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【Hさん】 のんびり家3F 新山

2014年10月23日 | のんびり家::のんびり家 3F

こんにちは。6月上旬から新しく入居者が入居されました。名前は、Hさんです。
初日の夜勤が新山でした。Hさんの情報を少ししか知らず、どのような状態なのか分からなくてとても不安だったのを今でも覚えています。
Hさんが、のんびり家2階に来訪。私は、少ししてからHさんに挨拶をしましたが「え?」って表情をされました。(そうだよね、いきなり誰?と思っているはず。と思い様子をみる)
夕食の献立の時間。試しに料理本を目の前に置いてみる。少しすると右手で料理本をペラペラめくり出す様子。
お肉とお魚を指差して「お肉とお魚どちらが好きですか?」と質問する。と、「嫌い。」と一言。(うーん。と悩む新山)
次に、歌謡曲を流してみる。すると、両手でパンパンと手拍子したり所々歌いだす様子。(あ、歌が好きなんだ。と知る)
ある日、食事作りは出来るのだろうか、と思い、Hさんが座っているテーブル席にまな板とネギと包丁を置く。すると、包丁を手に持ちネギを押さえてザクザク切り出した。(うわ、すごい。切れるじゃんと感動する新山)←(・・・)は新山の心の声です。(笑)
娘さんに、その事を伝えると「えー、料理なんてしたの何十年ぶりかな。すごいじゃん。」と喜んでいるご様子。
更にある日の出来事です。素敵な男性がHさんに挨拶をすると、くしゃっと表情を歪めました。素敵な女性が挨拶をしても表情を変えることはなかったのに・・・不思議です。
今思うと、表情をくしゃっとするのは嫌だからではなく笑顔の表現をしていたのだと。女性は、何歳になっても異性に対して喜びを持つものなのだなと感じました。私も、何歳になっても恋していたいなと思います。
それから3ヶ月後くらいに、Hさんは、のんびり家を退去されました。退去された日、新山は勤務ではなかった為、お別れの挨拶ができませんでした。それがとてもとても残念で仕方ありません。
近々、入居者とHさんに会いにいこうと思います。のんびり家2階で過ごした3ヶ月間、色々なことがありました。数あるHさんについて新山なりに知れたことを少し書かせて頂きました。どこへいってもHさんらしく生活して下さい。また、ご近所で会える日を楽しみにしています。本当にありがとうございました。

01:00 | Posted by admin

【それぞれの世代それぞれの文化】 のんびり家2F 鈴木

2014年09月09日 | のんびり家::のんびり家 2F

どうもどっこいしょ6回目の登場です鈴木です。食欲の秋ですね。食べ物が美味しくて仕方ありません。ちょっとリバウンド気味かもしれません(笑)
今回は好奇心旺盛なYさんについてお話させて頂きたいと思います。
Yさんは新のんびり家開設時から入居されており、国語の先生をなさっていたということで、難しい漢字の読み書きや色々な言葉をご存知で教養が深い方です。
そんなYさんが熱心に夕方のニュースをご覧になっていた時の事です。ニュースの内容を読んでいたYさんが隣に座っていたTさんに「ねぇ見て。あなた『ツィッター』って何だか分かりますか?」と尋ねていました。Tさんも「さぁ分からないわ」とYさんに答え、Yさんが残念そうにしていると偶然私と目が合い「あのぅ。あなた『ツィッター』って何だか分かりますか?」と尋ねました。
私もあまりSNS関係に疎かったので少し説明するのに戸惑っていましたが「そうですね、自分が今思っている事を文章にして呟いて、それをテレビの画面のようなものに出し、他の人に知って貰うコンピュータの道具ですかね?(笑)」と言うと何となくYさんも理解されたようで「へー『ツィッター』って面白いですね」と納得した様子でした。その後もYさんは「『ツィッター』って面白そう」とTさんと話していました。
私は高齢者福祉の現場に携わって今年で7年になりますが、今まで「お年寄りの事を知りたい」と言う想いから、昔流行した歌謡曲や民謡を覚え、お年寄りの方々と歌ったり、テレビでは今まで見なかった時代劇や相撲等を見るようになったり、以前の職場では足踏みミシンを持ってきたお年寄りから足踏みミシンの使い方を教えてもらい、雑巾が縫える位まで上達したりと「お年寄り世代の文化」に触れる事が多くなりました。またそれが楽しくもありました。
しかし私もまだ27歳。お年寄りからしたらまだ若者、そんな私にも「若者世代の文化」はありますが、お年寄りの前ではあまり見せないようにしてきました。
そんな中、私がある女性職員からお年寄り何名かでカラオケに出掛けたときの話を聞いた時の事です。やはり昔馴染みのある曲をお年寄りと歌う事が多かったとの事でしたが、最後にその女性職員がAKBの歌をお年寄りの前で歌ったそうです。女性職員もお年寄りに「どうゆう反応があるか」と思って歌ったそうですが、皆最初は戸惑いが見られたものの、次第にふりに乗り始め手拍子までしてくれ、喜んでくれたとの事でした。
この話を聞いて私も「いくら世代が違ってもお互いの世代の文化に興味を持つことはより良い関係性を築くうえで必要なのかもしれない」と考え、そらからは自分の中で流行していることをお年寄りに発信する事が増えました。
今回のYさんの「ツィッター」の質問を私にしてきたのも、日常で私からYさんと最近の流行の事等を話す、行っている課程からあったからかもしれません。
近い内に私も「ツィッター」の内容を理解してYさんと日頃の思いを呟けたらと思います。

