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【アテンション プリーズ?】  のんびり家2F 佐藤

2021年06月10日 | のんびり家::のんびり家 2F

ファイル 559-1.jpeg誰が言い始めたのか、のんびり家2階では入浴介助の時、入浴にかけて「ニューヨークへどうぞ」とお誘いする事があります。
先日、男性のKさんの入浴介助をしたときの事。Kさんは体の片側がやや不自由な為、杖を使ってゆっくりと歩く方です。その日は前日に長時間の通院があった為、少しお疲れの様子でした。
最初に声を掛けたときは「入る」と言っていたものの、なかなか腰が重い様子。今日は入らないのかなと思いながらも、咄嗟に「当機はまもなくニューヨークへ出発しますので、お急ぎ下さ~い!キャビンアテンダントは佐藤で~す」と言ってみたところ、「クックッ」と笑いながらゆっくりと腰を上げてくれました。
その後、ちょっと味をしめた私は、湯船から出た後シャワーチェアまでの数歩がなかなか重いKさんに、「まもなくニューヨークから東京へ出発しますので、こちらにお掛け下さい、お客様~!」と言ってみたり。
シャワーチェアから脱衣所に準備していた椅子までの足取りもなかなか重い時には、「羽田から文京区役所のヘリポート…文京区はありますよね、ヘリポート!ヘリポートまであと少しです!ヘリコプターです!お客様~!と言うより、機長?機長、あと少し!」と言ってみたり。
Kさんも笑いのツボにはまってしまったようで、終始ケタケタと笑いながら茶番につき合ってくれました。
ちょっとおふざけが過ぎたかな…と思いながら、入浴後脱衣所からリビングルームまでゆっくりと歩いているKさんを近くで見守っていると、椅子に腰掛けたKさんが、こちらにすっと手を差し伸べてくれました。私も手を差し出し、がっちりと握手を交わしました。
Kさんは普段からとても紳士的で女性に優しく(女性が大好き?笑)、私もKさんと冗談を交わす間柄でした。ケアする側とされる側という垣根を越えて、人と人として通じ合い、自分がいる事で入居者の皆さんの日常が少しでも彩り豊かになった時。そういう瞬間って、堪りません。
Kさん、こちらこそありがとう。私の方こそ、自分で言っておいて、お腹がよじれる程笑ってしまいました。またいつでも、ニューヨークにお連れしますからね!

17:21 | Posted by kimisanchi

【傍を楽に】  のんびり家3F 松山

2021年05月10日 | のんびり家::のんびり家 3F

のんびり家3階でパートの仕事を始めて3年が経ちました。
この3年の間に、5人の方が天国に旅立たれました。
介護の仕事を始めるまでは、身近に死を感じることはなかったのですが、「人は必ず死ぬ」という当たり前のことをこの仕事を通して、そして自分の父親を見送ってひしひしと感じている昨今です。
今年の3月に旅立たれたKさんは、食事をしっかり召し上がる方でした。
私は夜勤専門なのですが、朝食のサポートをさせていただいて、いつもパクパクと召し上がってくださるので、嬉しく思っていました。
そのKさんが、いつしか気づいたら全然召し上がってくださらなくなり、そしてしばらく後に天に召されました。食べれなくなるということは、やはり旅立つ準備だったのでしょう。心よりご冥福をお祈りいたします。仕事を始めたばかりのころは、Kさんは、慣れない私に対して、かなりの拒否がありましたが、時が経つとともに、いつしか身体を任せてくれるようになりました。誠意をこめて介助をしていると、通じるものだなと学ばせてくださった方です。
そして、最近は、とってもアクティブだったEさんの元気がありません。
常に騒がしく声が大きく、あちこち歩き回られたり、かなりの暴れん坊で、支援が大変だった時期も長かったのですが、今は立ち上がることもやっと、トイレにいくこともままならなくなってしまっていらっしゃいます。
ご自分では、着替えもなかなかままならないご様子で、介助をさせていただくと、「凄いなあ、速いなあ」と感心しながらお金を払おうとなさいます。
そんなEさんの姿を目の当たりにして、なんだか切ない気持ちになっています。
身体が思うように動かないのは、自立心が高い方だけに、余計にしんどいことでしょう。
「働く」とは「傍を楽にすること」
少しでものんびり家の利用者の方々が楽になるお手伝いがもっと上手ににできるようにならなくてはと感じています。
ということで、無資格でしたので、初任者研修の資格をとることにしました。
週に1回のスクーリングの長期戦ですが…

