log

編集後記 林田

2016年11月30日 | 編集後記

先日、宮城県のGHに呼ばれて講師をしてきました。最近は虐待防止の話が多いのですが、今回は久しぶりに自立支援についてと言う内容でした。(虐待についても話しましたが。)
そのグループホームは開設間もない2年ほど前に、そこの管理者さんを私の隣にぴったりとついてもらい、どこに立つのか、どこを見るのか、どのような間を取るのか、どこでは待って、どこでは先回りをするのか。などを半日かけてトレーニングをしたことを思い出しました。
それから2年強、その管理者さんはしっかりとその時のトレーニングを理解して継続してくれていました。その当時の職員さんは3人しか残っていないとのことでしたが、残っている職員さんたちが、しっかりと自立支援の大切さと素晴らしさを感じ取って頑張ってくれたそうです。
様子を見ていると、意思の確認や自立支援をしっかりとされていました。入居者さんも自分の時間や自分の空間を持っておられて、それぞれの生活と言うものを感じました。また、外に行くことを繰り返す入居者さんに対しても、制止するような言動は見られませんでした。
会社や職員が違っても、人が生きていく様子の中には普遍的な要素があり、人が生きていく姿の素晴らしさとそれを支える職員の活気と言うものを感じることができました。
それと同時に、私が伝えたことを地道に継続してくれたことのありがたさと素晴らしさを痛感しました。
これは、簡単に思えてとても大変なことです。素晴らしいお手本を見たように思いますし、うちの事業所も一層自立支援を丁寧にそして着実に行わなければ、と身の引き締まる思いでした。(林田)

08:59 | Posted by kimisanchi

編集後記 林田

2016年10月31日 | 編集後記

先日、全国グループホーム団体連合会で全国フォーラムが水戸にて行われました。
全国から人手不足の中、多くの方に来ていただきました。本当にありがたく思います。また、東京の仲間やうちの職員もたくさん来てくれて、とてもうれしかったです。
自分の会社のことだけを見ているといろいろ分からないことがありますが、いま、グループホームは大きく二極分化しているように感じます。グループホームとは名ばかりで、入居者さんの意思や思いを理解せずに職員中心に動くところ、もう一つは入居者さんの意思や思いを中心に置き、その方の生きる力を活かして生活を営んでいるところ。
うちの会社は、絶対的に後者を目指しますし実践します。そのことを改めて心に誓う大会となりました。(林田)

23:02 | Posted by kimisanchi

編集後記

2016年09月31日 | 編集後記

今年は、猛暑、長雨と季節の変化が激しかったです。
水不足が話されていたのは今年のはずでしたが、そのあと長雨が降り続きました。
でも、日本は東西、南北に大変範囲の広い国土なので、西と東や北と南ではかなり気候が違ったようです。
介護の人手不足も、一様ではないようで、東京では介護の働き手が本当に足りないのですが、地方に行くとそうでもないような話も聞きます。
ただ、それは本当にそうでしょうか。
働く場所がほかになくなり、介護が地方の中心の産業になっているという側面もあるのではないでしょうか。
そこにいる高齢者がいなくなると、地方都市では仕事が無くなり、一挙に人口が都市部に集中して、国の体をなさなくなるのではないか。と不安に駆られます。(林田)

10:59 | Posted by kimisanchi

編集後記 林田

2016年08月31日 | 編集後記

先ごろ、「鼻めがねという暴力」という本を、初めて書かせていただきました。
内容は、虐待やそれにつながる不適切なケアについて、どのように未然に防ぐか、また起きた時にどのような対応をするか。と言う内容を実体験と、それに伴う考察によって構成されております。

虐待がテーマであることと、それにもまして、自分が虐待をしそうになった過去や、うちの事業所で起きた虐待のことを書いておりますので、正直な気持ち、この話が持ち上がった時は、一度お断りをしました。
しかし、世の中では虐待を通り過ぎた事件が起きておりますし、虐待が起きていく背景を細かく書かれた本がありません。自分の体験を書くことにより、少しでも世の中の虐待が減り、そしていつかはなくなることがあればと言う思いで書かせていただきました。
 