16:09 | Posted by admin

【記憶】 のんびり家2F 飛鳥井

2014年08月10日 | のんびり家::のんびり家 2F

皆さん、こんにちは。どっこいしょ登場も8回目になりました、のんびり家2階の飛鳥井です。
今年の夏は猛暑に加え、ゲリラ豪雨があったりと、各地で甚大な被害が出ているところもあり、被災者の方達の心情は図り知れないですね。1日も早い復興をお祈りしたいと思います。
今回は、Yさんについてお話ししたいと思います。
Yさんは大正12年生まれで、現在91歳。のんびり家が開設した時点からのご入居なので、この夏で丸4年を迎え、5年目になりました。
Yさんの家は、日本で唯一の爪楊枝専門店で、ご主人が会長を、息子さんが社長を勤められています。雑誌やテレビでも紹介されている老舗のお店です。
Yさんのご主人は90代も半ばの年齢ですが、とても矍鑠とされていて、時折お一人でYさんを訪ねてきます。
必ず果物やケーキ、サンドイッチなどの手土産を持参され、Yさんとお二人で仲睦まじく自室でお話をされながら、持参したものを召し上がって帰られます。
お二人の姿を見ていると、とても微笑ましく、長年苦楽を共にされた深いきずなを感じます。私はまだ独身ですが、もし将来結婚したら、Yさんご夫婦のようになりたいなと思っています。
Yさんは才女で、理屈が通らないことに対しては、納得するまで話をする方でしたが、ここ最近は、身体状況にも変化が見られ、また様々な認識力も低下してきています。
ある日の夜間に、トイレ誘導した時のことです。お部屋に戻り、椅子に座りながらジュースを飲んでいたときの会話です。
Yさんの視線の先に貼ってある写真を見ながら、「この写真の方は、どなたですか」と聞くと、「私の母よ」「お母様ですか。お母様のお名前はなんとおっしゃるのですか」と聞くと、ご自身の旧姓とお母様のお名前をきちんと答えてくれました。
実は、以前にも同じような状況で、同じように写真を見ながら質問をしたことがあったのですが、このときにもYさんは同じように答えてくれました。
認知症の方は、新しいことを覚えたり、したりすることが難しくなると言われています。
確かに、Yさんも記憶障害が見られ、ほんの数分前の出来事を忘れてしまったりします。このような症状はありますが、過去の記憶は鮮明に覚えていて、こちらの質問にも的確に答えてくれます。
Yさんと接していると、出来ないこと、解らなくなってしまったことを数えるよりも、例え過去のものであっても、ご自身の中に鮮明に残されている記憶を大切にして生活していくことの方が重要であると実感します。
最後になりましたが、Yさんに「生まれ変わっても、ご主人とまた結婚しますか」と聞くと「するわよ」と即答してくださいました。
良き伴侶やご家族に恵まれているYさん。これからも、のんびり家でお元気に過ごされることを願っています。

