。このところ、外出の機会が少なくなっているTさんは9時過ぎまで「留守番しているから、行かないわ。」と布団にもぐっておられましたが、バスに乗られると昨年同様に、バスからの景色をながめながらご機嫌に職員との会話がはずんでいます。TさんやSさんの話し声を、心地よく聞きながら、あっという間に昼食場所の東京プリンスホテルに到着しました。ホテルで、ご参加くださったご家族と合流しました。
昼食はビュッフェレストランです。食事を取りに行ける方は、各自好きなものを盛り付けて来られました。メインは、ローストビーフやカニなどがありましたが、鶏のから揚げを山盛りにもって来られる方や、パンばかり盛り付ける方など… 無欲なのか、どん欲なのか。好きなものを、好きなだけ食べられて、主菜からデザートまで盛りだくさんのとても楽しい昼食でした。
昼食後は、東京タワーの大展望台に行きました。午後からの雨で景色は幾分曇っていましたが、150メートルから見下ろす景色は高層ビルが多くなったものの、何度か見たことのある懐かしい景色だったのではないでしょうか。
その後は館内で、自由行動となり各自、蝋人形館・おみやげタウン・フードコート・似顔絵コーナーなどで、わずかな時間でしたが、ご家族・職員と楽しいひと時を過ごすことができました。
私自身、お寺のよこで働き、初めて利用者の方と2人で浅草に外出したときには緊張しすぎて、Kさんとの食事も、何も食べずにKさんが食べているのをずっとながめていました。
帰宅の報告を上司にメールですると、「ハプニングも利用者の方と一緒に乗り越えて、一緒に楽しめるようになって下さい。」との返信に、自分が本当に楽しまなかったら、一緒に行った相手の方も楽しいわけがないと、当たり前のことなのですが、改めて考えさせられました。
私自身では今回の旅行は、明日も同じコースで行きたいなと思うくらいに楽しかったのですが… 同行させていただいたSさんには楽しんでいただけたのでしょうか?