先日、Sさんが入院先で体調が急変され、お亡くなりになられました。Sさんの退院を4日後に控えて、心待ちにしている最中の出来事でした。
以前は、自ら職員を誘い、お気に入りの喫茶店にコーヒーを飲みに出かけられたり、気の向くままに、ご自身で食べたいお弁当を買いに行かれていたりされていたそうですが、私が働き始めたころには、歩かれる際に支えが必要となっておられました。
Sさんはいろんなことに、いつも「いいよ。」と引き受けてくださいました。そんなSさんの「いいよ。」の返答に私自身が満足して、Sさんのその時々の気持ちを察する配慮が足りなかったように思います。Sさんと沢山話をして、もっといろんなことをお聞きしたかったです。
Sさんとの不意の別れで、ここでの生活の、その時々がいとおしい時間であることを改めて気づかされました。
夜中に、目を覚まされていると、夜勤でへばっている私を元気にするツボをわかっておられるかのような話をしてくださり、Sさんの心遣いを感じることが度々ありました。
まだ、いつものテーブル席にSさんが座っているような気分が抜けないまま、いろんなことを思い出しています。ありがとうございました。