08:44 | Posted by admin

【自慢話】 のんびり家3F 渡辺

2014年08月10日 | のんびり家::のんびり家 3F

ここ数年夏の暑さがとてもキツイ・・・。今年は思ったより短い夏のような気もしました。季節はずれですが、お正月のお話をさせてください。
グループホームは365日休みなく運営されていますが、日々の利用者さんの顔も365日違うわけで、未だ知らない顔もあったりします。今年のお正月は私がのんびり家に来て2回目のお正月でした。
恒例の?お寺のよこの方たちにお呼ばれされて、お餅つき大会に参加しました。
2階の利用者さんとえっちらおっちら、なかなか合わない足並みをみんなで頑張って合わせながら歩いていきました。
Hさんは唯一、毎日買い物に行かれる方です。他の方のように「なんでもいい」とは言いません。Hさんには買いたい物があるのです。それが、毎日同じ物であろうとも・・・。
雨の日も風の日もリュックを背負い買い物へ。好きな物を買いすぎてしまった時は重くて大変そうです。のんびり家に着く頃には腰に手を当てながら歩いています。
そんなうしろ姿を見ながら過ごして2回目の今年のお正月です。
鍬を、天井をぶちぬくのではないか!?というぐらい振り上げてお餅をつくHさん。疲れ知らずのように、何度も何度も振り上げては餅をつく。あんな姿勢の良いHさんを見たのは初めてでした。そして、とても楽しそうな顔をしています。どうだ!というような。
こんな自慢すべきところがあったのか!と私も嬉しかった。知らないことってまだあるのだなぁと思いました。どうぞ、Hさんの勇姿をいつか見に来てください。

08:29 | Posted by admin

【Kさんとの日々】 のんびり家2F 石井

2014年07月10日 | のんびり家::のんびり家 2F

ちょうど蒸し暑い日々が続いていますが(7月中旬なので進行形です)今回は5月の上旬にのんびり家から旅立たれたKさんとのことを思い起こしてみたいと思います。

Kさんとの出会いはのんびり家が引っ越したちょうど4年前に遡ります。
当時は、人を寄せ付けないような雰囲気をかもし出しながら、のんびり家での生活が始まりました。

最初の頃は、居室のドア付近に置いてある椅子に腰掛けながら、周囲の様子を伺っていました。表情からはのんびり家で生活されることに、まったくと言って良いほど納得されている様子は見られませんでした。居室の椅子から、のんびり家の居間をじっと見ていたり、職員の動きやその一挙手一投足を逃さないようにしているような雰囲気さえありました。実際Kさんは、ほとんどのことがお見通しのようでした。

職員が挨拶や声をかけようとするとバタンとドアを閉め、施錠をされ、職員はまともに会話をすることさえ出来ないことも多々ありました。そんなKさんではありましたが、誰でも平等に空腹はやってくるようでした。徐々にのんびり家の生活に慣れてくると、他の入居者との時間、職員との会話も少しづつ増えていきました。

しかし、どうしても入浴には気持ちが傾くことはありませんでした。職員はタイミングを図ったり、医師からのお手紙作戦など試しましたが、どれも決定打がなく、Kさんは慣れてくるとそれさえも上手くかわすようになってきました。

そうこうしているうちに、時間ばかりが経過してしまっていたため、しっかり時間を設けて1度話してみようと思い立ちました。Kさんの居室に入り1時間弱。(その細かい詳細は私だけの宝物となっています。)その時、私は一切先のことを考えず、真正面から意見をぶつけ合ってみようと心に決めていました。案の定、Kさんは大声で「出て行きなさい、私はあんたなんかに用事はないんだから。出て行かないと叩くよ。」と他にも威勢の良い声が聞かれました。そこで、ひるむわけもなく意見を互いにぶつけ合いました。

そこには、支援のあり方など細かいことは一切関係なく、私という人とKさんという人が互いの思いを尊重しながらもぶつけ合うだけの時間でした。

最終的には「あんたみたいなしつこい人間は初めてだよ。もう疲れてうんざりだよ。女の人がいるならお風呂入ってもいいよ。」と返答がありました。数分後、約束通りに女性の職員が対応し入浴されました。

人との関わりを好んでいなかった雰囲気のKさんは、月日が経過し買い物に出掛け、食事を作り、外食にも出掛け、のんびり家の宿泊旅行にも参加されました。Kさんが他の入居者を江戸っこ気質で励まし、他の入居者がそれに呼応する、そんな場面さえ見られるようになっていきました。やがて、脚力が落ち、食欲も落ち、身体機能が徐々に低下をし入院されました。最終的にはKさんの病院から出たいという意思を尊重する形で、のんびり家に戻りました。そして、退院から3日後の昼頃に旅立たれました。

