私事で大変恐縮ですが。
今私はあることに挑戦しています。そのあることとは、毎年12月になるとあちこちで聞かれる「第九」そう、ベートーヴェンの「第九」に挑戦しているんです。私は元々ゴスペルを習っていて、その時に「ジョイフルジョイフル」と言う曲を歌っていました。ゴスペルでは結構有名な曲なのですが、この曲はベートーヴェンの第九を元に構成されています。この曲ももちろん素敵な曲なのですが、以前から一度は原曲をドイツ語で歌ってみたいと思っていました。
今回は、たまたま新聞の広告で第九の団員募集の記事を見つけ、自分の年齢からしても体力、気力、記憶力を考えて、挑戦するなら今しかない!と思い、挑戦することにしました。
12月の本番に向けて、8月から毎週レッスンをしていますが、ドイツ語は想像以上に難解でした。一番難しいと感じるのは、母音と子音がありますが、フリガナをふろうとすると、カタカナで表記出来ない部分があります。耳で聞いて、楽譜を見て必死に発音を覚えるしかありません。合唱団員は300名弱いますが、初心者は少数で、皆さんベテランの方が多いです。以前にお話した方は「私は合唱を45年やっているけど、いつ歌っても感動するのよ」と話して下さいました。人生の大先輩ばかりで、私なぞひよっこです。先輩方を見ていると、「幾つになっても何かに挑戦するのは少し勇気がいるけど、素敵なことだな」と思います。
ベートーヴェンが第九を作曲したのは晩年、50代になってからだそうですが、この時には耳が聞こえない状態での作曲だったそうです。
第九の合唱は、「歓喜の歌」ですが、ベートーヴェンは一番苦しい時期に「歓喜の歌」を書いたとのことです。苦しいからこそ、「歓喜の歌」を書いて自らを鼓舞したのでしょうか?
今年は、第九の初演から200年という記念すべき年なのだそうです。
ドイツ語の発音には苦戦していますが、本番では楽しく歌えるように、先輩方の胸を借りる気持ちで頑張りたいと思います。