log

【8年目の新人】 のんびり家3F 吉田

2018年03月28日 | のんびり家::のんびり家 3F

8月で勤続年数がまる8年となります。のんびり家3階の吉田です。
この仕事についてぶなの実で約3年、人員不足の事業所の応援として約2年、のんびり家3階で約3年、一つの事業所にずっといたわけではないので、その分沢山の認知症状態にある方に関わることが出来ました。
同時に、どんな状態の方であってもある程度は上手に接することが出来るし、入居者さんが伝えたいことや考えていることもそれなりに理解出来るつもりでした。
そんな自信を昨年末にご入居された方に挫かれてしまいました。
もうすぐ8年目だというのに、どのように関わるのが一番なのかまったくわからず、まるで新人のときの心境でした。
それは或る日の昼、ここを出ていくと言って荷物をまとめるその方の姿から始まりました。
理解力や会話する力は充分な方でしたので、年末年始であることを説明したり、不満を聞いたりした結果「出てはいかない、荷物おいて散歩に行って来る」ということになり、それならということで外出されました。
勿論それが真実でないことは分かっています、気持ちを刺激しないよう気づかれないように遠方見守りでついていきました。
追跡から2時間、千石の住宅街を右へ左へと歩いた後、巣鴨駅前にたどり着きました。
大晦日の前日ということもあって人も多く、油断すると見失いそうです。
すると次の瞬間、パチンコ店の中へ入っていったのです。
これはまずいと思って大急ぎで自分も店内へ、通路をうろうろされていたので、〇〇さんと肩を叩いて声をかけました。
「なんで来たんだよ」表情が険しくなりました。
それからはちょくちょく後ろを振り返ったり、信号を渡るとみせかけて引き返してみたり、点滅してから走って横断したり。着いてきているというストレスをかなり強く感じている様でした。
落ち着いてもらおうと思って距離を取り、西ヶ原の住宅街を歩いていたのですが、飛鳥山の交差点の信号で止まる様子もなく、歩く速度も緩めず17号線を横断しようとしたのです。
慌てて駆け寄り、道路に少し出た○○さんの襟を後ろから掴むことが出来ました。
間に合わなければ間違いなく事故にあっていたと思います。
これには肝を冷やしましたので遠方見守りは止めて、少し後ろをついていきました。
この入居者さんですが、路上生活の経験をお持ちです。
そのため自分一人でやっていけるという自信や、人の世話になりたくないと言う気持ちがとても強いようでした。
そんな背景もあり、17時を回って暗くなっても全くへこたれる様子がありません。
途中で何度か足を休めている最中、なんとか心を許してもらえないものかと色々な話しをしてみましたが、「大丈夫ですから帰ってください」の一点張りでした。
18時、19時、外出してから既に7時間が経っています。
疲労とストレスもだいぶ溜まっているのでしょう、声をかけても「金魚の糞みたいについてきて、覚えてろよ」などと返ってくる言葉も荒っぽくなってきてしまいました。
次の日は夜勤を控えていることや、今の状態では戻ってもらうことは難しいということになり見守りを交代してもらい、22時過ぎにようやく戻っていただけたようでした。
この一日を経験して、自分の経験では上手く行かないことがまだまだあることを思い知らされました。
10年目を迎えるころには、この日のようなシチュエーションでも対応できるような人間になっていたいと思うし、〇〇さんと8時間歩き回った日のことを思い出話としてできたら良いなと思います。
〇〇さんはまだ70代前半ですので、90代になるころには自分も60近くなっているはずです。お互い爺さまとなってどんなやりとりをしているのか、楽しみが一つ増えました。