短い4年という月日ですがKさんは私たち職員に色々なことを教えてくれました。人は1人では生きていけないこと、人との関わりが大切なこと、人を信じること、人との信頼関係を築くこと、当たり前のことがとても尊いこと・・・・・。

Kさんは最期まで多くのものを残してくれました。私自身も最期を看取るという経験がありませんでした。
Kさんの容態が日々変化していく中で個々の職員もそれぞれの想いもあったと思います。それでも、Kさんのことを支えたいという揺るがない思いがあったからこそ、色々準備不足な面や反省点はありますが、Kさんとの時間を大切にしていきたいと願ったことがなによりであったなと感じています。

個々の職員がKさんと向き合い、最期を看取り、今後Kさんの残してくれたことを大切にじっくりと考えながら支援に繋げていければと思います。そうすることで、江戸っ子のKさんの「あんた、馬鹿じゃないの、笑っちゃうよ。」という威勢の良い声を、いつでも心の中で聞かれるのだと思っています。

08:43 | Posted by admin

【自宅で生活する母、グループホームで生活する入居者さん】 のんびり家3F 竹田

2014年07月10日 | のんびり家::のんびり家 3F

夏休みは私事ですが、新盆でもあり家族3人で実家に帰省して墓参りをしてきました。
一人住まいになった母親は、幸いにも(気丈にも)葬儀後のシュンとした様子とは打って変わって食事の用意をしたり何でもやる気を出して案外元気でした。
夏まつりでは夕方家を出て獅子舞を楽しんだらしい。夜に打ち上げられた花火も堪能したというから驚きだった。
当初一人暮らしになってしまうことが不安でした。しかし町の福祉課職員のサポート、介護保険での訪問支援、社会福祉協議会からの支援、そして何よりも隣近所の方々のお世話になりながらどうにか一人暮らしが維持できるようなサポート体制が整いました。
介護度もランクが下がり、訪問回数は減らされたものの、身体状況は改善していることにほっとしました。
何と言っても今まで通り自宅で生活ができることが一番で、夫である父が居ない寂しさは当然でしょうが、自宅で生活していく決意と覚悟みたいな気迫が感じられたのが救いでした。父がやっていた庭の雑草を刈ってやり植木の剪定をしてやり、なすやトマトなど畑の作物を収穫して3度の食事の世話などをして帰りました。
「秋に庭木の雪囲い(雪吊り)はどうする? お前にできるか?」などと先のことまで心配しているくらいだから認知症の症状など心配することはなさそうである。
さて、東京にもどるとすぐにグループホームの仕事に就きました。ここで生活する入居者様はそれぞれの事情で家族のもとを離れて共同生活をされているわけですが、心のどこか隅に「自宅で暮らしたい」「家族と暮らしたい」という気持ちがあると思います。共同生活では制約もありますが、少しでも元の自宅での生活の延長線の生活ができるような支援に心がけていきたいと思います。

08:42 | Posted by admin

【当たり前】 のんびり家2F 名倉

2014年06月10日 | のんびり家::のんびり家 2F

こんにちは、のんびり家2階、名倉 章夫です。どっこいしょ4回目の記載になります。
早いもので、のんびり家で働かせてもらって約2年の月日が流れようとしています。2年と言う時間の中で様々な事がありました。入居者の方々と一緒に笑い合えた瞬間、外出、旅行、様々な事を教えて頂いたり、時にはぶつかり合ったり、時には悲しい瞬間、涙が出て来る瞬間だったりと・・・・
時間と言うのは皆平等ですが、人によって時間軸と言うのは違うかと思います。入居者の方々1人1人もやはり時間軸は違うかと思いますが、自分が入居者の方々と2年間と言う時間を関わらせて頂いた中で、どの様に入居者の方達に影響してきたのかなと思い返す今日この頃です。
2年と言う月日の中で1番衝撃と言うか、心に刻み何時までも忘れては行けないと自分に誓った事があります。
2回目のどっこいしょ記載の際にも触れましたが、それは(当たり前))と言う気持ち、考えを、自分自身の考えから捨てていかなければ行けないと。
洋服を着る事、食事を食べる事、朝起きる事、歩ける事、その他色々ありますが自分自身の日常生活に当たって、日々自分が行っている事に対して当たり前と言う考えを捨て、上記の事を出来る事に感謝していかないと行けないと考えるようになりました。
日々入居者の方々を支援させて頂くに当たって思う事は、入居者の方達は1つの事をやり遂げるのに対して、人により差は多少ありますが、1つ1つがとても真剣に取り組んでいて、やり遂げると、とても良い表情が見れる瞬間があります。その笑顔にあるのは、達成感、又は自信でしょうか?そこは人に寄るかとも思いますが。
ただ上記の事に対しての入居者の方々1人1人の共通点は出来て当たり前と言う考えがない事です。だから素敵な表情が出てくるのかなと思います。
人は皆年齢を重ねていきます。自分が入居者の方々と一緒の年齢になったとイメージして今、のんびり家にいる入居者の方達と同じ考えが出ているのかと考えると全くイメージが出来ません。それは自分自身の考えの中に当たり前と言う考えが根強くあるからかなと考えます。
これから先時間は要すると思いますが、入居者の方達を見習い、当たり前と言う考えを少しずつ無くしていけたらと思います。

