ミニケアホームきみさんち堀でございます。
3回目の執筆。入社と同時に書いたので、半年サイクルで1年!!!!
先輩方、入居者のみなさま、なんにも出来なかった私をここまでにして下さってありがとうございます。
ここまでって、どこまで?1年なんて まだまだで、やっとスタートラインに立った気もしています。
ところで、私は心理学や、心理臨床を学んでいます。今日は それについて書きたいなと思います。
きみさんちにやって来る前から開始していた勉強で、ここに来てから更に私にとって大切だと思う事になりました。入社時「グループホームはこころとこころの向き合う場所」と思ってやって来た私には、もともと繋がりを感じるものだったのですが、しかし、職場の皆さんをみていると「ヘルパー2級」の方、「介護福祉士」の方。「もしかして関係ない?」とハラハラと焦ったりしながらも、やっぱりちゃんと貫いてみようと思い、学習を続けています。
その中から、ひとつだけ紹介させて頂いても良いでしょうか。
~愛情の偏り カインとアベル~について。
カインとアベルは兄弟でアダムとイブの子供だそうです。神が弟アベルをひいきした事によって、兄カインが弟アベルに危害を与えてしまうんです。
神とカインの関係は親と子の家庭環境。また どこにでもある職場環境。
普遍的にどこにでも現れ得る人間関係としてみていく訳なんですが…何故ひいきが起こったのか。
それは、一つの理由として自分の中にある自分では認めたくない部分を持って生まれて来た子供を、受け入れ難い事があるそうです。それは 親子関係に限らず、どんな人間関係にも必ず現れ得るもので、簡単に言うと「合う、合わない。」と同じだと思います。
心理臨床では、大きな柱のひとつとして「無条件の肯定」と言うものがあります。まず、目の前に居る相手に無条件の肯定を向けるんです。そこからすべてが始まる訳です。
心理臨床や心理学の学習は、そこへすべて繋がっているのだと私は思います。
カインとアベルにしても、その背景を知る。また愛情の偏りについても人間に普遍的なものである事を認識していたなら誰を責める事もなく状況を認知する事で「無条件の肯定」に近づく。
それはきっとどんな人間関係にも繋がっていると思うんです。家庭内の人間関係、職場内の人間関係、それからグループホームの入居者のみなさんとも。
たぶん私は、知らないものは疑うし、分からないものは許容しないかもしれない。
でも、ここは未知の世界。どんな事が起こるか、想定はしても、経験の浅い私にはやはり未知の事が起こり得る世界。そんな時「無条件の肯定」と言う姿勢があったなら、かなり私を助けてくれる唯一のものであると思います。
今回のお話はユング心理学と言う枠の中のひとつです。
これからも、入居者のみなさんのこころを大切にする為にも、自身の為にも もっと学習をしようと思います。
誰かを大切にするには、自分や誰かを知ること。なにが好きなのか、何を大切にしているのか、何を見ているのか、なにを見てきたのか。もっともっと見つめて、もっともっと知っていきます。
大切なものを大切にできるように。(長くなって申し訳ございません)