17:37 | Posted by kimisanchi

【ありふれた光景】  のんびり家3F 永辻

2018年02月28日 | のんびり家::のんびり家 3F

お正月、朝食を食べ終わった10時過ぎ頃。
お二人の入居者さんと居間で過ごしていた時、近くに新聞があったので、一人の入居者さんに見せると手を差し出して読み始めました。すると、途中で席を立ってお部屋に戻ってしまいました。「どうしたんだろう。」と思っていると、眼鏡を持って戻って来ました。
今度は眼鏡を掛けながら真剣に読んでいました。
読み終えて、隣りの入居者さんに眼鏡姿の顔を近づけると「いいわね。素敵ね。」と言われ、とても嬉しそうな表情をされていました。
この入居者さん同士のありふれた光景がこれからも続くように、私達は支援して行かなければいけないと強く思いました。

08:39 | Posted by kimisanchi

【ほんと早いですね】  のんびり家3F 新宮

2018年01月31日 | のんびり家::のんびり家 3F

月日の流れは、ほんと早いですね。
入居者さんとクリスマスのシールを張ったり、写真を撮ったりして過ごしていたことが、ついこの間のようです。
11月30日に、男性の方が入居されました。Iさんは笑顔が柔らかく、すてきな方です。入居して間もなく、昼食を食べようと台所に行かれたのですが、ご飯が炊けてないことに腹を立て、「買って来て食べるからいい」とそのまま出かけられました。引っ越してこられて間もないことや、歩行の様子。そもそもお財布を持っておられないことから、Iさんと一緒に出掛け、買い物や外食に誘いましたが、「飯が炊けてないなんて話になんねえ」「俺一人でなんとかするから、もうついてこなくていいよ」と足早に去っていかれました。その後は、やや遠方から見守りをすることにしました。そして、ある場所に差し掛かると、そこは以前お寺のよこで勤務していた時に、今回と同じように出られた入居者さんを見失ってしまった場所でした。ホームに戻る気はなく先を急がれている入居者さんは、今何を思いながら歩かれているのだろう、私は今その方にどんな支援をするべきなのだろうか、などと考えながら見守りしていました。ですが、その時とは何かちょっと違うなと感じました。年を取ったというのもありますし、昨今では、地域の方の認知症の症状のある方への理解が広まったのもあるかもしれません。実際道を尋ねられたとき、優しく接してくださる方が殆どでした。これからも引き続きじっくり考えて行きたいと思います。

08:55 | Posted by kimisanchi

【思い出】  のんびり家 松山

2017年12月31日 | のんびり家::のんびり家 3F

こんにちは。夜勤パートの松山です。
のんびり家での仕事を始めて、早9ケ月です。
ここで入居者Hさんとのエピソードをひとつご紹介させて下さい。
いつも汚いジーンズの私が珍しく真っ赤なスカートで出勤したときの出来事です。
私のスカートを見て、スタッフの新宮さんが「Hさん、赤いスカートはいてみたいですか?」と声をお掛けしたところ、なんとこっくりと頷かれたんです。
「はいてみたいの!?」と突然のことにちょっとびっくりしてしまいましたが、せっかくですので早速、仕事着に履き替えて、Hさんに真っ赤なスカートをはいていただきました。もちろん記念写真もばっちりです。Hさん喜んでくれたかな。

