昔、教習所で“だろう運転”をせず、“かもしれない運転”をする様にと、教わった事があります。
どういう事かというと、運転中に交差点から人が飛び出してくる“かもしれない”と注意しながら運転する事。そんな事はない、大丈夫“だろう”と油断しない様に運転する事です。
この話は運転に限らず、仕事や生活、何にでも当て嵌まると思っています。
特に私達の仕事は、入居者の皆さんに安全と安心を提供しなければならないものです。少しの時間だから大丈夫だろうと、コンロの火を点けっぱなしでキッチンを離れたり、椅子を出しっぱなしにしていたりする事で、とんでもない事態が引き起こされるとも限りません。
ある行動の先には、危険が潜んでいるかもしれないと、想像しながら動く必要があります。
とは言うものの、常に“かもしれない”ばかりでは、何も出来なくなってしまう恐れもありまね。
そうならない為には、物事を見極める力と想像力を養う必要があるのだと思っています。
それらが成長すれば、“きっと”や“必ず”といった強さが出てくるのではないでしょうか。
そんな事を思いながら、きみさんちで5年が経った私の口からは、まだまだ、“きっと”や“必ず”のフレーズは出て来ません。
“かもしれない”運転ばかりなのかもしれないですね。