log

【高齢者の時間】  お寺のよこ ホアン

2022年10月31日 | お寺のよこ

Oさんのお寺のよこでの生活は、少し退屈そうな時もありますが、明るく平和です。これが今年80歳を超えたOさんの年相応の生き方だと思います。若い頃はインドネシアに2回、それぞれ半年以上、何度にもヨーロッパに出張に行っていたそうです。 50年以上仕事をされ、彼が休憩する時が来たのだと思います。
しかし、私の母国ベトナムを含む発展途上国では現代化の波により、若者は自分自身や家族のために使える時間が少なくなっています。これにより、これらの国の高齢者は、自分の子どもたちに代わって孫の世話をするという仕事が現役引退後も担っています。
多くの高齢者にとって、育児は大したことではないかもしれませんが、それ以上に心配なのは、子どもたちの不満や、親と一緒に過ごせない寂しさです。
ベトナムにいる母は兄夫婦と同居しています。両方ともビジネスマンで、早朝に家を出て帰宅も遅いです。毎日、母は午前 6 時に起き、孫に食事を与え、洗濯をし、家を掃除し、昼食を準備します。午後、私が寝ているとき、彼女はよく夕食を作っていました。4時に、彼女は一番上の子を幼稚園に迎えに行きました。夕方になると料理を作り、子供たちに食事を与え、入浴し、片付けをして、午後9時に就寝します。低血圧で働き続けていた母は、2度倒れたことがあります。父に実家に帰るように促されたものの、「都会は保育料が高いし、見知らぬ人を雇うのは危険」という理由で兄夫婦の家に居続けたといいます。どんなに疲れていても、彼女は自分の子供や孫を助けようと自分に言い聞かせました。ベトナムでは、祖父母が孫の世話をする事に関する具体的な調査や統計はありませんが、実際にはこの数は少なくありません。2020年に発表された人口健康開発研究所の最新の調査によると、全国の高齢者の約61%が少なくとも1人の孫と暮らしています。
一緒に暮らし、子供たちを助けるために孫の世話をすることは、ほとんど避けられません。
専門家によると、祖父母が彼らの健康を維持しながら孫の世話をする場合、彼らには特定の時間枠のみを割り当てて、自由に休む時間を与えるべきという意見があります。
祖父母が年金を持っていなかったり、お金があまりない場合は、少額でも与えるべきだと私は思います。
人生を一生懸命に頑張ってきたと思うし、高齢者の生活は引退したら伴侶の隣でゆっくりと過ごさせてあげたいと私は思います。小さな子どもを中心に生活を展開すべきではありません。「自分の子供は自分で世話をしなければならない。」と思います。

17:21 | Posted by kimisanchi