08:14 | Posted by kimisanchi

【ありがとう、そしてお疲れ様でした】  のんびり家3F 吉田

2017年11月30日 | のんびり家::のんびり家 3F

のんびり家にご入居されてまる12年、8月から13年目に入られた入居者さんが亡くなられました。
7月に入ってから時折り嘔吐されるようになり、医師に相談した後に検査をうけたところ、ステージⅣの胃がんという診断でした。
6月までは変わった様子もなくお元気で過ごされていて家事もご自身でこなされていたので、突然の診断に呆然としたことを覚えています。
診断後は必要な情報を集め、ケアプランを作り、毎日を大事に支援してきました。
そしてある日の出勤時、朝の薬が残っていたため「〇〇さんはまだ起きてないんですね、珍しい」と先に出勤していた職員に訊ねたところ、現実を知りました。
わたしが関わったのは12年のなかの3年間だけですが、たくさんの思い出があります。
鴨川シーワールドへの宿泊旅行、誕生日のお祝いに池袋のレストランで食事をし豊島園へイルミネーションを見に行ったこと、なかでも故郷の種子島への宿泊旅行は一番の思い出です。
ファイル 344-1.jpegファイル 344-2.jpeg
実は亡くなった当日は千葉のバラ園への日帰り旅行を予定している日でした。
数日前に、熱発されて体調を崩していたことから予定は中止にしていましたが、花を見に行きたいと話していました。
この方にはご家族といえるような方がいらっしゃいません。
ただ、以前から連絡をいただいていた義理のお姉さんから「何かあったときはお兄さんのお墓に一緒に入ります」とお話をいただいていたので、様々な方面と連絡を取り、今はお兄さんと一緒にいらっしゃいます。多分たくさんのお花にも囲まれていることと思います。
毎朝早くからみんなのご飯を気にして炊飯し、食事中も職員などの食事を気にされ、時折り女性職員には男性職員が誰も聞いたことのない昔話をされ、買い物に行くとついつい大好きなポテトサラダや雪印のコーヒーに手を伸ばしてしまう。
種子島旅行からの一年間では、わたしの顔を見て突然「あっ種子島、ははは」と言うようなことが数回ありました。
たった3年間だけでもこのページだけでは書ききれないほどです。
のんびり家の職員の中には5年以上一緒に過ごした職員もいますし、10年以上関わってきた職員もいます。
わたしの3年間はそういった方たちの期間と比べたらすごく短いかもしれません、本当なら5年、10年と関わって行きたかった。
それでもこの3年間に本当に感謝しています。ありがとうございました。
そして82年間お疲れ様でした。

16:58 | Posted by kimisanchi

【何気ない言葉】  のんびり家3F 永辻

2017年10月31日 | のんびり家::のんびり家 3F

いつも入居者Kさんの朝の起床介助に入る時に「おはようございます。」と声を掛けると、優しい声で「おはようございます。」と返事を返してくれます。着替えの介助の時も、「悪いわね。いつもありがとうね。」と言って下さいます。
他の入居者さんも一緒ですが、本人たちにとっては何気ない言葉ですが、日々支援している中で、時には悩んだり、疲れている時にこの何気ない言葉は本当に癒してくれています。私の方が助けて頂いている時もあると改めて実感しています。

19:02 | Posted by kimisanchi

【早すぎますね】  のんびり家3F 新宮

2017年09月30日 | のんびり家::のんびり家 3F

8月17日に、Nさんと池袋の西武デパートへショッピングに出かけてきました。
ご入居されてから早7か月。
日ごろから、新聞広告をみては、「これいいね」「買い物はいつも西武」などと意気揚々と話されています。その時にはいつも、今度一緒に行きましょう。と言いますと「うんうん。何も買わなくても、見てるだけでもたのしいですよ」と話されていました。
当初は、靴と低反発のクッションを買い、食事は鰻だね。と話しが盛り上がりました。
実際は、きれいに陳列されているクッションより、セールのワゴンの中のクッションや、籠を買われました。
いろいろと、喜怒哀楽があった外出中、ご自分が手に取り、肌ざわりや色や形などこだわりながら選び買われている姿に、一瞬でもご自分を大切にされているのを感じられ、忘れられない光景となりました。

