皆さん、こんにちは。のんびり家2階の飛鳥井です。
今回は、Oさんについて書かせて頂きます。Oさんは、現在食事に介助が必要な方です。食事中には、傾眠してしまうことも多く、その都度声を掛けたり、身体を少し擦ったり、時には一度立位になって頂き、しっかり覚醒してから食事を再開するなどしていますが、中々覚醒せず、食事量が少なくなってしまうこともあります。
そのようなOさんですが、週に3、4回、ベトナムからの留学生のKさんが勤務している時には、少し様子が違ってきます。
Kさんはまだ20代の若い女性で、日本語学校に通いながら、のんびり家でアルバイトをしています。来日してからまだ日も浅いのですが、日本語も上手ですし、職員や入居者の方ともコミュニケーションを上手くとっています。Kさんが勤務の時には、必ずOさんの食事介助をして貰います。Kさんも心得ていて、Oさんが傾眠傾向になると、介助の手を止め、「Oさん、起きて」と声を掛けます。その際、私たち職員が声を掛けるよりも、心なしかOさんの反応が良く、パッと目を開けるように感じます。
Kさんが勤務の日には、私たち職員も朝から「Oさん、今日はKさんが来てくれるよ。お昼ご飯は、Kさんと一緒に食べようね。良かったね」と声を掛けます。
最近は、自ら声を発したり、話をすることが少なくなっているOさんではありますが、前述のように声掛けすると、表情が和らぎ、嬉しそうな様子が見受けられます。Kさんの介助で食事をすると、Oさんも進みが良いように感じます。
Oさんは、Kさんと直接会話をする訳ではありませんが、OさんとKさんの間には、目には見えない不思議な繋がりがあるように思えます。コミュニケーションとは、言葉を介さなくても十分成り立つものだということを、OさんとKさんのお二人から学ばせて頂きました。