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【真夏日】 のんびり家3F 永辻

2013年09月10日 | のんびり家::のんびり家 3F

例年より2週間ほど早く梅雨が明けて、明けた途端に30℃を越える真夏日が続いていますが、正直に言うと体が参りました。こんなに早く梅雨が明けるとは思っていなく、夏を受け入れる準備も全くしていなく、急に来られたので驚きました。
ところが数日真夏日が続くと、今度は梅雨が戻ったかのように雨や曇りの日が続いて、本当に梅雨明けしたのかなと思う日が続きました。この気温差に体がついて行けなくなりそうな日もあり、改めて体調管理は自分で管理しないといけないと思いました。8月に入るとまた30℃を越える真夏日が続いていますが、夏にも暑さにも熱中症にも負けずにこの夏を乗り越えようと思います。

08:16 | Posted by admin

【入居者との一瞬】 のんびり家2F 石井

2013年08月10日 | のんびり家::のんびり家 2F

早いものでのんびり家が本駒込から向丘に引越して3年が経過しました。今年の夏の猛暑も入居者の方々と切磋琢磨しながら乗り切っていきたいと思っています。
のんびり家では半身に力がうまく入らない方がいます。以前のように1人で歩くことは難しく必ず職員が1部支えながら移動されています。姿勢が崩れる傾向にあり、様々な手立てを職員側としては考えます。とある日に、隣の公園まで散歩することになりました。いつもと同じように職員が後方より支えながら公園へと移動する際に、Mさんより声をかけられました。「ほら、○○ちゃん見てみなよ。緑がきれいじゃないの。」と私に問いかけました。いつもは身体の痛み等もあり中々前傾姿勢ばかりですが、この時ばかりは目の前に広がる大きな樹木を眺めていました。その時の姿勢というと後ろに反り返ってしまいそうな勢いを感じました。公園の椅子に腰掛けながら緑に目をやったり、おにぎりを食べながら力が入りにくい右手でご飯粒を鳩に向かって一生懸命に投げていました。そして、少しの間ボーとしながら他愛も無い話をし、のんびり家の階段を時間をかけて上って2階に戻りました。
入居者の方々と過ごしていく中で様々なことを学んでいきます。一般的には時間や社会の仕組みの中で私たちは過ごし、暮らしていることになるかと思います。(もちろん、一概には言えませんが)しかし、何か大切なものを知らぬ間に気付けなくなったり、毎日の忙しさの中に埋もれてしまっているようなことを入居者の方々より気付かされることがあります。
隣の公園までの短い散歩ですが、階段を下りる時の力んでいる表情、転びたくないという強い意志、どんな時でも他人を気遣う優しさ、外に出た時の表情の緩み、緑を見るはにかんだ顔・・・・・・・・・。暮らしの中の一瞬の出来事ですがどのような瞬間にもその人の想いがつまっています。そう考えると、日々の一瞬がとても可能性のあるものに思えてきます。今後ものんびり家の入居者の方々と様々な一瞬を共有して思いをめぐらせていきたいと思います。