10:38 | Posted by kimisanchi

【初めまして】  のんびり家3F 松山

2017年08月31日 | のんびり家::のんびり家 3F

初めまして。今年の2月からのんびり家3Fでお世話になっています。
松山淑美と申します。よろしくお願い致します。
介護職は未経験ですが、諸事情に加えて、御年○歳という妙齢にもかかわらず、未だ不出来な娘で何の親孝行もできておらず、両親が動けなくなった時にはせめて自分でお世話できるようになりたい!と、のんびり家のドアを叩きました。
研修も無事終了し、現在週に1度夜勤を担当させていただいています。
認知症の方に接するのは初めてでしたので、戸惑うこともありましたし、5か月過ぎた今でも、毎回びっくりの連続です。でもなんとか乗り越えながら、その対応の仕方をひとつひとつ先輩方に質問しつつ実践しています。
そして1日も早く利用者様たちにとって快適なサポートをご提供できる介護者であるとともに、何よりも信頼関係を構築していきたいと思っています。
そんな新人の私ですが、最近一番嬉しかった体験談を一つお伝えさせていただきます。実は、女性の利用者様で、お一人、なかなか信頼していただけず、着替えのサポートを受け入れていただけなかった方がいらっしゃるんです。その方がなんと先週、初めてなんとか私の着替えのサポートを受け入れてくださいました。
凄く嬉しかった!!
とはいえ、ご機嫌の良い時と悪い時がありますので、まだまだ道のりは長いようですが…(でもめげずに頑張ります)
人と言うのは、やっぱり嫌われるのは悲しいもの。まだまだ利用者様たちとの信頼関係は発展途上ながら、私も先輩たちのような家族のような温かい関係性を築けるように精進していきたいと思っています。

10:08 | Posted by kimisanchi

【自己紹介】  のんびり家3F 吉田

2017年07月31日 | のんびり家::のんびり家 3F

こんにちは、のんびり家3階の吉田です。
今日はのんびり家3階の自己紹介をしたいと思います。
場所は文京区向丘、最寄り駅は東大前に白山、周囲には根津神社や白山神社、東大や西片周辺の歴史ある街並みの中にあります。
入居者さんは6名。
寝たきりではありますが、素敵な寿司職人の旦那さんと文京区から福祉を変えようと頑張ってらっしゃる立派な息子さんをお持ちの最年少のMさん。
起きているときは常に睡魔と闘っていて、負けてしまうとクッションやタオルに顔をうずめてしまい、息が出来るのかといつも心配になってしまうMさんの次に若手のSさん。
のんびり家3階の食事つくりの大半を担っていて、スーパーでの買い物では椎茸を代表にしたキノコ類、薩摩揚げなどの練り物、ポテトサラダなどにいつも目を奪われてしまうHさん。
全裸でいることが大好き、ベランダの植物には日に数回は水やりを欠かさぬ植物思い、ボクシング中継が始まるとうんちくとシャドーボクシングで解説が始まる米寿のEさん。
男性職員を支部長と呼び、いつも誰かに話しかけ、男性には優しく、女性には厳しく、そうかと思えばいつもすいませんと謙虚にお礼を言ってくれる、入居から1年以上ですっかりのんびり家3階に馴染んだKさん。
美味しいものは全て九州産になり、なにか不満があると常に犠牲になってしまう妹さんがいて、自慢のお父さんや犬のちびちゃんが大好きな最高齢のNさん。
以上の女性5名、男性1名の入居者さんです。
職員は常勤職員3名、派遣職員1名、パート職員2名、この6人です。
基本的に、毎日食べるものを入居者さんと毎日買い物に行きます。
出来るだけみんなで献立を決め、出来る人たちで食事つくりを行います。
起きる時間、寝る時間はそれぞれバラバラでタイムスケジュールはありません。
献立決めや調理を一緒にしているので、ご飯を食べるのはいつも一緒になることが多いですが、食事の時間も決まっていません。
皆さんの生活と全く一緒です。
出来ないことだけ職員が行ったり、手伝ったりします。
間違ったことや分からないことを職員が教えたりもしますが、大先輩の入居者さん達が教えてくれることも沢山あります。
そうは言っても職員も入居者さんも毎日てんてこ舞いです。
てんてこ舞いなのも皆さんの生活と一緒ですかね。皆さん生きるのに毎日必死です。
それでも苦しいときばかりではありません。楽しく笑っていられる時間もあります。
そんな認知症対応型共同生活介護施設、いわゆるグループホームのんびり家ですが、職員不足で困っています。楽しい時間を作るために、入居者さんの能力を活かせる環境を作るために、歩くこと、食べること、掃除洗濯や食事作り、趣味の時間を一緒に過ごしたり、色々教わったり教えたり。
そんな時間を作るための職員が足りません。
介護職員の待遇改善の一つとしてお給料も少し上がりましたので、やってみたいと思う方がいれば今がチャンスだと思います。
興味のある方がいれば、のんびり家3階までお電話下さい。