10:57 | Posted by kimisanchi

【10年の年月】  のんびり家3F 永辻

2021年04月10日 | のんびり家::のんびり家 3F

東日本大震災から今年で10年の年月が経ちました。
震災当日、私はのんびり家で働き始めて半年ほど経つ頃でまだまだ新人の時でした。
その日は夜勤明けで帰って寝ていて、大きな地震の揺れで目が覚めて、覚めたと同時に今までに経験したことのないこの大きな揺れに危機感を感じて、慌てて外に飛び出しました。地震が落ち着いてから部屋に戻ると、棚などが倒れておりグラスも割れており、部屋の中は酷い状況でした。この時に命の危険を感じ、とても怖かったことを今でも鮮明に覚えています。
私ものんびり家で働き始めて10年の年月が経ちました。振り返ってみると10年の年月が早かったように感じますが、一方でまだ震災から10年しか経っていないのかと思う自分もいます。色々な出来事があった10年間でした。これからまた10年、20年と経った時に震災を知らない人が今よりも増えています。私達が出来ることは何年の月日が過ぎようが、東日本大震災のことは決して忘れずに風土かしないようにしていくことが大切だと信じています。

17:25 | Posted by kimisanchi

【死と向きあう】  のんびり家2F 荒野

2021年04月10日 | のんびり家::のんびり家 2F

この仕事をしていく上でどうしても避けられないものがあります。それは入居者さんとのお別れです。私がのんびり家に入職して約2年半、この間に5人の方々とお別れをしました。一人目の方は、インフルエンザで入院し入院先の病院で心不全でお亡くなりになりました。二人目の方は、経管栄養での誤嚥が続き、IVH(太い血管から直接栄養点滴を行う医療行為)に切り替えた結果、のんびり家を退去され病院へと移られました。3人目の方はある朝突然、急性心不全でお亡くなりになりました。4人目の方は経口摂取が出来なくなり入院されていましたが、ご年齢的に治療が難しくのんびり家に戻られ数日後に亡くなられました。そしてこの記事を書いている数日前に5人目の方が老衰のためお亡くなりになりました。
 それぞれに理由は違いますが、いつも同じことを思います。果たして自分のケアは入居者さんにとって最善のものが出来ていただろうかと。もちろん、日々の支援は考えながら行っていますし、今こうして振り返ってみても他に何が出来たかと言われても浮かんできません。ただどうしても言われえぬ不安感や空虚感があるのです。おそらく入居者さんとの別れに対して気持ちの整理が出来ていないのだと思います。日常の多くを入居者さんと共に過ごし関係性を築いてきたので、仕事をするうえで避けられないとは分かっていてもそう簡単に割り切れるものではありません。
以前、介護関係のコラムを読んでいて「その人に対して何が出来たか」で振り返るのではなく、「何を遺してもらったのか」という捉え方をするというのを目にした覚えがあります。 なるほど、あらためてそう考えてみるとお一人お一人との思い出と共に教えてもらった事、気づかされたこと、遺されたものが浮かんできます。皆さんと過ごした日々が介護職としての今の自分の血肉となっている事を実感できます。そう思うと感謝の念がわき別れの辛さも少し和らぐような気持ちです。ただやっぱり本音はちょっと寂しいです。