08:22 | Posted by admin

【13回目の夏】 のんびり家3F 福田

2013年08月10日 | のんびり家::のんびり家 3F

「何で福田さんは13年ものんびり家で働いているの?」
「良く続くよね~」
「大変でしょ~」
仕事に関する話をすると返ってくる返答ベスト3です。
おかげさまでのんびり家で13回目の夏を迎える事が出来ました。ここまで続ける事が出来たのはのんびり家での沢山の出会いがあったから、と思っております。
13年の間には本当に色々な事がありました。その中で13回ものんびり家で夏を迎える事が出来た出来事が2つあります。ひとつは今から約10年前、入居者さんの要介護度数が最も高い時期があった時です。
当時はスタッフが入居者さんに代わってスタッフが生活全般を支える事が殆どでした。やることが多い大変さも正直あったのですが、一番悩んでいたのが入居者さん主体での生活が送ることが出来ないもどかしさでいっぱいでした。
その情けない気持ちを自分の技量不足、未熟さに気づかず「この状況を改善できない会社がいけないんだ!」とまで思ってしまいました。それが、後にどれだけ無責任な考えであり、入居者さんに対して失礼であったかはその時に生活をされていた入居者の皆様から教えて頂いたのは言うまでもありません。
もうひとつは、代表からとことん質問攻めにあった事です。この質問攻めで知恵熱が出たり、悔しくて多くの涙を流しました。今はそう簡単には泣かなくなってしまいましたが…それだけ強くなったのでしょうか(笑)
質問攻めにあった理由は入居者さんに対する声かけが無駄に多かったり、思いつきだったり、入居者さんに対する支援について質問された時に答えられない…と言った事が理由でした。資格を持つ専門職としては失格です。
食事や買い物に行くと店員さんは私たちの質問に答える事が出来るのに、私はこれが出来なかった時、自分はプロと言う自覚がなかったのでしょう。
現在のんびり家3階では、生活を支えて行く上でどうするべきかと言う声がケース会議等で上がってきます。人の生活を支えているのですから正解が一つでないので、様々な考え、多くの意見がでます。様々な考えは入居者さんの支援の幅を広げます。それが、この仕事の面白さであったり、自分自身が成長するきっかけにもなるのではないか、と思っております。
考えること、入居者さんと向き合うという当然の事をおざなりにしない様、これからも入居者さんとの生活を楽しみながら支えさせていただきたいと思います。

08:18 | Posted by admin

【初心を持ち続け】 のんびり家2F 名倉

2013年07月10日 | のんびり家::のんびり家 2F

のんびり家で働き始め早いもので約1年がたとうとしています。こんにちは。
どっこいしょ2回目の記載になります。名倉です。
今回は自分の今の心境について記載させて頂きます。
1年近くのんびり家で働かせてもらい、1年前の自分と、今現在の自分、何か変わったのか、何か変われたのか。
正直全く分かりません。
変わってないのかも知れないし、何か変われたのかも知れないし、自問自答しています。
正直何に変わりたいのかすら良く分かっていません。ただ入社した時から思っていたのは、職場で必要な存在、又は入居者の方々にとっても必要とされる存在になりたいと言う気持ちだけは、未だにぶれていません。1年近くたって、そう思ってくれている人がいるかどうか分かりませんが、入社した時の上記の思い、初心の気持ちはこの先ずっと持ち続け日々成長して行けたらと考えています。
日々の支援をしていると入居者の方々には色々と教えられます。
その中でももっとも見習わなくてはいけないと思った事を記載します。
入居者の方々は全員80歳を超えている方々です。のんびり家では8名の入居者の方がいらっしゃいますが、ほぼ全員食事を食べるときに(頂きます)と言われます。当たり前の事に聞えるかも分かりませんが、自分は凄い事だと思っています。
自分は歩いているとき、服を着替える時その他もろもろ、多分当たり前だと思っている自分がいます。
ただ思い返してみると、自分はバイクの事故で10代の時全身打撲で2週間の入院を余儀なくされた事がありました。その時は体が全く動かずちょっとでも体を動かそうならば激痛が走りました。
2週間が経ち退院した時は、歩く事が出来る幸せ、自分で服を着替えられる幸せ、その他もろもろ。と凄く体が自由に動かせられる事に感謝、幸せを感じたのを覚えています。ただ残念な事に時間の経過に伴い段々薄れていき当たり前と言う感覚に陥っているのが現状な気がします。そんな自分が入居者の方々を見ていると恥ずかしくなってきます。
自分も後50年後生きていたならば入居者の方々を見習い日々の生活に感謝の念を持っていけたらと思います。