08:41 | Posted by admin

【美容院へ】 のんびり家3F 浅井

2014年06月10日 | のんびり家::のんびり家 3F

この間、入居者さんのYさんの髪が伸びたので、一緒に美容院へ行って来ました。
当日はあいにくの雨だったのですが、電車に乗り、行って来ました。美容院に着くと美容師の方に「今日はどうしましょうか?」と聞かれ、Yさんは「いつもと同じでいいです。」と答える。
美容師の方も前回の記録があるので、「耳を出すぐらいに切りますか?」と聞くと、「はい。短くお願いします。」とはっきりと答えていました。美容師の方も若い男性だったので、なんだか嬉しそうでした。
切り終わってから短く切った感想を聞くと、「やっぱり短いのは楽でいいわね。洗うのが簡単ね。」と嬉しそうに言ってくれました。この瞬間やはり女性だなと感じました。Yさん、ショートヘアもとてもお似合いですよ。

08:26 | Posted by admin

【それから、4時間後。Kさんの話。】 のんびり家2F 福田

2014年05月10日 | のんびり家::のんびり家 2F

こんにちは。どっこいしょを書くのは5回目になりました。2012年4月入社ですので、2年と少し。まだまだ、経験不足です。介護の経験自体もですが、なにより人の生死の境に立つことそのものが、今まで数多くあったわけではないのだと、あらためて感じています。
私の担当であった、Kさんのお話です。Kさんははきはきとした、江戸っ子口調と言うのでしょうか、びしっと話される方でした。お寿司などの美味しいものが好きで、コーヒーを好んで飲んでいました。入浴にあまり積極的ではなく「一番風呂が沸きましたよ」と言うと「よかったね、入んないけど」。またあるときは「今日は汗、たくさんかいてますね」に「そうね、でも別にいいわ」。最後は「あせもができたっていいよ」とばっさり。お医者さんが、お風呂はお肌のためにいいんだって、と話して、やっと「そう?なら入ろうかな」。私はお医者様に勝てないのだろうか……と打ちひしがれ、周りの先輩に相談したのもいい思い出です。
そんなKさんは4月下旬、好きなお寿司でさえも食べてはむせ、咳き込んでは吐き出すようになり始めたために食事量が減り、他、体調や栄養状態も考え、入院されました。お見舞いに行ったときは「Kさんのこと、帰って来るの待ってるよ」と話し掛けると笑顔になり、「うん」と返事が聞けました。そうして、ご本人の意向と体調の推移を踏まえ、5月頭に退院されました。酸素の機械を必要としながらも、とろみをつけたポカリスウェットやコーヒーゼリー、ティラミスなどを少量ですが食べ、ブドウゼリーにははっきりと「おいしい」と話していました。退院して数日、私が夜勤に入った日、手を握ればしっかりとした強さで握り返し、話し掛けに対してこちらに顔と目を向ける素振りが見られました。夜間帯もそれほど苦しげではなく、次の日を迎えました。夜勤終わりの朝9時過ぎに「Kさんおはよう、また来るね」と話し掛け、私は帰路に就きました。それから約4時間後、13時に連絡がありました。最期は苦しそうな様子なく、息を引き取ったとのことを。その瞬間には立ち会っていませんが、最後の夜を一緒に過ごしたのは私だったのだな、となんとなく思いました。生活を過ごす間に、笑い合ったり喧嘩したり、学ばせて頂いたり。貴重な時間でした。慣れるものではないと聞きましたが、思い返し、悼む時間を持つ、それに慣れる必要はないのかとも思いました。
Kさんのご冥福を心からお祈りします。

