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【私事で申し訳ありませんが・・・】  きみさんち 田中

2020年04月07日 | きみさんち

新型コロナウイルスが猛威を振るっている最中、桜の便りもちらほら聞かれるようになりました。
この号が皆様のお手元に届く頃には、コロナ・インフル・ノロ等、流行病と称される物が休息に向かうことを祈りながら田中家では祖母が元気に100歳を迎えることが出来ました。
私がきみさんちで働き始め11年という月日が流れましたが、その中で関わりを持たせていただいたご入居者さんの中に100歳を迎えられた方が何名かいらっしゃいました。
その時は他人事のように「すごいね~」と言うばかりでまさか自分事になろうとは思ってもいませんでした。
100年の重み・・・
戦争で家族・友人をなくしたつらい過去がありました。
千葉の田舎から勝手分からず東京の祖父の元に嫁ぎ姑さんと折り合わず苦労したこともあった様子。
子供も嫡男が出来ず姑に嫌味を言われながら生活していた時期もあった様子。
私が生まれ、ハイハイしながら曾祖母の寝室に入り込みお腹の上に乗ってしまい散々嫌味を言われてえしまった事。(これは根に持たれたらしく、何度も話してくれています)
皆、祖母が私に積年の思いをぶつけるがごとく、食事やお茶を一緒に飲んでいる時に話してくれる事柄です。
「我が生涯に一辺の悔い無し」どこかで聞いた事があるような言葉ですが、何かやり残したと思うことがあるか祖母に尋ねたところ、お前に教えていくから何にもないと言い放ち、明日いなくなるからお前に教えとくとお寺のこと、ご先祖の供養の仕方、食べ物の味付け等、何度も何度も同じ事柄を説明してくる有様です。(笑)
明日いなくなるから・・・何十年前から聞いている言葉でしょうか?
もう耳たこだよと思いつつ一人また一人と自分の周りから居なくなってしまう友人達の代わりに家族である私がこれからも聞いてあげようと思います。
あと何年続くやら・・・・!

15:25 | Posted by kimisanchi