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【前を向いて】  のんびり家2階 飛鳥井

2025年11月15日 | のんびり家::のんびり家 2F

猛暑、酷暑の夏を乗り越え、この記事を書いている今はやっと秋の気配です。
のんびり家2階では、この夏(7月から9月にかけて)は様々な出来事がありました。
入居者さん3名に体調の変化があり、ご入院されました。
3名それぞれ課題はありましたが、療養してのんびり家に戻って来ると信じていたのですが、3名とも継続しての医療的な支援が必要となり、時期を前後してご退去となってしまいました。そのため、この時点では入居者さんが3名となってしまいました。
居間の空間が今まで以上に広く感じられ、心なしか3名の入居者さんも今までより元気がないような?
実際、女性の入居者さんは、外出時下駄箱の中の靴を出し入れする際に、ご自分のお隣に靴がないのを見て、「○○さん、まだ入院しているのかしら?可哀そうにね」と仰っていました。
法人では、ご利用時の条件として、「日常的に医療行為を必要とされない方」となっています。
頭では理解していますが、いざ今回のようなケースになると、「医療面がクリア出来れば、のんびり家に戻って来れたのではないか?」といつも考えてしまい、少なからず葛藤があります。私がどんなに考えても葛藤してもクリア出来る問題ではないことも分かっていますが。
今回ご退去となった入居者さんとは、それぞれ過ごした時間の中で、様々な思い出があります。
女性入居者のSさん。数年前にもう一人女性の入居者さんと3人で昼食を買いに出掛けた時のこと。当時Sさんは90代半ば、もう一人の入居者さんは90代後半だったと記憶していますが、横並び(私が真ん中)で3人で歩いていた時に、Sさんがおもむろに「ごめんね」と仰いました。「何がごめんねなんだろう?」と私が考えていると、Sさんが「ごめんね、両手にばばあで」と仰り、私は大爆笑してしまいました。Sさんの言葉のセンス(両手に花ではなく、ばばあ)や真面目なような少し申し訳なさそうな表情など、今でも時々思い出し笑いをしてしまいます。私にとっては、ばばあではなく、お2人とも立派な「花」ですが。
男性入居者のYさん。数年前に、眼鏡を作り換えるために一緒に出掛けて、昼食にお好きなハンバーグを食べ(私も大好物です)、デザートにアイスクリームを頼みました。それぞれ違う味を頼んだのですが、食べ始めるとYさんが「ちょっと、そっちも少しちょうだい」とご自分のスプーンを伸ばして来ました。私も応じて「それじゃあ、半分こにしましょう」とお互いのアイスクリームを半分ずつシェアして食べました。何てことない出来事かも知れませんが、Yさんと少し距離が近くなったように感じる出来事でした。
女性入居者のIさん。1月にご入居されて、入退院が続き、実際に過ごした時間はあまり長くありませんでしたが、いつも微笑んでいる穏やかな印象の方でした。何かにつけて「ありがとう」と仰ってくださる優しい気持ちの方でした。
そして、今月になってからの出来事ですが、男性入居者さんが体調急変し、救急搬送されましたが、搬送先の病院でお亡くなりになりました。
あまりに急なお別れだったので、未だ実感がなく、私の中で気持ちの整理が出来ていないため、また改めてお伝えしたいと思います。
様々な形での別れがありましたが、いつまでも後ろ向きではいられません。今いる2名の入居者さんともしっかり向き合い、また新たな入居者さんとの出会いを信じて前に進んで行きたいと思います。

16:24 | Posted by kimisanchi