08:40 | Posted by admin

【はじめまして。】 のんびり家3F 浅井

2014年05月10日 | のんびり家::のんびり家 3F

昨年の12月より、のんびり家3階で働かせて頂いている浅井です。家族介護の経験はありますが、仕事しての介護は、まったくの未経験で、ここのんびり家3階に飛び込みました。
のんびり家に入った当初は、右も左もわからなくて、落ち着いて自分の頭で考える事も出来ず、先輩職員さんの真似をする事で精一杯。真似と言っても、完成度の低い真似なので、上手く行くはずもなく四句八苦。
働き始めて今月で5ヶ月目になりますが、最近やっと、少しだけ落ち着いて、勤務出来るようになった気がします。
少しずつですが、この仕事の楽しさがわかってきたと同時に、考える事や悩む事が増えてきました。
今の私の最大の目標は、利用者さん一人ひとりをきちんと知る事。そして、自分で考え自分の言葉を持つ事です。
人を知るという事は、同時に自分を知る事でもあり、自分にとって都合の悪い自分と向き合う事も多く、ベットに入ってもなかなか眠れない夜もあります。
でもここのんびり家には、未熟な私の悩みに真剣に耳を傾け、一緒に考えて下さる利用者さんと先輩方がいます。今はまだ、利用者さんや先輩方を頼りにするばかりですが、利用者さんや先輩方と過ごす時間を無駄にする事なく、しっかり楽しみ、勉強し、一日でも早く、のんびり家に溶け込めるように、成長していきたいと思います。

08:24 | Posted by admin

【地域密着というけれど・・・?】 のんびり家2F 新山

2014年04月10日 | のんびり家::のんびり家 2F

のんびり家2階の新山です。どっこいしょに書きたいことが色々あり何を載せようかすごく悩みました。
(私が、勤務から帰る途中、近所のパン屋で飲みものを購入した際に、パン屋の方が「どっこいしょ見ましたよ。あれ、新山さんだよね」と笑顔で話しかけられた事がありました。私は、文章能力があまりないのですごく恥ずかしい気持ちと地域の方が、「どっこいしょを読んでくれているんだ・・・」と嬉しい気持ちでいっぱいになった事を覚えています)
今回は、TさんとYさん二人で買い物へ行った時の出来事と地域の方との交流について感じた事を書きたいと思います。
TさんとYさんが近所のパン屋で買い物をしました。私は、遠方見守りでお二人を観察し見守りしていました。のんびり家を出て何やら会話をしながらパン屋へ向かったTさんとYさん。色々な気持ちで少し離れた外から見ていると、二人でパンを選ぶ様子が見受けられました。そこにお店の方が笑顔でお二人に話し掛け楽しそうに会話をしています。
パンを選び会計を済ませお店から出てきたお二人。その姿は、自信に満ち溢れてとても良い表情をしていました。
そのまま、まっすぐ、のんびり家へ歩いて帰る姿を見て、すぐにパン屋へ事情を説明して、お礼を言いました。
この日の出来事が、入居者と地域の方が普通に交流がとれる事の素晴らしさをこの身で感じることができた瞬間でした。
地域密着型って何だろう?と考え続けてきましたが、今回の出来事などの積み重ねなのかな。と感じました。
私たちが普段買い物をする事、入居者が買い物をする事。同じ事です。リスクは多少ありますが、当たり前の事を当たり前に出来る入居者の「力」を信じたい。
これからも、入居者と地域の方への感謝の気持ちを忘れずに日々過ごしていきたいです。
「今」私にできる事は何か考え後悔のない日々だったと思える自分になれるように。毎日の生活の中で大事な瞬間を見逃さないように成長し続けたいです。