05:18 | Posted by admin

【皆さんこんにちは。】 のんびり家3F 柿沼

2013年07月10日 | のんびり家::のんびり家 3F

どっこいしょ初登場の柿沼です。
4月からのんびり家3階で仕事をはじめ、早くも3ヶ月経ちました。
私は病院での介護職やヘルパーの仕事はした事があるのですが、グループホームは初めての勤務になります。
その為、毎日がとても新鮮でものすごく勉強になります。
のんびり家の皆さんは、入居者さんもスタッフも明るくてとても素敵です。
さりげない支援の仕方とか、声掛けとか、いつになったら私もできるの?って感じですが頑張りたいと思います。
話は変わって、私は東北の生まれなので暑い夏が苦手です。特に蒸し暑いのが駄目です。
先日テレビを見ていたら、むかし家のお婆ちゃんが夏になると良く着ていた「ホームウエア」なるものが写っていました。ゆかたの短いような感じで、ワンピースなのですがまだ売っているとは驚きでした。おかげで、大きなたらいで弟が行水した事、縁側ですいかを沢山食べてお腹を壊した事等が昨日の事のように思い出されました。
苦手な夏だけど、入居者さんと一緒に楽しい事ができたらな~と考えています。
これからもどうぞ宜しくおねがいします。

05:18 | Posted by admin

【水族館とファッションショー+ケーキ】 のんびり家2F 福田

2013年06月10日 | のんびり家::のんびり家 2F

生き物好きなOさんのお誕生日企画で、池袋のサンシャイン水族館に行ってきました。私自身も2011年のリニューアルオープン後からは訪れた事がなかったので、一緒に楽しめたらなとわくわくです。日取りはゴールデンウィーク前の平日なら混んでいなさそう、と当たりをつけていた通り、チケット売り場から並ぶことなくすいすいと「天空のオアシス」に到着。着いて早速始まっていたのがアシカパフォーマンスです。鼻先に乗せた棒の上にはボールを乗せ、演目の最後にはぺこりと一礼。人が少ないので目の前の光景がとにかくよく見え、Oさんも「あら、あれ見てよ」とにっこり。その後のペンギンの飛び込みと、上がる水飛沫には驚き顔でした。色鮮やかな魚の群れに「綺麗よ」と話しつつも、子どもの姿がちらほら見えたそのときばかりは「まあ、小さい子、可愛いねぇ」とお魚そっちのけで子どもを愛でています。水族館内のカフェでマンボウカレーを食べた後、プレゼント選びにサンシャイン内と60階通りを散策しに出発です。
これからの季節、薄手のカーディガンが一枚あると良いのでは、と考えていたのでショップ巡りをしますが「あなたに良いんじゃない」とOさんの反応はいまいち。うーん、中々お眼鏡にかなうものが見つからない、と思っていたところでOさん一言。「これ、あたしのよ」。お店の手前に出ていたカーディガンの裾を掴んでいました。店員さんもご試着できますよ、とのことだったので、全身が映る大きな鏡の前に羽織って立つと、「あら、これ私?いやだ~恥ずかしいわ」と嬉しげ。ボタンを留め、裾をピンと張り、まじまじ眺めて満足そうです。そしてせっかくなのでもう一枚、と探し回って入ったのはサンリオショップでした。キティちゃん柄のTシャツには目もくれず、キキララの柄に「可愛くて良いじゃない」と話します。
サンリオの可愛らしい袋に入れてもらい、足が疲れてきた頃に休憩を兼ね、最後に寄ったレストランで期間限定の桜のモンブランを堪能してから帰宅。
にっこり、にこにこ、ふんわり、同じ笑顔でも様々な雰囲気の表情がたくさん見られた今日は、いつもとちょっと違っていて、大事な時間だったなと思いました。Oさん、お誕生日おめでとうございます。

08:17 | Posted by admin

【ダンス】 のんびり家3F 渡辺

2013年06月10日 | のんびり家::のんびり家 3F

前回のどっこいしょから半年近く経ちました。私と入居者さんの不恰好なダンスは相変わらず続いています。
9?才のご淑女。外国育ちでおっとり優雅な雰囲気のYさん。100歳まで生きられた自身のお母さんが目標です。
小柄ながらも丈夫なYさんですが、腰を痛めてしまいました。
でも最近では、応診の先生にも腰は大丈夫よと答えられるぐらい良くなってきて、少しホッとしています。
一時はベッドに横になる時間が多くなってしまって、起きて貰うのが大変でした。
腰が痛いのよ、と言われてしまうとこちらも鬼ではありませんから、どうしようかな…と迷うのです。でも、出来る事はやって貰うのが、のんびり家の精神ですから、本人の様子を見ながら声かけをします。