17:24 | Posted by kimisanchi

【頼りになる男性現るです。 】  のんびり家3F 伊藤

2021年03月30日 | のんびり家::のんびり家 3F

みなさんお元気でお過ごしでしょうか?お久しぶりです。のんびり家3 階の伊藤です。新型コロナウイルスもまだまだ蔓延しているので十分に手洗い、うがいをして感染予防対策していきましょうね。ワクチン接種も迫ってきましたので気を緩めずにお身体に気を付けて下さいね。
さて今回のお話しは、頼りになる男性現るです。あっ、ちなみに自分ではないのであしからず。
1月からのんびり家の3階に新しい入居者さんがいらっしゃいました。男性のMさんです、ダンディで紳士な殿方です。Mさんは、大体いつも就寝されるのが22:00から23:00過ぎなのですが夜勤でよく隣に座りお話しをしたりします。
話し上手で冗談もお上手です、さすがです。こうゆう男性が世の中の女性にモテるんだなーと感心させられます。時には悩み事を聞いて下さいます。
ある日の事、日中に地震があり戸惑う入居者さんもいらっしゃいましたが、地震がおさまり安全確認して戻ってくると、Mさんが他の入居者さんに「これくらいなら大丈夫」と安心できるように声掛けをしている姿に男を感じた次第であります。さすがモテる男は違います、思わず「さすがアニキ」と言ってしまうくらいです。
その他にも、夜勤の前日に怖い映画をみてしまい背後が気になったり、暗闇がおっかなかったりでビクビクしながら夜勤をしているとトイレ行きたくなってしまい、ビビりながらトイレに行き、起きているMさんに「Mさんいるー?」と声掛けると「いるよー」と一安心です。再度、ビビッて「Mさんいるー?」と声掛けると「いるよー、どこにも行かないから大丈夫だよ」ともうこれは、自分のお兄ちゃんではなかろうかと思う始末です。
さすが頼りになる男性です。こんなビビり者ですが、これからもどうかよろしくお願いします。元気に楽しく生活していきましょうねアニキ。

17:22 | Posted by kimisanchi

【全員揃う事を願います】  のんびり家2F 池田

2021年03月30日 | のんびり家::のんびり家 2F

 3月に入り2月までの寒さが嘘のような日があり、寒い日と暑い日が混ざっているような月になりそうです。
 最近は新しく入って来た入院も居ます名前をSさんです、とてもお元気なお方で外にもよく出てはいろんなところを歩いたり、時にはタクシーを使い遠くに行ってしまう事もあります、とてもお元気なお方です。
 入院から帰ってきた入居者も居れば入院をしてしまった入居者も居ました、最初にYさんは2月に2週間入院していた、心配をしていましたが帰って来た時は安心をしましたが今までのYさんと違い大分身体能力が弱まっていましたが戻ってこれて良かったと思いました、次にGさんは1度12月から1月まで入院をしていたのですが帰ってこられたときはとてもうれしかったです、比較的にお元気で帰ってこられてきてお過ごしになっておられたもですが、2月に再度入院をしてしまいました、戻ってきてそんなに日付が経っていないのにとても残念です早く回復をして戻ってくることを思っています。
 1度は8人全員そろっていたのですがまた減ってしまいさみしいのです、早く帰ってこられることを願っています。

