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【考える・・・】  のんびり家2F 石井

2019年03月08日 | のんびり家::のんびり家 2F

私がこの仕事に転職したのは2005年でしたが、前職を退職し大学時代の友人に転職の相談をした時のことを事あるごとに思い出します。当時、何も知識がなかったのですが漠然と「福祉の仕事に就こう。」と決めていました。
しかし、そのことを友人に相談すると「福祉なんて、年とってからも出来るから他の仕事にした方がいいよ。」と言われてしまいました。その時は「それもそうだな。」くらいにしか考えていませんでした。しかし、一旦立ち止まり考えてみると「一般的なイメージはその通りかもしれないけど、本当にそうなんだろうか。」と考えるようになっていました。そこから、旧ヘルパー2級の講習を受け特別養護老人ホームやデイサービスなど研修時に体感し、その後偶然にのんびり家に辿り着きました。最初は変な名前だなくらいにしか思っていませんでした。(本当にごめんなさい)
のんびり家での勤務を始めると2、3日で退職を考えました。それは、素人の自分が務まるような仕事ではなく命が懸かっているという恐怖心すらありました。しかし、そこでも何故か立ち止まり考えました。その結果「数日で退職してしまうとこの仕事のことがよくわからないままではないか。」と考え、「もう少しやってみよう。」と仕事を続けていって1ヶ月が半年になり1年になり、そのうちに数年が経過しのんびり家の引越しに伴い2階の管理者を務めることになりました。今思うと当時ののんびり家の職員に支えられ、入居者にも支えられていたので退職をしなかったのだろうと思います。
勤務してから1年が経過した際、ふと考えてみると何も理解していなんじゃないかという思いが強くなっていきました。その時に1番最初に代表と面接したことを思い出しました。「石井君、生活することはどういうことだかわかる?」と質問がありました。その時、私は何も経験がなかったため「わけがわからない、変なことを言う人だな。」と思っていました。(再度、本当にごめんなさい。)そして、1年くらいが経過した時に「生活」という言葉に引っかかっていました。「自分は生活をしているんだろうか、生活をさせられているのだろうか。」と答えのないようなことを考えるようになりました。そうすると普段の何でもないことでもいちいち気にするようになっていました。そして、時間をかけながらこの仕事の本当の楽しさや難しさなどを少しづつ意識して感じられるようになってきました。この仕事に就いて何年経過しても、管理者になってもまだまだ考えることに十分ということはありません。ずっと続いていくものだと思います。入居者の方々からその都度教えていただきながら、職員同士での学びも沢山あります。入居者の自立支援についてチームとして向き合っていく中で試行錯誤していく日々です。その入居者との一瞬、瞬間がとても尊くとてもキラキラに見えるそんな素敵な仕事に様々な偶然が重なってめぐり合えたことにとても感謝をしています。

13:57 | Posted by kimisanchi