皆さん、こんにちは。のんびり家2階の飛鳥井です。
昨年の春以降、新型コロナウイルスはまだ終息しそうにありませんね。
生活する上で、様々な制限があり、知らず知らずのうちにストレスも溜まってくると思いますが、上手にコロナと付き合いながら、ストレス発散もしましょう。因みに、私のストレス発散方法は、大好きな甘いものを食べる事です。
お陰で、体重が増えてしまいました。(笑い)
今回は、ある方との「出会い」について書いてみたいと思います。
先日、仕事を終えて帰宅途中での出来事です。あるマンションの前を通りかかると、マンション前の階段に座っていた高齢者の方(女性、70代から80代)と目が合い、「交番はどこかしら?」と声を掛けられました。「ごめんなさい、私はこの辺に住んでいる訳ではないので、交番の場所を知らなくて。」と答えました。話はそこで終わらず、「そう、困ったわね。」と言いながらその方が話を始めたので、耳を傾けることにしました。
実は、その方とは面識はないのですが、そのマンション前に時々座っていて、私が通りかかった際「行ってらっしゃい。気を付けて」などと声を掛けられたことがあり、私も「はい、行ってきます」と返事をしたことがありました。
また、一度遅い時間に(夜の9時過ぎ)マンション近くをお巡りさんと一緒に歩いている姿を見かけたこともあり、「もしかしたら一人で出掛けて、迷子になったのかな?」と思っていました。仕事柄、「もしかしたら認知症の方かもしれないな。」と思っていたのですが、今回話をしてみて、同じ話を繰り返していたこともあり、認知症であることを確信しました。話の内容ですが、ご主人とは
証券会社で職場結婚したこと。仕事柄海外への赴任が多くて、ご主人が単身赴任していたこと。病気になり、ご主人が40代でお亡くなりになり、それからはお一人であること等々。初めて会うに等しい私に身の上話をしてくれました。
立ち話で15分程度であったと思いますが、この日は風が強く、夜間で寒かったこともあり、そのまま立ち去る訳にも行かず、一通り話を聞いた後で、それとなく「どうしますか?お巡りさんを呼びましょうか?」と聞いてみました。
ご本人は、「ここのマンションに住んでるのよ。」と言っていましたが、オートロックで入れないかも知れないと考え、ご本人の了承を得て通報し、保護をお願いしました。
間もなくお巡りさんが現れ、その方に向かって「また出てきちゃったんだね。」と声を掛けたところを見ると、やはり今までにも保護されていた様子です。もう一人お巡りさんが現れ、「寒いから、入ろうか」と促してマンションに入って行きました。その際、その方が「遊びにおいでね。風邪ひかない様にね。」と言ってくれたので、「はい、おやすみなさい。お互いに風邪ひかない様にしましょう。」と返事をして、マンションに入っていくのを見届けて、私も帰途につきました。帰りの電車の中で、「マンションにお一人で住んでいるのかな?ご家族がいれば、心配して迎えに来るはずだけど?」などあれこれ考えてしまいました。
将来、認知症の高齢者が増加すると言われています。その際には、専門職である私たちだけではなく、やはり地域の住民の協力がより必要になると思わされ
た出来事でした。この日以降、そのマンションの前を通る度に、その方が座っているかな?と楽しみに思うようになりました。小さな出会いを大切にしたいと思います。