10:07 | Posted by kimisanchi

【気付くこと】  のんびり家3F 永辻

2017年06月30日 | のんびり家::のんびり家 3F

少し前に去年末頃に入所されたNさんと一緒に散歩しながら買い物に行って来ました。
Nさんは散歩や買い物などの外出の声を掛けると、いつも「行かない。」や「めんどくさい。」と言い断るのですが、この日は「行こうかな。」と本人も乗り気でした。
まだ少し寒い季節だったので、上着を着ると「これでいいかな。変じゃないかしら。」と言い、出掛けるにあたって洋服を気にしている姿がとても女性らしく素敵でした。出掛けなければこの姿が見られなかったと思うと、まだまだ知らないことがあると改めて気付かされました。外に出ると風が強く、被っていた帽子が飛ばされないように必死に手で押さえていた姿がとても印象に残りました。
まだ付き合いは短いですが、Nさんこれからもよろしくお願い致します。。今度はもう少し遠くへ出掛けましょう。

16:56 | Posted by kimisanchi

【早いですよね】  のんびり家3F 新宮

2017年05月31日 | のんびり家::のんびり家 3F

桜の花の季節になりました。
今年は、通常よりも2週間ほど長く咲いていたようですね。ちょうど満開になったころ雨が降りましたが、その後も私たちを楽しませてくれました。
毎年この時期になると、近所の浄真寺の桜を見に行きませんかとお誘いしたり、買い物帰りに寄り道してみられたり。
ファイル 315-1.jpg
Sさんは、「いいね~、いいね~。ね~。」と満面の笑み。
Kさんは、「いいもんですね、こういうのもね。来年もまた見たいですね」とまったり。
H さんは、「わ~。(花びらが)舞ってるわ」と、うっとり。
「(頭の上の花びらを)取ってくれる?」と笑って指をさし。
むかし、ある入居者さんが「花を見て怒る人はいない」と話されたことがありました。わりとよく断言する言い方をされ、そのことを信じて今まできました。桜の花の季節になるとその方が話されていたことを思い出し、今年も入居者さんと一緒に見られたことに感謝です。
ファイル 315-2.jpg