Yさん、そろそろ起きませんか?
「起きます、起きます!」
暫くして、
Yさん、さあ、起きましょう!
「起きます、起きます!」
また少しして、
Yさん~!
「起きます、起きます!」
これが2時間ぐらい続く時もありました。
ある時、何度も繰り返される言葉に業を煮やした私は
「もう聞きあきました!!」
と言い返すと、
ケラケラと笑って、「聞き飽きましたは良いわねぇ」と。

07:17 | Posted by admin

【有言実行】 のんびり家2F 鈴木

2013年05月10日 | のんびり家::のんびり家 2F

お久しぶりです。どっこいしょ登場3回目の鈴木です。
皆様に昨年初めてのどっこいしょにて「一年で10キロ痩せる」と宣言させていただきました。これはなぜかと言うと「もてたい」ではなく(それもあるが…)とある朝入居者Mさんの起床時のこと、Mさんは開口一番に私に「おはようでなく」「あらー○○ちゃん太ったわね」とご自身の息子さんと私を重ね太った事にいつも驚かれるのです。
その事を境に私は「このままではいけない」と思いダイエットを決意しました。食生活では「食べないで痩せる」という事は私にとってストレスがたまり無理なので、毎日でも食べていた大好きなつけ麺を週一回にしたり、ご飯などの炭水化物より野菜類を多くしたり、間食をとにかくしないようにしました。
また週2回のペースでジムに通い、筋トレ、ランニングと、水泳とひたすら汗をかいた結果、約半年で15キロの減量に成功しました。今では、今まで履けなかった「スキニーパンツ」が履けたり、町行く女性の反応も少しは良くなったかなとも思います(笑)。
そして何より、のんびり家内で、今までは居間で椅子を引いてもらわないと通れなかった所が通れるようになり、それを見たTさんが「先生(Tさんがスタッフを呼ぶ際、先生と仰る)前より痩せたんじゃない、痩せましたよね」といわれたり、起床時のMさんにも「太った」と言われなくなりました。今思うと、痩せるきっかけを作ってくれたMさんに感謝の気持ちで一杯です。
そして、次回のどっこいしょまでの公約といたしまして、折角痩せたので以前から挑戦してみたかったハーフマラソンを完走してみたいと思います。皆様、是非次回鈴木のどっこいしょをお楽しみにしていてください。

07:08 | Posted by admin

【早いもので】 のんびり家3F 竹田

2013年05月10日 | のんびり家::のんびり家 3F

入社して9ケ月目を迎えようとしています。
秋の2・3階合同旅行会や入居者様の担当も決まり誕生会企画や、病院同行など施設外に出ての支援も経験してきました。
一人での夜勤業務も想像以上に緊張を強いられる過酷な? 業務でした。
認知症という病気を知り、ご利用者様のいまある能力を維持しながらの支援方法を考えられるようになること、支援行動(行為)には理由があり全て説明できるようになること、などなど求められる支援は単に「介助」という体力勝負の二文字以上に頭脳を使う業務だという認識を自分の理解としてわかるまで半年もかかったのではないかと思います。
わたしは、前職でも20年間にわたり文京区内で働いてきたこともあり、のんびり家の外に出ると案外知り合いに会う機会があります。
例えば、生協に買い物に出た時、のんびり家の前の道路掃除をしている時、地下鉄に乗り換える駅で、等々いろんな場面で地域の知り合いにお会いします。そしてグループホームで働いていることを伝えると、「あなたに合っている仕事ですね」と声をかけて励ましてくれます。有難いことです。
そして、一緒にいるご利用者様にも「お買い物大変ね」とか「掃除ご苦労さま」とその時々に声をかけて下さるのです。これには、感謝の気持ちでいっぱいになります。
のんびり家での生活は、地域の一員として地域活動にも積極的に参加していくことを目指しています。
グループホームという施設が特別な処ではなくご利用者様もわたしたちスタッフも社会の一員としてともに生活する場として、もっともっと深く認識して頂ける存在でありたいなあと思います。