17:21 | Posted by kimisanchi

【出会い】  のんびり家2F 飛鳥井

2021年03月10日 | のんびり家::のんびり家 2F

皆さん、こんにちは。のんびり家2階の飛鳥井です。
昨年の春以降、新型コロナウイルスはまだ終息しそうにありませんね。
生活する上で、様々な制限があり、知らず知らずのうちにストレスも溜まってくると思いますが、上手にコロナと付き合いながら、ストレス発散もしましょう。因みに、私のストレス発散方法は、大好きな甘いものを食べる事です。
お陰で、体重が増えてしまいました。(笑い)
今回は、ある方との「出会い」について書いてみたいと思います。
先日、仕事を終えて帰宅途中での出来事です。あるマンションの前を通りかかると、マンション前の階段に座っていた高齢者の方(女性、70代から80代)と目が合い、「交番はどこかしら?」と声を掛けられました。「ごめんなさい、私はこの辺に住んでいる訳ではないので、交番の場所を知らなくて。」と答えました。話はそこで終わらず、「そう、困ったわね。」と言いながらその方が話を始めたので、耳を傾けることにしました。
実は、その方とは面識はないのですが、そのマンション前に時々座っていて、私が通りかかった際「行ってらっしゃい。気を付けて」などと声を掛けられたことがあり、私も「はい、行ってきます」と返事をしたことがありました。
また、一度遅い時間に(夜の9時過ぎ)マンション近くをお巡りさんと一緒に歩いている姿を見かけたこともあり、「もしかしたら一人で出掛けて、迷子になったのかな?」と思っていました。仕事柄、「もしかしたら認知症の方かもしれないな。」と思っていたのですが、今回話をしてみて、同じ話を繰り返していたこともあり、認知症であることを確信しました。話の内容ですが、ご主人とは
証券会社で職場結婚したこと。仕事柄海外への赴任が多くて、ご主人が単身赴任していたこと。病気になり、ご主人が40代でお亡くなりになり、それからはお一人であること等々。初めて会うに等しい私に身の上話をしてくれました。
立ち話で15分程度であったと思いますが、この日は風が強く、夜間で寒かったこともあり、そのまま立ち去る訳にも行かず、一通り話を聞いた後で、それとなく「どうしますか?お巡りさんを呼びましょうか?」と聞いてみました。
ご本人は、「ここのマンションに住んでるのよ。」と言っていましたが、オートロックで入れないかも知れないと考え、ご本人の了承を得て通報し、保護をお願いしました。
間もなくお巡りさんが現れ、その方に向かって「また出てきちゃったんだね。」と声を掛けたところを見ると、やはり今までにも保護されていた様子です。もう一人お巡りさんが現れ、「寒いから、入ろうか」と促してマンションに入って行きました。その際、その方が「遊びにおいでね。風邪ひかない様にね。」と言ってくれたので、「はい、おやすみなさい。お互いに風邪ひかない様にしましょう。」と返事をして、マンションに入っていくのを見届けて、私も帰途につきました。帰りの電車の中で、「マンションにお一人で住んでいるのかな?ご家族がいれば、心配して迎えに来るはずだけど?」などあれこれ考えてしまいました。
将来、認知症の高齢者が増加すると言われています。その際には、専門職である私たちだけではなく、やはり地域の住民の協力がより必要になると思わされ
た出来事でした。この日以降、そのマンションの前を通る度に、その方が座っているかな?と楽しみに思うようになりました。小さな出会いを大切にしたいと思います。

17:00 | Posted by kimisanchi

【早いですね」】  のんびり家3F 新宮

2021年03月10日 | のんびり家::のんびり家 3F

あっという間にお正月が過ぎ、節分が過ぎました。
1月下旬、のんびり家3階に、新しくお仲間が増えました。80代男性の方です。
以前は寿司職人でご夫婦二人三脚でご商売されておられました。
お寿司の話題になると、とても活気があり、今にでもほお張りたくなってしまうくらいの、職人技の握りの手つき。優しい手、笑顔の素敵な方です。
ご入居されてから間もないですので、徐々に環境や人に慣れていって頂ければなと感じています。
私は最近、早朝に近所のゴミ拾いをさせて頂いています。帰宅の路は、お菓子の箱や包装紙など落ちていますが、早朝にはないです。地域の方が毎朝お掃除されておられるのだと思い,朝清々しい気持ちでいられること、ポイ捨ては無くならないことは事実で悲しいけども、拾っている時は、見て見ぬふりをしない自分がいることに感謝しています。
私たちは日々ゴミを出し続けてきています。出さないようにすることは無理ですが、行動し考え続けていこうと思います。
追伸 たばこのポイ捨てがすごく多いです。缶を灰皿代わりにして捨ててあることもあります。缶切りで開け出すのも大変です。なぜ、書くか追々お伝えしていおうと思います。