17:16 | Posted by kimisanchi

【インフルエンザ】  のんびり家3階 吉田

2017年04月30日 | のんびり家::のんびり家 3F

のんびり家3階の吉田です。
今日は2月にのんびり家3階で流行ってしまったインフルエンザについて書きたいと思います。
今シーズンのインフルエンザは、東京でも警報レベルの流行となっていたのですが、のんびり家3階では入居者さん、職員ともに感染せずに2月を迎えることが出来ていました。
しかし2月の初旬、とうとう感染者が出てしまい職員2名、入居者さん3名が被害にあってしまい、お一人は入院する事態となってしまったのです。
幸い大事には至らず2週間ほどで退院されたのですが、ここまで広がったのはこの仕事に就いて6年で初めての経験でした。
まず感染しないのが一番ではありますが、今回足りなかったのは感染者が出たあとの対応でした。
最初に感染が疑われた方が一晩で解熱し、その後もこれと言って体調不良が見られなかったためにインフルエンザではなかったと安心してしまったのです。
その結果、翌日と翌々日には他の方も感染されたようで発症されてしまいました。
インフルエンザを代表とした感染症が疑われた場合、まずは自室で待機していただきます。待機していただくと言っても認知症による記憶障害を持った方が大半ですので、動ける方は自由に動こうとされます。
インフルエンザで他の人に感染させてしまうかも知れないと思えば部屋に留まるのですが、自分は元気だと思っていれば当たり前のことです。
もちろんその都度説明し、納得してもらったうえで待機してもらうわけですが、数分おきに説明をされて自室に戻され、留まっていたとしても自室で何をしたら良いかもわからず横になったりとで、耐え難い苦痛であっただろうと思われます。
そして食事に介助が必要な方もいらっしゃいました。
そうは言ってもグループホームでは職員の人数は少なく、他の入居者さんの支援もこなしながら全てに対応していくのは容易なことではありませんでした。
幸い、ご家族の大変なご協力もありなんとか乗り切ることが出来ました。
入院されてしまった入居者さんは、病院での治療と支援の結果、今では元気に生活されています。
このような事態になってあらためて、グループホームは地域と密着していてこそなんだと再確認することができました。
もしご家族と遠く離れた施設にいたら、協力するにも時間と距離が許さなかったでしょうし、地域に入院できる病院がなかったら直ぐに退院やその他の連絡が出来なかったかも知れません。
もちろん感染者を出さないことが一番です。
でも地域密着型だから乗り切れた部分もある。そうも感じることが出来ました。
今回関わっていただいた皆様には大変感謝するとともに、今後は同じことが起きないよう心に誓って文章を終わらせていただきます。
今回被害にあってしまった入居者さん本当に申し訳ありませんでした。
そして皆様、本当にありがとうございました。

08:45 | Posted by kimisanchi

【電車に乗って】  のんびり家3F 永辻

2017年03月31日 | のんびり家::のんびり家 3F

少し前にHさんと後楽園に買い物に出掛けました。
最近洋服を買っていない話しをしたので、一緒に買いに行きました。
お店に着くと商品がたくさんあり、何を買うかは具体的には決めていなかったので、ゆっくりと店内を見て回り商品を選びました。
Hさんが購入したのはご自身で色や柄を選んだ、赤のチェックのシャツと薄いピンクのカーディガンです。久しぶりに洋服を買って、嬉しそうな表情も見られて良かったです。
この日は風も強く、東京ドームでコンサートもあったようでたくさんの人が居て、人混みの中を歩いて疲れてしまったようですが、帰りにご飯をしっかりと食べて、寒さにも風にも負けずに帰りました。Hさん買った洋服を着て、また買い物に行きましょう。

16:19 | Posted by kimisanchi

【早いですねっ】  のんびり家3F 新宮

2017年02月28日 | のんびり家::のんびり家 3F

あっという間に新年を迎えました。
早いですねっ。
12月に新しい入居者、Nさんがのんびり家に仲間入りされましたよ。
好き嫌いのはっきりされた、芯の強さを感じさせる素敵な91歳の女性です。
カメラを向けますと、ちょっとはにかんだ表情をされ、なにか惹きつけられるものがあります。
昼と夜の区別を見失い、夜中に元気はつらつ「おはよう」と居間に来られました。
流しの食器を「こんなに溜めて」と洗われていました。
洗濯物を「こんなに、しわくちゃだわ」と丁寧にシワをのばし畳まれていました。
毎度、どんな感じですか等とお聞きすると、話しをはぐらかされていましたが、この間は、「いつまでも人の役に立ちたいです、うん。」と手を動かしながら話されていました。
日常の、行動に良い気持ちをのせておられるかな、どうなのかな。