06:09 | Posted by admin

【気付いた事】 のんびり家2F 新山

2013年04月10日 | のんびり家::のんびり家 2F

最近、入居者が私の顔を見て笑顔で話してくれることが増えてきました。
私が、入社した頃は入居者への挨拶がやっとで何を話して良いのかよく分からず一言二言声掛けをして話がすぐに終わってしまった事を今で鮮明に覚えています。
それから1年半以上が経った今では、自然と入居者と会話が出来るようになりました。
その反面、慣れというか心を開きすぎて、時々タメ口で話したりしてしまうことがあります。人生の大先輩に向かってタメ口で話してもニコニコ笑って話してくれる入居者方。すごく心が広いなぁと、私だったら年下の方にタメ口で話されたら怒っているかも等と自問自答しました。今まで色々な経験をして乗り越えてきた入居者の「心の大きさ、広さ」にただただ感動。
私も入居者のように「心を大きく」したい。もっと入居者の心をしっかり受け止められる大きな心にしたい。この、のんびり家で私の「心の小さい」事に気付かせてくれた入居者に感謝です。これからも入居者に色々な事を教えて頂こうと思います。

08:07 | Posted by admin

【支援の工夫】 のんびり家3F 君塚

2013年04月10日 | のんびり家::のんびり家 3F

3月に入りようやく厳しくてしつこかった寒さも和らぎ始め、徐々に春らしい暖かさを感じられるようになりました。
のんびり家3階では幸い今年の冬にインフルエンザやノロウイルス等に感染した入居者さんやスタッフは1人もおらず、軽い風邪をひかれた方がスタッフを含め数名出た程度で済むことができました。ただ、寒さが和らいでも季節の変わり目には何かと体調を崩し易いので、引き続き入居者さんの体調や自分自身の体調管理には油断することなく十分気を付けたいと思います。
さて、今回は私が担当させて頂いているSさんについて書きたいと思います。Sさんは笑顔がとても素敵な女性で、居間で面白い話をしていると大声で笑ったり積極的に話をされたりするとても明るい方です。また近所を散歩していると、すれ違う人に笑顔でお辞儀をされる社交的な性格の持ち主でもあります。ただ認知症の症状も進行していて自分でうまく意思表示ができず、排泄や更衣そして入浴などはかなりの部分でスタッフの介助が必要な状態です。歩行も多少のふらつきがあり、体力的な面からも長い時間歩き続けることは困難です。
私達の仕事はSさんのような認知症の状態にある入居者の方を支援することですが、単なるお世話係ではありません。入居者さん一人ひとりの状態や能力に合わせて自立できていないところを部分的にサポートします。例えばSさんの場合だと箸やスプーン等を使い食事を召し上がることはできますが、食事を作ったり運んだりすることはできません。そのため私達スタッフは食事作りをしてテーブルに並べ箸等を出して、Sさんに「これから食事ですよ」ということを気付いてもらうための環境作りを行ないます。一般的な発想だと食事を作りテーブルに出して「はい食べて」と箸を渡せばそれで仕事をしたことになると思われるかもしれませんが、私達の仕事の世界では違います。いくら食事の準備を完璧に行なったとしても、Sさんが食事に気付き自分で召し上がろうとされなければ、私達の支援の仕事の成果としては失敗となります。この場合だと、Sさんに食事であることを認識してもらうための「工夫」こそが、私達の本当の仕事であり腕の見せ所となります。
私は学生時代にジムに通いウェイトトレーニングを4年間やってきました。そこでは少しでも多くの負荷をかけてトレーニングを行い、筋肉を増やす工夫がされていました。その工夫とは例えばバーベルを何回か持ち上げているとそのうち疲れて完全には持ち上がらない状態となりますが、そこで横に待機していたトレーナーが軽く押してバーベルが少し持ち上がるくらいのサポートをします。この作業により筋肉には限界に近い負荷をかけ続けることができ、1人だけのトレーニングでは決して得られない成果を出すことができるのです。私達の支援の仕事にも同じことが言えて、入居者さんの能力の限界を見極め、必要最低限のサポートしか行なわないことにより最大の負荷をかけてあげるのです。このようなやり方で認知症の進行を最低限に抑え、入居者さんには自分らしい自立した生活を送って頂けるのではないかと思います。