08:39 | Posted by admin

【きずな】 のんびり家2F 飛鳥井

2014年03月10日 | のんびり家::のんびり家 2F

皆さん、こんにちは。どっこいしょ登場も7回目になりました、のんびり家2階の飛鳥井です。
今年の冬は、記録的な大雪に見舞われるなど、日本だけではなく、世界各国で異常気象が続いている様子ですね。日頃から良く報道されている「地球の温暖化」の影響なのでしょうか。私達に出来ることは微々たるものかも知れませんが、地球の環境を少しでも守るために、日頃の便利な生活を見直し、出来ることから始めて行かなくてはならないと考えるようになりました。
ところで、以前の記事にも一度書かせて頂きましたが、昨年の11月に、私が住む足立区にある介護老人保健施設を再訪し、「ゴスペル」を歌わせて頂く機会がありました。一昨年初めて歌わせて頂いた時に、とてものりの良い方がいらして、私たちが歌う曲に合わせて手拍子したり、身体を動かしたり、声を掛けて下さったりと、歌っている私達にとっては、一番嬉しい観客である方が、今回も最前列で車椅子に座りながら、前回と同様に声援を送って下さいました。
今回も、一昨年に歌った「きずな」と言う歌を歌いましたが、今回は、歌いながら私が一番先に泣いてしまいました。
日頃は、自他共に認める「鉄の女、滅多に泣かない女」の私ではありますが、今回はほぼ歌い出しから涙が出てしまい、指揮をしている先生や他のメンバーもびっくりした様子でしたが、自分が一番びっくりしました。
「きずな」と言う歌は、とても歌詞の内容が素敵で、深いのですが、特に2番の歌詞で「とても小さなことが、何故か煩わしくて、誰も要らないなんて思うけど、違うよ。どんな辛い時代も、飢えて寒い夜も、暖めてくれた誰かがいたから今日がある。ありがとう。」と言う部分が共感出来て、私は好きです。
この歌を歌うと、「人は一人では生きて行けない。お互いに助けたり、助けて貰ったりしながら、皆で生きて行くものなのだな」と改めて思います。
介護の仕事を始めて4年目の私ですが、今まで一度も辞めようとか辞めたいと思ったことはありませんが、常に「自分は本当にこの仕事に向いているのかな」と言うことは頭の中にあります。今まで続けて来られたのは、一緒に仕事をしているスタッフを始め、入居者の方々や、そのご家族、近隣の方々など、本当に沢山の皆さんに支えて頂いたからこそだと、改めて感謝の気持ちで一杯です。現状は、ギブ&テイクの「テイク」を占める部分が多い私ですが、これからは少しでも「ギブ」の部分を増やし、「きずな」を大切にしながら、皆さんに恩返しが出来るように、自分なりに努力して行きたいと思います。

08:38 | Posted by admin

【赤鬼と青鬼と仲間たち】 のんびり家3F 柿沼

2014年03月10日 | のんびり家::のんびり家 3F

お正月を過ぎて数日経ったある日「ねぇ、Kさん年が明けたねぇ。2月って節分があるけど今年豆まきする?」と聞いてみました。
「豆まき?何を撒くんだ?」「う~ん大豆かなぁ?」(反応が今一つ…….…。)
数日後「ねぇKさん、2月に節分があって豆撒きするじゃない?そん時さぁ下の保育園に鬼の格好して2人で行くっていうのはどうかなぁ?」
「2人でか?」「うん、多分2人で」
保育園と聞いた途端、Kさんの目はキラキラ~ン!(Kさんは小さいお子さんが大好き)キラキラ~ン!の目のKさんにすかさず、「青鬼と赤鬼どっちにする?」聞いてみました。
「赤だな!」即答するKさん。(えっ?赤?赤鬼か、以外だなぁ)
後で分かった事ですが、Kさんのイメージだと青鬼は顔色が悪く、弱い鬼らしいのです(笑)
2月3日赤鬼Kさん、青鬼スタッフK、Hさん、スタッフAはかわいい園児に大泣きされつつ保育園で暴れてきたのでした。
最高に笑えて、楽しい1日でした。(近所の方も私たちを見て吹きだしてましたねぇ)
Kさんによると来年は緑(鬼)だそうです。
只今より、来年のご予約を承ります!!

