夏は猛暑、猛暑の毎日でしたが徐々に風が秋風のように変化しつつあり、9月下旬の現在少しずつ過ごしやすくなってきています。ここ数年環境の変化が著しく、暑い時間帯での利用者との買い物はためらうほどでした。
現在、のんびり家2階の利用者は少なく空きがある状態です。8名定員がいる場合は日々の業務に追われ細かな部分の掃除、修繕や部品交換など余裕がなく出来ていない部分にも少しは改善する時間を設けることが出来ました。通常では、買い物や入浴などなるべく利用者の動きに合わせながら、目まぐるしく動いていることが多くありますが、利用者の人数が少ないことで普段は意識してもじっくり出来ないことも改めて時間をかけて出来ることがあります。
よくのんびり家ではお昼ご飯を買いに買い物に出掛けることが多いですが、皆さんはどうして買い物に出掛けるのでしょうか。「お腹が空いたから」「お天気が良いから」「買いたい物があるから」・・・・等々理由は様々ですね。職員は安易に声をかけずに、利用者の言動、体調や天候など様々な事を考慮しながら待ちます。時間に気づいてお昼ご飯へ意識が向いたり、見ているテレビで美味しそうな物が出ており、それを見て空腹を訴えたり、新聞の広告や雑誌のページを見てお昼ご飯と気づくことが出来たり、その日その日で様々です。利用者の1人が気づくと自然とそれが周囲に伝わっていくことが多くあります。もちろん、認知症状態にあり利用者同士話がまとまらないことも多々あるため、その都度職員が微調整することが必要になってきます。また、職員も当然ながら人間なので仕事中に休憩を取らなければいけないので、当然限界があるのは事実です。限られた人員と時間で利用者の生活を支える、逆に利用者に支えていただく必要が出て来ます。「自立支援」という名の下に常に試行錯誤している現場でもあります。
しかし、現状は今後益々進む少子高齢化、度々ニュースになる虐待事件、職員不足により派遣社員や技能実習生に依存する既存業者。介護報酬も数年に1度の改定のため公的価格のため経営の圧迫や相次ぐ職員の退職。近い将来、現在の介護保険制度は抜本的な見直しが必須になってくることでしょう。気づくと管理者などの1部が常勤の日本人で、それ以外の職員は派遣社員や技能実習生になる事業所、または廃業してしまう業者が今後増えてくるのだろうと思います。