当初、本を書くといっても実体験やこれまで考えていたことを書くだけだと思っていましたので、「さほどの苦労もなかろう。」と高をくくっていましたが、それはそれは大変な作業でした。何よりも、自分の過去との闘いをしなければなりませんでした。
さまざま方のご理解とご協力でできた本です。どうぞご一読いただければ。と思っております。

09:57 | Posted by admin

編集後記 林田

2016年06月14日 | 編集後記

このどっこいしょが間に合うとよいのですが、6月26日に町田で和田さんと久しぶりにトークセッションを行います。
東京で行うのは、数年ぶりです。
ぜひ、いらっしゃってください。
私の友達とやっている、認知症介護実践者ネットワークLinkという集まりで行います。
詳しくは→はこちら(全国認知症ケア実践者ネットワークLINK 『つながりんく』の該当のページ)

09:36 | Posted by admin

編集後記  林田

2016年05月15日 | 編集後記

5月に入って、夜勤をするようになっています。理由は、当然人手不足です。20:00から8:00まで、通常のうちの夜勤の時間より5時間ほど短いので、夜勤と言っても本当に夜間帯だけ。と言う感じです。
今月は、職員が急に出勤をしなくなったことなどもあり、7回入ります。
夜勤をこんなにするのは10年ぶりぐらいだと思います。大丈夫かな?などと思いながらの夜勤ですが、今のところ何とかなっています。(職員から言わせると、「林田さん、もう少しちゃんとやってください」と言うレベルかもしれませんが。)
グループホームの夜勤は、やっぱり楽しいです。きみさんちで夜勤をやっていたころと同じ面白さを味わうことができます。特養時代の思い出は、入居者さんの介助やケアと言うより、食事介助業務、排泄業務、服薬業務そのほかに、大量の洗濯物と洗濯物畳みに追われまくっていたことでした。
そこには、作業の段取りと遂行のみが目的となり、楽しいと思えることはほとんどありませんでした。
今日は、皆さんよく休まれています。
この後の時間は、皆さんの状態を把握しながら、巡回を行います。その合間に、掃除や修繕、社長の仕事をする予定です。意外なことに、月にこのくらいのペースで入った方が、生活が安定しています。今は事務局長をしている他の法人の友達にことことを話したら、「やっぱり夜勤してケアをした方が面白いよね。」とにっこり笑っていました。彼も私と同じ現場たたき上げです。
夜勤は、明け方の4:00-5:00が苦手です。眠くなって頭がボーっとしてきます。のどが渇いたり、口の中が気持ち悪くなります。そんな時は、顔を洗って歯を磨いて気分を一新します。そして、明けまで一気に行きます。明けた時の、解放感もまた良いものです。来月も同じような感じかもしれません。人が集まりませんので。できる範囲で夜勤をするつもりです。(林田)

11:33 | Posted by admin

編集後記  林田

2016年04月10日 | 編集後記

長らくお待たせいたしました。
どっこいしょをやっと再開できるようになりました。
ここまで休止したのは、一番最初の「きみさんち通信」からしても初めてのことでした。色々原因はあるのですが、まずは、私の能力不足だと思います。
今回再発行につながったのも、私の手を離れ、うちの職員松林が編集などをやってもらえるようになったことなどがあるからです。今後は、ご家族のお話なども掲載できたらと考えています。
もうひとつ、再開草々お願いごとで恐縮ですが、運営推進会議等でも話しています人手不足の件です。職員が本当に集まりません。足りない状況ずっと続いています。
派遣会社さんから来てもらっている職員もおります。助かるのですが、時給が通常の倍以上かかるので、経営的にはとても苦しくなります。
どうか、お知り合いなどで、介護の仕事をしてみたいという方がいらっしゃれば、ご連絡をいただければと思います。(090-8084-6657 担当 柴田)
どうぞ、今後ともよろしくお願いします。

