暖かな風が頬をかすめた時、道端や庭先に色彩豊かな花を見付けた時、道行く人々の服装が軽やかになっているのを見た時など、春の訪れを感じます。
そして、今年のきみさんちでは、もうひとつ、春の到来を感じさせてくれる入居者さんがおりました。
冬の間、夜は勿論、日中も布団に入ってぐっすり休まれていた男性入居者Sさんですが、暖かな日が続いた3月の中旬には、居室の窓を開ける音が何度も聞こえ、リビングに降りて来られると、リビングの窓を開けて「良い天気だね」と外を眺め、玄関のドアを開けて「散歩でも行こうかな」と仰っていました。
やはり、あの部屋籠りは冬眠だったに違いありません。
冬眠されて、十分に体力を温存され、春の訪れを体感されて、冬眠から目覚めたのでしょうね。
その日辺りから食欲もあるようですし、活気も漲っている様に見受けられます。
さあ、桜も咲く時期です。
沢山出掛けて、思い出を沢山作りましょう。