生活の習慣や好きなこと、得意なこと苦手なこと入居者さんそれぞれ違います。
複数の方が入居するグループホームではその人同士の意思を尊重していくうち入居者さん同士が 生活するうえでの役割を知らず知らず分担しているように感じます。
買い物が大好きなNさんは、毎日のように食事の買い物に行きたがります。
職員と買い物へ行き 帰るたびに、「いつもありがとう」と他の入居者さんに迎えられるうち、すっかり買出し係りのポジションになってしまいました。
買い出しが習慣になった頃 以前よりも的確に食材をみては献立の提案をしたり その調理方法を僕に教えてくださります。
トランプが好きなIさんは、時間があれば他の入居者さんを誘いトランプに興じます。
その姿はどこかで見た介護職員のレクリエーションのようでいつものお相手の入居者さんもそれを楽しみにしています。
個人的にですがトランプをしだしてから以前よりも、よくねむれるようになったように思います。
飲食店で働いていた経験のあるKさんは、食事作りにホットプレートが出るたび他の利用者さんからのご指名で食事作りに励みます。Kさんが食事を作っていると他の入居者さんも何か手伝いましょうか?と笑いながらやってきます。
そしてKさんの指示で食事作りがどんどん進んでいきます。
揚げ物があがるタイミングやお皿の準備など的確に指示をしています。
食器にこだわりのあるnさんは、いつも台所にたまった食器を拭いては、食器棚に入れていきます。自分のお気に入りの食器は誰にも取られぬよう死角にひそませて。
毎日そのお気に入りの食器を使ってはご飯を食べてます。
自分の意思で自分らしく生きるうちに、ホームで役割を見つけみずから可能性を広げていく入居者さんを見ていると自分も老後 お世話になるならグループホームがいいかなあとふと思います。