07:08 | Posted by admin

【慣れ】 のんびり家2F 新山

2013年03月10日 | のんびり家::のんびり家 2F

最近、入居者が私の顔を見て笑顔で話してくれることが増えてきました。
私が、入社した頃は挨拶がやっとで何を話していいのかよく分からず一言二言がやっとだった事を今でも覚えています。1年半以上が経った今では、自然と入居者と会話が出来るようになりました。反面、慣れというか心を開きすぎて、時々タメ口で話したりしてしまうことがあるんです。皆様は、こんな時ありますか?
人生の大先輩にため口で話してもニコニコ笑って話してくれる入居者方。
今まで苦労し色々な事を乗り越えてきた入居者の心の大きさにただただ驚くばかりです。
私は、気長な性格ではありません。入居者のように心を大きくしたい。もっと入居者の心をしっかり受け止められるようになりたい。
自分の心の小さな事に気付いてしまった年。この一年かけてどれだけ成長するのか試してみます。気付かせてくれた入居者方に感謝。

08:06 | Posted by admin

【実習生】 のんびり家3F 永辻

2013年03月10日 | のんびり家::のんびり家 3F

今月の前半の2週間、専門学校の生徒が実習に来ました。実習生を見ていると入居者さんとのコミュニケーションに少し悩んでいるように見えました。「いつ話しかけよう?」・「何て話しかけよう?」・「会話の内容は?」などと考えているようでした。その光景を見ていて、私も最初の頃は同じようなことを考えていたなと思いました。毎日入居者さんとのコミュニケーションを図っていく中でいろいろと自分の中で試行錯誤をしていたことを思い出しました。その中で私が大切にしようと考えたのは「間・タイミング」でした。話しの間・話しかけるタイミングなどです。このことは今も大切にしています。実習生と共に過ごしていると、私の方が改めて気付かされたり思い出させたりさせてもらう場面がありました。短い間でしたけど実習お疲れ様でした。

07:07 | Posted by admin

【歌の持つ力】 のんびり家2F 飛鳥井

2013年02月10日 | のんびり家::のんびり家 2F

皆さん、こんにちは。どっこいしょ登場5回目の、のんびり家2階飛鳥井です。
のんびり家2階で勤務を始めてから、早いもので3年目になりました。
今回は、少しプライベートを含めた内容になりますが、皆さんに是非お伝えしたいと思い、このお話を書かせて頂くことにしました。
法人の自己紹介文にも書かせて頂きましたが、私は趣味で歌を習っています。ジャンルは「ゴスペル」です。主に英語の歌詞で歌う事が多いのですが、中には日本語の歌詞や、英語を日本語に訳したものもあります。昨年の暮れに、私の地元足立区の老人保健施設で歌わせて頂く機会があり、私も休みを貰い、参加する事が出来ました。入居者の皆さんの前で歌を披露したのですが、一番前の列にとても乗りの良い方がいらして、手拍子をしたり、声を出したり、身体を揺らしてリズムを取ったりと、歌っている私たちも嬉しくなるような感じでした。その方が、「きずな」という日本語の歌を歌っている時に、顔を手で覆ったまま、じっと動かなくなりました。その方の様子や、歌の歌詞の内容から、恐らく泣いているであろう事が分かりました。この歌は「ありがとう、生まれてきたこと。ありがとう、きずなに感謝」という歌詞がとても印象的で、私も歌っていながらいつも涙が出そうになってしまうことが多いのです。この方がこの「きずな」という歌を聞かれたのは、この時が初めてではないかと思うのですが、歌詞の内容を理解して下さり、そして涙を流されたのだとすれば、とても感受性の強い、ピュアな心を持った方なのだと思いました。後日、施設長さんからお礼のメールを頂きましたが、その中で、「認知症で、日頃は椅子に長時間座っていることの難しい方が、一度も席を立つことなく観賞している姿を見て、歌の力に感動しました」というお褒めのお言葉を頂きました。私たちは素人ですし、決して上手な訳ではありませんが、歌の持つ力を改めて認識した出来事でした。歌っている私たち自身も「楽しい」という気持ちが強いですし、聞いて下さる方達の笑顔が私たちの喜びであり、励みにもなります。これからも、自分自身が楽しみながら、また、聞いて下さる方達が笑顔になれるように、歌を続けて行きたいと思っています。そして、いつか、入居者の方達の前で歌を披露することが私のささやかな夢です。