17:00 | Posted by kimisanchi

【自分を必要としてくれる存在の大切さ】  のんびり家3F 松山

2021年02月25日 | のんびり家::のんびり家 3F

半年前に山形の実家で父親が旅立ちました。享年88歳でしたので、大往生の部類には入るのでしょうが、私はずっと父に寄り添い介護してきた母親が鬱になったりしないかとずっと危惧していました。それで東京で一緒に暮らさないかと提案もしていました。実家にはバツイチの弟が一緒に暮らしていますが、なかなかの気難しいタイプで…。ところが、事態は思わぬ方向へ。弟が、母親に子犬をプレゼントしてくれたのです。その子犬のお陰ですっかり電話の母の声に覇気が戻りました。母は、ずっと飼いたい気持ちがあったのですが、父が家が汚れるからと嫌がってなかなか実行に移すことができないでいたのです。お正月に実家に帰った時に、荷物を置こうといつも寝泊りしていた8畳の和室を空けたら、そこは、すっかりお犬様のお部屋に。名前は茶々丸。犬種はパピヨンです。驚くほどやんちゃで、ずっと飛んだり跳ねたり、ウサギみたいに走っています。家が見違えるほど賑やかになりました。そして母が、本当に元気になりました。やんちゃでものすごく手がかかるのですが、可愛くてしかたない様子。自分を必要としてくれる無邪気な存在は何よりの癒し、薬なのだなあとつくづく。ペット効果恐るべし。おまけに無口な弟とのコミュニケーションが増えて、めでたしめでたしな実家でした。

08:33 | Posted by kimisanchi

【コロナ禍に思う事】  のんびり家2F 佐藤

2021年02月25日 | のんびり家::のんびり家 2F

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$file1何回か前のどっこいしょの記事に今のスマホを7年使っていると書きましたが、今年の春ついに買い換え、とても快適な通信環境になりました。その為、気づいたらいつもスマホを見てばかり。
これはちょっとまずい、本を読もうと思いながらも中々ピンとくる本との出会いがなく、暫くして書店で目に留まったのが、その時の記事にも書いた鴻上尚史氏の本でした。
佐藤直樹氏との共著で、タイトルは「同調圧力 日本社会はなぜ息苦しいのか」。
著者は、元々日本にあった「同調圧力」が、新型コロナによってはっきりとしたかたちに、それも凶暴で陰湿なかたちになって現れてきたと感じているようです。
数人の小さなグループや集団のレベルで、職場や学校、PTAや近所の公園での人間関係等、その時の多数派や主流派の集団の「空気」に従えという命令が「同調圧力」で、日本は世界で突出して高い国との事。
「同調圧力」を生む根本に「世間」と呼ばれる日本特有のシステムがあり、「所与性」(変わらないこと・現状を肯定すること)を求める「世間」に、苦しむ事がある。その為に「世間」の正体を知ることが大切な一歩だという事です。
ただ、日本に「世間」はこの先もずっと残ると両者は考えており、「世間」の風通しを良くする為に「社会」を見つける。強い「世間」ではなく「弱い」世間に複数所属して自分を支えたり、「社会」と気軽に繋がって自分を支えたりして、方法を見つける事。要は、自分をたった一つの強力な「世間」で支えようとしないという事が肝心のようです。
私自身は、マイペースであまのじゃくなところがあるので、そういった事はあまり感じず、むしろ抗って過ごしてきたような気がしますが、世の人がいかに空気を読み、読み過ぎるが故に息苦しくなっている理由が良く解りました。また、自分で気が付いていないだけで、よく考えもせず空気を読んで行動している事が多くあったかもしれません。
現在の自粛や感染対策は、自身や周囲の人が新型コロナウイルスに感染しない為のものだったのに、いつの間にか世間のルールを守り白い目で見られない為、保身の為のものに変わっていっているような気がしていました。
でも、本質は、自身や周囲の人、社会の人が感染しないように、仮に感染してもすぐに対処して拡大させないようにする事。特に私達の場合、高齢の入居者の皆さんに感染させないことが一番重要です。
厳しい日々が続きますが、入居者の皆さんと「コロナが落ち着いたら、温泉でも行きたいね」と話しながら、その日まで皆が健康に過ごせるようにしたいと思っています。