08:41 | Posted by kimisanchi

【おじゃりもうせ】  のんびり家3F 吉田

2017年01月31日 | のんびり家::のんびり家 3F

どっこいしょの文章を書くのは数か月ぶりです。お久しぶりです、のんびり家3階の吉田です。
今日は種子島出身のHさんとの旅行の話しを書いていきたいと思います。
旅行の計画が持ち上がるようになったのは1年半ぐらい前だったでしょうか、ADL(日常生活動作)の状態も良好で歩行などにも問題はなく、一般的に言われる迷惑行動のような周辺症状も滅多にないHさん。
家事をばんばんこなし、健康状態も良好。
そんな状況でしたので、遠距離の旅行でも行ってみてはいいんじゃないかというような話が時折り出るようになっていました。
ところが一昨年の秋に転倒して利き手の右手首を骨折してしまったのです。ギプスをして治療をしてはいましたが、長年使用してきた右手は習慣で動かしてしまいます。
その結果、右手首は少し変形して治癒してしまいました。
ファイル 294-1.jpg
しかし動かしていたことが良かったのか、その後の痛みもなく、心配だったADLも維持されていました。
鴨川への宿泊旅行も楽しんでくることができました。
しかし時折り話しに出ていた旅行先は種子島です。鴨川へ行くのとはわけが違いますし、スケジュールやリスク管理、マンツーマンで寝ずに丸二日対応をする職員の体力などなど。
課題はたくさんありましたし、そこまで現実味はないのではないかと考えていました。
そして年が明け2016年、Hさんの様子が少しずつ変わってきたのです。
今まで職員の手を借りずに行ってきた家事に職員の支援が必要になってきました。春から夏になるころには能力の低下が顕著になってきたのですが、経験不足の派遣職員が短期間のうちに入れ替わりで関わるような状態も重なり、混乱しているような状況も見受けられるようになってきました。
Hさんは「待つ」ということが出来る方です。
これは施設などでは諸刃の剣だと思います。待つことが出来ると事故のリスクはぐっと減るのですが、待つことが出来るがゆえに後回しにされる可能性があるのです。
実際にHさんの能力低下も、後者の理由が一番影響しているのではないかと考えています。
私たちは入居者さんに等しく必要なサービス(支援)を提供する必要がありますし、入居者さんは等しくサービスを受ける権利があります。
しかし人手不足が話題に上がる昨今、大半の施設でそれが出来ていないのでないのかと思います。
そんな影響をもろに受けてしまったHさん。それを挽回したいという気持ちをずっと持っていました。
そして能力の低下を目の当たりにしていると、行くなら今年しかないという思いもありました。
「鹿児島県、西之表、田屋敷」
色々なことを忘れてしまっていても、この地名はいつもHさんの口から出てきます。
そんな場所。
ファイル 294-2.jpgファイル 294-3.jpg
写真は西之表市の田屋敷地区で見つけた古そうな石橋の上で撮ったものです。
田屋敷地区は住所としては存在せず、地区としてもそれほど広くはないエリアでし
た。Hさんの昔の記憶が目を覚ますことはありませんでしたが、このあたりで育ってき
たのではないかと考えられ、Hさんと同じ名字の方もこの地区に複数いらっしゃるようでしたので、かなり近いところまではたどり着けたのではないかと思います。
到着した直後は少し表情の硬かったHさんですが、田屋敷地区や宇宙センターを訪れた翌日の表情はガラッと変わっていました。
36時間マンツーマンで睡眠時間は合わせて1時間半程度、とても大変な旅行ではありましたが、少しはHさんとの関わりを挽回できたかなという気持ちにさせてもらいました。
空港への帰り道でとても海が綺麗な砂浜に寄ったときに、「こんな綺麗な種子島ならこのまま住んでもいいね」と聞いてみました。「1人じゃわかんないから」とボソッと言っていましたが。
お土産屋さんでは同じものをいくつも手に取り「みんなに買って行こう」と話していました。
種子島に来られて良かった、でも帰る場所はのんびり家。そう言ってくれたような気がしました。
「Hさんの出身は、種子島の西之表の田屋敷」「良く知ってるね、うふふ」
そんな会話がいつまでも出来るよう年を重ねていってもらいたい、そして必要な支援を提供できるのんびり家でありたい。
あらためてそう感じさせてもらった種子島でした。ありがとうHさん。これからもよろしくね

08:19 | Posted by kimisanchi