夏休みが終わると、自ら命を絶つ少年少女が増えると聞きます。
とても切ない話です。
ましてや、コロナ禍の現在、生活に行き詰まってしまい、その道を選ぶ人も増えているという話も聞こえてきます。
そんな話を聞くと、途轍もなくやるせない気持ちになってしまいます。
そんな選択肢を選ぶ前に、何とかならなかったのだろうかと。
きっと、何とかなった筈だと思いたいですが、選択肢という言葉すらも見えなくなっていたのだろうと想像するしかありません。
父親となった現在、この事を考えると、胸が張り裂ける思いです。
そんな思いを抱きながらきみさんちに出勤すると、入居者さんのいつもと変わらぬ姿にほっとさせられます。
一生懸命何十年も生きてきたけれど、これからも変わらずに生きて行きますよと、言っているかのような皆さんです。
折りしも、これを書いているのは、終戦の日です。
戦後を生き抜いた方達には、“何とか生きていくしかない”という選択肢しかなかった様で、94歳から82歳まで
の入居者の皆さん、とてもお元気で生活されています。
ベッド上での生活が主になってしまった入居者さん、食事が殆ど摂れずに栄養補助食品が主食になってしまった入居者さん、歩行が困難になり外出が難しくなった入居者さん。皆さんそれぞれの活気を感じます。
その活気から、生きる力を頂いている様に感じています。