08:33 | Posted by kimisanchi

【やれば何だって出来るのよ・・・。 】  のんびり家2F 石井

2021年01月28日 | のんびり家::のんびり家 2F

1度、短期間ですが退職した期間を除いて(苦笑)これまでどっこいしょの記事をどれくらい書いてきたんだろうと少し考えてみました。直ぐに忘れてしまうため、以前記事にしたのではないかといつも考えてしまいます。以前の記事内容でも、この仕事に就いて直ぐに辞めようかと思っていたことは書いたことと思います。まったく畑違いのところに来てしまったと若干の恐怖心もあったように思います。たまたま空いたのんびり家にポツンと入職する形になり日々、頭の中がグチャグチャでよくわからない感じでした。当時ののんびり家は東大前ではなく本駒込近くにありましたが、自分の入職後にのんびり家の入居者が数名入れ替わりました。そして、歳月は過ぎ、3年くらい経ったところでのんびり家の宿泊旅行を計画することがありました。計画内容自体が脆弱なものでしたが当時の管理者と仲間に支えられ何とか無事に宿泊旅行を終える事が出来ました。
その旅行の最中でカラオケをする機会があったのですが カラオケの最中に女性のSさんが満面の笑みを浮かべて「やれば何だって出来るのよ・・・・。」と力強く豪語しました。結局、カラオケ後にその女性の方は興奮してしまい、その翌日まで寝ないで過ごすことになるのですが・・・・・・。とても素敵な言葉でその旅行で、その瞬間にその言葉を聞くことが出来て今でもこの仕事を続けていられるのだろうなと思っています。新人の頃の自分でも、今後何年経ったとしても色褪せることなく刻まれていることなのだと思います。

17:22 | Posted by kimisanchi

【経験】  のんびり家3F 永辻

2021年01月28日 | のんびり家::のんびり家 3F

私が前回どっこいしょの記事を書いたときは、夏頃でコロナウイルスの状況も少し落ち着いていた頃ですが、12月に入り日に日に新規感染者数が増加している状況で、ご家族にも再度面会中止のお願いをしなければいけない状態になりました。
本当に私にとっても2020年は仕事もプライベートもコロナウイルス中心でいつも身近にいる気がしていました。ですが、コロナウイルスと1年間向き合ってきたこの経験を活かして、入居者さんに改めて今出来ることは精いっぱい支援していきたいと思います。
この様な状況ですが、2021年が皆様にとって素晴らしい年になりますように。

17:21 | Posted by kimisanchi

【難攻不落の小石川植物園です。】  のんびり家3F 伊藤

2021年01月06日 | のんびり家::のんびり家 3F

ファイル 528-1.jpgみなさんお久しぶりです。のんびり家3階の伊藤です。まだまだ新型コロナウイルスには十分に注意して下さいね。秋になり少し肌寒い季節になってきました。風邪やインフルエンザにも注意して生活して下さいね。ちなみに自分は元気で食欲の秋なのでご飯がおいしいです。食べ過ぎて体重増加です恐ろしやです。
ファイル 528-2.jpg今回のお話しは、担当の入居者のEさんとお誕生日外出で小石川植物園に行ってきました。本人と話しコロナの影響も考えて、人混みを避けて野外の小石川植物園に決定です。
ファイル 528-3.jpg当日は、あいにくの曇り模様ですがEさんと張り切って行ってきました。10時過ぎにのんびり家を出発してタクシーにて小石川植物園に向かいます。到着しチケットを購入していざ行かんと入場すると出迎えたのは、なかなか長くて急な坂です先制パンチをありがたく頂戴しEさんとふんばりながら登ります。
 しばらく歩くと芝生と温室植物コーナーがあり、Eさんは植木やお花が大好きです。植木をみて喜んでました。温室コーナーを出て芝生で車椅子から降りて少し歩きます、少し座りたいとの事で芝生の上で座り、そのままころんと横になり気持ち良さそうに笑っていました。ちなみに自分もコロコロしときました。
 その後、お茶をしてまったりです、小石川植物園の攻略はちょろいぜと思った矢先、パンフレットを見ていたEさん「この建物キレイだな、行きたい」との事、もちろんお供します。Eさんの選んだ東京大学総合研究博物館、マップでみると真反対です。でも向かいます。     
芝生を通り過ぎると木がいっぱいの所に入り砂利や木の根っこに足をとられながらもつき進みようやく近くまで来たと安心も束の間近くまでくると階段を降りないと建物に着かず車椅子では降りられず、違うルートで行ってもそこも階段、時間があったのでそこで建物を断念し帰路につきます、帰り道自分は「ここどこ」と迷い遭難したと何度も思いましたが他のお客さんに着いて行きなんとか出口に着きました。その間、Eさんは大きい松ぼっくりを拾い大満足していました。
一つ言える事は、小石川植物園はとにかく広い本当に遭難したかと思いました。難攻不落はだてじゃないです。必ずEさんと一緒にリベンジしたいと思います。なんにしても楽しんでもらえたようで良かったです。まだまだ楽しい所はいっぱいあるので行って一緒に楽しみましょうね。