08:31 | Posted by admin

【考える…】 のんびり家2F 石井

2014年02月10日 | のんびり家::のんびり家 2F

今年の冬もかなりの寒さに身も縮む思いをしていますが、今回はそんな寒い日の外出での出来事を伝えたいと思います。

先日、利用者のYさんがお昼のことで隣のKさんに話し掛けていました。「あなたの今食べているご飯はどこにあるの。」と、そこでKさんはYさんに「おかって見てらっしゃいよ。」と返事を返していました。その一部始終を見ていた私は、その後の動きに注目していました。Kさんに促されたままのYさんは台所に着くと直前のやりとりが少し抜けてしまったご様子でした。さりげなく近くに寄ると「あなたご飯ないのよ。」と問いかけがありました。そこで「ご飯は下にありますよ。」とご飯の在りかを教えると「あなた、これはお米でしょ!すぐに食べられないじゃない。」ということで最終的には買い物に出かけることになりました。
いつも「あー、わかんなくなっちゃったよ。」と口癖のようですが外に出ると一変。「あなた寒いし、お腹空いたわよ。」
としゃきっと背筋も伸びています。そこで、通りの向かいにあるコンビニエンスストアの「鍋焼きうどん50円引き」というポスターに導かれ購入に至りました。のんびり家に帰宅し、1段落した際に調理が始まります。鍋焼きうどんの調理自体に慣れていないためYさんの問いかけに職員が見守りをしながら行っていました。そこで、その様子を見た私は少し見守りをしていた職員の距離感を修正しました。その意図は近くにいることで、Yさんの「有する能力」を発揮する場面を奪ってしまうのではないかと考えたからです。調理に話しを移すと、Yさんは鍋焼きうどんをガス台に乗せ火をかけていました。Yさんは職員を気にかけながらも近くにいないために、Yさん自身で火の調整を見ながら、グツグツと5分は煮込んだであろう鍋の火に四苦八苦しながら消しました。
私は、ぐっと堪えYさんがその熱い鍋をどのように運んでいくのか気になり、他の職員にも待ってもらいました。(もちろんYさんの歩行状態、鍋焼きうどんの重さや熱さ、移動距離・・・・・・様々な事を想定しました。)Yさんは最終的には近くに偶然あったタオルを広げて両手でその鍋焼きうどんの鍋を持ち出しました。持ち上げ数歩移動したところで、さりげなく職員が支援をしました。

この仕事では利用者のために「考えること」がとても大切になります。利用者の疾患のこと、癖のこと、以前の暮らしぶりのこと、以前の趣味のこと・・・・・本当に多岐に渡ります。のんびり家に働き出し管理者を勤めて3年が経過しましたが、新人の頃は「考える」ことに努力していましたが、「考え方」が十分に理解できていなかったと思います。何のために考え、どのように考えていくのかぼんやりしたままであったと今では感じています。利用者の生活していく姿から自分たちはどのようなことを考え、支援に生かしていくのか考え続けながら仕事を楽しんでいきたいと思います。

08:36 | Posted by admin

【信頼関係】 のんびり家3F 渡辺

2014年02月10日 | のんびり家::のんびり家 3F

3階のベランダから下に生えている木に、水を撒いてしまう利用者さんがいる。ご本人にとっては水遣りのようだ。
一度、通行人に掛ってしまいクレームの電話をいただいた事があった。
まずは木の伐採をした。3階のベランダ近くまで生えていた高い木を切った。これで止めてくれるといいな、と思っていたがそうはいかない。ベランダから下を覗けば、1階にはまだまだ水を欲しそうな木たちが生えているのだから。
1階に入っている保育園の方に、裏の木を伐採しても良いか相談しに行くことにした。
足取りが重い。水を撒いているのを知っていながらその事に関しては触れた事がなかったからだ。ある利用者が水を撒いてしてしまうと説明したところで「ああ・・・」と先生の目が宙を浮き何かを思い出された様子。怒られるかとドキドキしていると「○○さん?」と保育園の先生からその利用者の名前が出た。思わずびっくりして、なんで名前を知っているんですか!?と聞く。すると、去年の敬老会での話しをしてくれた。
子供好きでサービス精神旺盛の○○さんはお遊戯をする園児たちよりも激しく踊っていて、怖がっている園児たちもいた・・・と他職員から聞かされていたが、保育園の先生方は元気で楽しいおじさんと思っていてくれたらしく「○○さんは私たち(一部の園児も含め)の間ではブームなんですよ」と笑いながら言ってくださった。
これを聞いて私は○○さんを抱きしめたくなった!いやいや、そんなことをしたら、胸やお尻を触られるだけなのでけっしてそんな事はしないけど、行きとは反対に心軽く3階に戻ってきた。
そして○○さんの肩をチョン!とこずく。「ん?なんだ?」と○○さん。「ううん、何でもなぁい!」と私。
ホッとした。ご近所との関係を作る前に関係を修復しなければならないと思っていたら、そんな心配はいらなかった。○○さんに助けられたのは私の方でした。もう少し利用者さんを信用しないといけないと思った出来事でした。

08:31 | Posted by admin