16:11 | Posted by admin

【編集後記】 林田

2014年12月09日 | 編集後記

最近、皆さんもライン(Line)やフェイスブック、ツイッターなどをされていることと思います。いわゆるSNS(ソーシャルネットワークサービス)です。便利ですし、新しい出会いや自分を表現するなど多様な楽しみ方があります。
ですが、先日東京都のGH協議会の研修にて、入居者の情報をラインで共有しているという発表がありました。
そのことに、私は危惧を抱きました。
職場の情報を各職員の個人端末でいつでも見ることができる。もし、落としたりほかの人が見たらそれは守秘義務違反ですし、先日もラインの成りすましが問題となっていました。
便利なものには必ず落とし穴があります。 職場の情報などの取り扱いも厳密にしなければと考えています。

08:08 | Posted by admin

【編集後記】11月 林田

2014年11月26日 | 編集後記

毎年、事業所の旅行に同行させてもらうのですが、今年はのんびり家とつげの実の旅行に行きました。
他の事業所も様々なところに行っているのですが、なかなか時間が取れずにこの2事業所だけになりました。のんびり家の方は、一緒にちょっと食事をしただけで、水族館まで行けなかったのでとても残念でしたが、つげの実は、運転手として旅行全行程をいっしょにすることができました。
グループホームを立ち上げて、最初の旅行は当然きみさんちでした。富士山の5合目まで行ったのが最初だったように思います。そのあと、中華街と続いて、そのころにはのんびり家、お寺のよこと事業所が増えましたので、様々なところへ行きました。
本当に、様々なハプニングや日頃見ることのできない入居者さんの底力を感じることができ、とてもいい思い出です。
かなでも、夜中にパンを買いたいと言われ、遠くの街の明かりを見つめ「あそこまで歩く。連れて行って。」と言われたことがありました。私が寝たふりをすると、足の裏を杖でくすぐられ、それでも寝たふりをしていると、杖で床や壁をたたかれ、「一人で寝かさない。みんな起こしてやる!!」と言われました。また、この方と違う方ですが、旅行先で「帰ります」と言われ、高速道路を逆方向へ歩かれたときなど、今でも掌に汗が出るぐらい明確に覚えています。
ですが、お2人とも旅行から帰ってくるときには「楽しかったわね」と言われ翌日には覚えていらっしゃらない。ということは同じでした。
旅行に行くことは、ご本人にとっては、覚えてなかったり、行った先で不安になられたりとリスクも高いのですが、やはり、ご本人のことをよく知り人間関係をきちんと構築することができれば、旅行中も楽しんでいただき、帰ってきてからも明確な記憶がないものの楽しかった気分は残されたりします。また、何よりもスタッフに余裕ができ、帰ってきてからのスタッフたちは、一回り大きくなることがほとんどです。
今年、つげの実の旅行に同行して、違うことを考えました。私自身が自分の直接ケアする力を試すことができ、入居者さんのことについて知らないことが多く、そのことをスタッフに尋ね、数時間で自分が成長していくことを感じたのです。
自分の中に、過去の力と今の力を合わせることで直接支援する力を成長させることができ、以前追い込まれて掌に汗をかくような状況でもそれを楽しめたりしました。
そして、何よりも考えたのは、私が釈迦利器にならなくてもつげの実のスタッフたちだけで、十分利用者さんに対応しているプロの姿をうれしく見られたこと、ほかの事業所も私が旅行に同行しなくても、旅行を無事に、楽しんで帰ってくることができるようになったということでした。
本当に、こんなにうれしいことはありませんでした。
今の私は、職員と一緒に成長できていることが旅行を通して感じとり、また違う次元でこの仕事をとらえ、入居者さんとの生活を楽しめるようになったと感じています。(林田)

14:22 | Posted by admin