11:05 | Posted by kimisanchi

【節目の3年目】  のんびり家2F 荒野

2021年01月06日 | のんびり家::のんびり家 2F

のんびり家の隣の公園には生垣に金木犀が植えられており、この季節になり芳醇な香りを漂わせています。コロナ禍で世界中の生活の有り様が一変しましたが、自然は今年も変わらぬ姿を見せていると感じる事が出来て少し心がほっとします。
さて、私がのんびり家に入職して8月で2年が経ち、3年目に突入しました。この3年目というのは介護の仕事をする上で一つの節目になります。
というのも、私のように福祉系の学校を出ていない人間は「介護福祉士」の受験資格を得るためには3年の実務経験が必要になるからです。
私は来年度にようやく条件を満たし受験する予定です。そこで、現時点での到達度を計るために過去問に挑戦してみることにしました。
介護福祉士の試験は制限時間120分で1問1点の125問マークシート方式で、合格ラインはおよそ60%程度と言われています。
ちなみに4年前までは筆記試験に加えて、実技試験があったそうですが現在は実務者研修を修了していると免除されます。
この実技試験は5分前まで問題が伏せられ、考える間もなく「はい、やってください。」というものだったらしく、緊張しいの私は免除になって心底良かったと胸をなでおろすばかりです。
話は戻って、過去問に挑んだ結果は…65点でした。ちょうど合否ラインの微妙な結果です。介護福祉士というと高齢者福祉を思い浮かべる人が多いと思いますが、実は大きく分けて「高齢者福祉」「障害者福祉」「児童福祉」の3つがあります。
当然、職務上、高齢者福祉の問題は分かるのですが障害者福祉と児童福祉の問題が全くわかりませんでした。試験は1年に1回なので万が一にも不合格になるわけにはいきません。   今回過去問をやって自分の弱点を明確化出来て本当によかったと思います。
これからの1年をかけてじっくりと課題を克服して、来年のどっこいしょで無事合格した事をご報告出来るよう頑張ります。

11:05 | Posted by kimisanchi

【9月までの出来事 】  のんびり家2F 池田

2020年10月13日 | のんびり家::のんびり家 2F

先月はとても暑い日が続きとてもクーラーなしでは過ごせませんでした、さらにコロナや台風といろんな事が重なり嫌になってしまいます。
新しく入った入居者がいれば去っていった入居者も居てあっという間に今年の半分以上が過ぎてしまいました。
新しい入居者が入ってきました。名前をKGさんと言います。何とこのお方、大正生まれの100歳越えをしているお方で、ご飯もしっかりとお召し上がりになりますし、更に、杖なしで歩いていて、とてもお元気なお方です。テレビが好きなようで色んなチャンネルを見ています。特にサスペンスが好きなようで良く見ています。夜遅くまで見ていることもあります。お風呂にも一人で入っていただけます。身体を洗う際は念入りに洗っています。少しふらつくこともありますが、一人何でもできるお方です。
逆に去っていった入居者も居ます。名前はNさんです。自分が担当をしていました。兎に角元気なお方でした。食べ物や飲み物に強いこだわりを持っており、自分の食べたくない物や今まで食べたことのない食べ物などは絶対に食べませんでした。そればかりか、飲み物も嫁いびりをしている姑のごとく、ついさっきまでいいと言っていたのに、いざ出すと、これには毒が入っているから飲まないなどと、良くも悪くもとても元気なお方でした。自分の生きてきた人生に誇りを持っており、急に馬鹿にするななどと言ってくることもあります。
亡くなる前日まで自分が対応をしていたので信じられませんでした。元気にご飯を食べて、元気に飲み物を飲んで、元気に自分の主張を押し通すお方でした。まだ介護の仕事を始めて4年目程度ですが、とても印象に残っているお方です。
これからもこの仕事を続けて行きたいので、皆様コロナに気をつけて、暖かい目で見守っていただければ幸いです。

19:22 | Posted by kimisanchi