『点つなぎ』ってご存じでしょうか?
番号が振られた点を順番に線で結んでいくことで、隠れた絵や文字を完成させるパズルです。
ある入居者さんは『点つなぎ』に夢中になりまして、今では専門の雑誌5冊が遊び済みになっています。
順番に点と点を繋いで行くだけの事なのに、何がそんなに面白いのだろうと不思議に思っていたのですが、遊び済みの雑誌を捲ると、そこには、色が施された奇麗な絵が仕上がっていたのです。

なんと、点と点を繋いだだけでは終わらず、繋いで出て来た絵や文字に、色が塗られて線画から絵画風に仕上がっていたのです。
点を繋いで出来た絵や文字の殆どに色が塗られており、もはや点つなぎを超えた塗り絵となっていたのです。
おまけに、雑誌の後ろの方にある正解のページを見ると、小さな正解の画にまで丁寧に色が施されています。
点が一つだけでは何事も起こらず、もう一つの点と結ぶ事で一本の線が出来、次から次に点と点を結んで行くと、何物かが出来上がる。そして、その何物かに色彩を施す、
どこか人生と似通ってはいませんか?
何かを成し遂げようとするとき、一人よりも複数の力を必要とし、そして生まれたものに彩を与え豊かに育てていく。
入居者さんの何気ない趣味から人生という名の哲学が見えてくる。
深く掘り下げようと思えば出来る物ですが、ちと、強引過ぎましたでしょうか。
深く考えずとも、集中して楽しんでいる様子に心動かされてしまいます。