07:54 | Posted by admin

【雪が降って気づかされたこと】 のんびり家3F 福田

2013年02月10日 | のんびり家::のんびり家 3F

久々のどっこいしょの記事、何を書こうかな…と考えていた次の瞬間…私は雪道の上で転倒をしていました。しかも典型的な?転倒(しりもちをつく→右足の付け根を打つ→右手を付く)をしてしまったのです。東京生まれ、東京育ちの弱いところです。あの大雪では暫く雪も溶けそうに無さそうです。
雪が残る1月17日。雪が降って3日が経ち雪の溶け具合を見て入居者さんとのお買い物も再開しました。その日Kさんは日中から「俺の自転車は何処に行った」「俺、自動車も持っていたよなぁ」と不安そうな顔。お昼過ぎに探しに行こうと玄関を出たところ往診に来た先生と看護師さんに会い往診を受けることに。そのままゆっくり過ごされていたのですが夕方になり、外に出られたため一緒に出かけることにしました。
いつもであれば様子を見ながら後方をご本人に気付かれないよう歩くのですが、のんびり家周辺には雪が残っている箇所がまだまだあります。夕方の時間帯、人も多く通り自転車の往来も多いためいつもの見守りでは危険だと判断しご本人に正直に説明。納得がいかない様子ではあったものの「おれの自転車かな?」ラーメン屋さんをみて「俺、ここでバイトしていたなぁ」「これ、東大だよね」「本屋が多いなぁ」とあちこち見渡しながら歩かれ、雪が残る横断歩道ではなぜか途中で立ち止まり青信号が点滅するといつものように小走りで渡りました。その日はなぜかいつもとは違う方向を歩かれるのでずっと一緒に歩いていくと本郷3丁目の交差点付近まで来ていました。その頃には外に出られた目的も忘れられているようでした。段々日も暮れ、暗くなってきた時にKさんから「俺、飯食ったかな?」と仰ったので「皆がご飯を作って待っているみたいだよ。」と話すと「じゃあ、帰らなくちゃな。」と仰り帰る事に。
途中立ち寄ったコンビニでトイレを借り、缶コーヒーを2本買おうとすると「俺が払うよ」とお財布を出されたのでKさんのご馳走でコーヒーを飲みながら帰宅しました。
雪が降っていること、雪が降ったこと、雪が降るとどのような状況になるか、その状況が危険であること…認知症状態にある方の中には理解できない方もいらっしゃいます。今日の出来事が雪の降った日、雪が降った翌日にも対応できなくてはいけないのです。雪が降れば危険も多いので止めること、ご本人が理解できる言葉などで説明をする事が先ず必要です。それでも外に出られる場合もあり得るのです。その場合の状況(歩き方、履いている靴、衣類など)についても私達は普段の様子から想定することができなくてはいけないのです。
と書きつつ、この3日間雪が溶けている道を選び、リュックを背負い通勤していたのにも関わらず、いつもの癖で裏道を通ったがために転倒…。自分自身が考え事をすると、注意力が散漫になるということが想定できていなかったようです…。
※Kさんがご馳走してくださったコーヒー代はこっそり、お預かり金にお返しさせていただきました。

07:06 | Posted by admin