「お寺のよこ」では3年前から4年連続で宿泊旅行に出かけています。箱根や中川温泉に続き、昨年は皆さん念願の熱海旅行に出かけました。出かける数日前までは台風や大雨の天候が続きましたが、旅行当日は絶好の行楽日和、秋晴れのなか出発できました。
マイクロバスに乗り、どこまでも続く海岸線を見ながらのドライブ。途中でサービスエリアにも立ち寄り、ソフトクリームやプリンを食べました。ホテルに到着すると楽しいことが目白押しです。大浴場に入ったり、カラオケをしたり。
食事は和洋折衷のコース料理です。ホテルのスタッフの方々にも本当に良くしていただき、皆さん好きなものを好きなように召し上がっていました。
大浴場は床が畳敷きになっていて滑りにくくてよかったです。皆さん普段入らない大きなお風呂でゆったりと湯船に浸かっていらっしゃいました。カラオケも皆さん手拍子したり、一緒に歌ったりと賑やかな時間になりました。
また、宿泊と言う外出は、いつもとは違った環境だからか、皆さんの新たな一面を見る事ができました。助けが必要かと思う人がいるとそっと手を貸してあげていたり、声をかけていたり。普段関わらない方との交流も見jられました。
宿泊旅行は、スタッフにとっては緊張が伴います。今回、旅行担当になり、多々の条件を満たす宿を探すところから始まりました。事前に、自分の母親を連れて宿にも行ってみました。大浴場や部屋や食堂の様子を確認し、スタッフの方とも綿密に相談させていただきました。ホテル側の配慮で、大浴場に介助者が服を着たままでついていくことを理解して頂き、食事を刻み食にしてもらうことなどの対応、本当に助かりました。帰る日の朝食の後、従業員の方から「また来てくださいね」「待ってますからね」と言っていただき、Tさんは涙を流してその方と握手をして別れました。
スタッフ皆で頑張った甲斐があり、皆さん大いに楽しまれた様子でした。帰ってから暫くの間「熱海行ったね」「楽しかった」と仰っている方を見ると、本当に行って良かったと思います。
宿泊旅行はスタッフの皆の協力があってこその成功だと思います。皆さんお疲れ様でした。
でも、入居者さんたちのあの笑顔が見られるのなら良かったですね。また頑張れますね。
今回はSさんが体調を崩され入院のため、旅行に参加できなかったことが残念でしたが、次回は必ず、皆さん揃って皆さんの希望の場所へ、宿泊旅行に出かけたいと思っています。