お寺のよこでアルバイトをしている崔と申します。
周りの留学生に「私はグループホームで介護のアルバイトをしている」というと、必ず「へぇー、グループホームって、何ですか?」と「大変でしょう。どうして介護にしますか?」と聞かれています。
日本に留学してから、日本語を教えてくださるK先生が「私のお母さんが暮らしたグループホームへ見学してみませんか?」とお勧めしてくれました。それがきっかけで、お寺のよこで働き始めました。最初は「未経験の私は自分より60歳、70歳年上の入居者の方の生活支援ができるのでしょうか」と不安と緊張の思いばかりで、認知症の方々になんでもやって差し上げると思い込んでしまったこともあります。
日常生活で皆様はよく生け花したり、食材を切っていただいたりして生き生きとしています。たまにカラオケ、温泉旅行にも行かれます。(今年入居者さんの一人は東京都知事選挙まで投票されました。)その中で、お寺のよこのスタッフさんは毎日入居者の方の側に見守りして、何かをうまく行えない、できない部分だけを手伝いながら、一緒に物事を終わらせます。
実際に働いて、その姿を見て、私は介護の意味について考え直しました。どんな要介護レベルであっても、入居者の方の一人一人の何かできることを見つけて、それを引き出していくのが介護なのだと思い始まりました。私の仕事はただただそのレベルに合って、その人それぞれの暮らしと生活を支援することです。
今も不安と緊張の思いが決して消えていないですが、生活支援の意味を理解してから、より深く入居者の方と関わりを持てることを楽しみながら、笑顔で見守りしていきたいと思っております。それもこれからこのアルバイトを続けていきたい理由です。