先日、夜勤出勤時あまりにも早く武蔵関についてしまったため、きみさんち近くにある武蔵関公園まで時間つぶしのため足を伸ばしました。
溜池の周りにはベンチがたくさんあり、その一つで缶コーヒーを飲みながら時間をつぶしていますと、通りかかったお婆さんが、良い天気ですねと声をかけてくれました。
その方はご近所に住んでいる方のようで、昔話を話してくれていましたが、娘さんであろう女性の方が来られ、「お母さんかってにいかないでって言ってるでしょ」と、言いながら、その女性を連れて帰ろうとしました。「ごめんなさいね、変な事言っていなかった?もう認知症が進んでいて、道もわからなくなるのに・・・」と、ぼやきながらお母さんの手を引き、帰って行かれました。仕事柄、そんなに言わなくても大丈夫なのになと思いつつ、ふと、きみさんちの事を考えていました。何も集団でいるからといって、他人に合わせなくても良いきみさんちでの時間の流れって、とても大切なものなんだなと。
きみさんちに新しく入られたFさんは、きみさんちに来る以前の利用施設で、時間の決められた生活を送っていたのでしょう。所々で「前のとこはこうだった」と仰ったり、何かを使おうとすると、「これ勝手にもっていって良いんですか?」と聞いてくる事があります。
生活の習慣は、すぐに変わるものではないのかもしれませんが、もっと自由に時間や物を使っていただける声かけや環境作りが必要なんだなと、改めて思いました。
公園には色々な人がいます。ランニングをしている人、ベンチで読書をしている人。
みんな違ってそれで良い。公園でのひと時で仕事を振り返ることが出来た、2022年の秋でした。