この度家庭の事情で退職することになりました。
“きみさんち”で働き始めて1年4ヶ月。なんだか、あっと言う間の日々でした。
介護をする人と、介護される人という関係と言うよりも、1人の人として、お付き合いをさせて頂けたようにおもいます。今まで介護業界で働いていて、入居者が不機嫌、気難しい性格だったりすると、気を静めようとしたり、嫌な(いらいら等)雰囲気を漂わせる前に、介護者(スタッフ)が、触らぬ神に祟り無しとばかりに、関わりを敬遠したり、「とっつき難い人」という認識のもと怒らせ無い様に怒らせ無い様にと、その人とのかかわりの幅を狭くする関わりが多かったと思いますし、新人で入るときには必ずといっていいほど施設の要注意人物だから、対応には気をつけるようにと、植えつけられて育ちました。
きみさんちに来て、不機嫌だって感情の一つ。必要以上に、スタッフが先回りして機嫌を取ったり、不機嫌さを回避する対応をする事はないんだなと気付かされました(しなくてはいけないときも有りますが)。
そっと、入居者さんの様子を見ていると、不機嫌さを、自分でうまく解消したり、気分転換をされていて、入居者の出来ないところ探しではなく、出来るところ探しという視点を変えるだけで随分かかわり方が違ったように思います。
きみさんちにくるまで福祉関係は、きみさんちで最後にしようと思っていたのですが、まだ福祉の仕事に関わっていたいなとおもっています。介護業界、介護スタッフの接遇の事や、スタッフの質等問題は多いですが、どっしりと構えて介護を必要としている人を支えているという、プライドを持っていたいと思います。